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7 大草原のお店
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「ここはどこなんだ?」
「ここは、大草原です」
そう答えたのは隣にいるのは、今日初対面になった駆け出しさんこと竜牙さん。
仮名だそうだ。
「この大草原はこの階全部を使った憩いの階層です。その他にも様々な世界に繋がっている重要な場所でもあるのですよ」
「様々な世界ねぇ…。見当もつかないな。未だに地上界とか天界とかもよく分からないのに」
「まぁ、一度の説明ではよく分からないでしょうね。気になるなら睡眠学習装置で寝ている間のインプットをおすすめしますよ。手間いらず時間いらずでお手軽ですから、帰ったらコア・ブレインを呼んでみてはどうでしょう。今なら私が予約しておきますよ。帰って忘れないように」
「…お願いします」
「はい。…言っておきました。帰ったら確認のメッセージが入って来ます」
「ありがとう。それで、お店に来たはずなのに大草原、お店はどこに?」
「お店…行きたいですか?」
「まぁ、どんなお店か分からないけれど、それが目的だったから」
「お店に行きたいと念じてみてください」
「念じる。落ち着いたお店に行きたいって、これでいいのかなぁぁぁ?」
言った瞬間、目の前にショッピングモールらしい門がどかんと現れた。
「びっくりした」
「まぁ、ここはそんなところなので、要望を言えば即座に該当する場所に移動するのですよ。慣れると簡単ですが、最初は戸惑うと思います」
「驚いたよ、来た時も突然大草原だったし」
自宅前に竜牙がいて、互いに名前を呼び合い、手を「ちょっと失礼」と握られたら、大草原。
びっくりするでしょうが。
「まぁまぁ、色々なお店が揃っていますから、どこから行きますか?」
「なら、服屋で。審査する時の服装が気になってね」
「支給品もありますが、自前で用意するのもアリですよ」
「費用は」
「自動引き落としです。契約金が結構高いので、何を買っても大丈夫。それに円表示もできますよ」
「それはありがたい」
…そして、いつの間にか目的とする服屋。紳士服の売り場にいた。慣れるのか、これ。
「いらっしゃいませ。紳士服をお探しですか?」
「はい。人との面談があるので、しっかりした格好を考えている」
「それならこちらはどうでしょう?1万円ですが、しっかりとした作りになっております」
これで1万円?安すぎないか?
5、6万円くらいはしそうな、自分好みのスーツがそこにあった。
「毎度ありがとうございました」
結局それを購入。次は、普段着…はい。何も言っていないのにカジュアルウェアなお店の前に瞬間移動。
スーツ、普段着、飲み物に変わった食べ物。
買った物はなぜか竜牙が持ってくれている。厳密にはマジックバックに収めているらしく、手ぶらなのだが。
「時間を忘れてしまいそうだったよ」
何しろ外の明るさが変わらないので、夕刻を過ぎ夜半になっていた。
「そろそろ帰りますか?」
「ご飯を食べてからな」
2人でご飯を食べて、自宅前まで瞬時に移動。運動不足になりそうだ。
「今日は助かった。ありがとう」
「いえいえこちらこそ楽しかったですよ。睡眠学習、頑張って」
「あ、忘れてた」
「疲れないし、疲れも解消できるし大丈夫」
「そか。じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
自宅のドアを開け、中に入る。
すると…
「ここは、大草原です」
そう答えたのは隣にいるのは、今日初対面になった駆け出しさんこと竜牙さん。
仮名だそうだ。
「この大草原はこの階全部を使った憩いの階層です。その他にも様々な世界に繋がっている重要な場所でもあるのですよ」
「様々な世界ねぇ…。見当もつかないな。未だに地上界とか天界とかもよく分からないのに」
「まぁ、一度の説明ではよく分からないでしょうね。気になるなら睡眠学習装置で寝ている間のインプットをおすすめしますよ。手間いらず時間いらずでお手軽ですから、帰ったらコア・ブレインを呼んでみてはどうでしょう。今なら私が予約しておきますよ。帰って忘れないように」
「…お願いします」
「はい。…言っておきました。帰ったら確認のメッセージが入って来ます」
「ありがとう。それで、お店に来たはずなのに大草原、お店はどこに?」
「お店…行きたいですか?」
「まぁ、どんなお店か分からないけれど、それが目的だったから」
「お店に行きたいと念じてみてください」
「念じる。落ち着いたお店に行きたいって、これでいいのかなぁぁぁ?」
言った瞬間、目の前にショッピングモールらしい門がどかんと現れた。
「びっくりした」
「まぁ、ここはそんなところなので、要望を言えば即座に該当する場所に移動するのですよ。慣れると簡単ですが、最初は戸惑うと思います」
「驚いたよ、来た時も突然大草原だったし」
自宅前に竜牙がいて、互いに名前を呼び合い、手を「ちょっと失礼」と握られたら、大草原。
びっくりするでしょうが。
「まぁまぁ、色々なお店が揃っていますから、どこから行きますか?」
「なら、服屋で。審査する時の服装が気になってね」
「支給品もありますが、自前で用意するのもアリですよ」
「費用は」
「自動引き落としです。契約金が結構高いので、何を買っても大丈夫。それに円表示もできますよ」
「それはありがたい」
…そして、いつの間にか目的とする服屋。紳士服の売り場にいた。慣れるのか、これ。
「いらっしゃいませ。紳士服をお探しですか?」
「はい。人との面談があるので、しっかりした格好を考えている」
「それならこちらはどうでしょう?1万円ですが、しっかりとした作りになっております」
これで1万円?安すぎないか?
5、6万円くらいはしそうな、自分好みのスーツがそこにあった。
「毎度ありがとうございました」
結局それを購入。次は、普段着…はい。何も言っていないのにカジュアルウェアなお店の前に瞬間移動。
スーツ、普段着、飲み物に変わった食べ物。
買った物はなぜか竜牙が持ってくれている。厳密にはマジックバックに収めているらしく、手ぶらなのだが。
「時間を忘れてしまいそうだったよ」
何しろ外の明るさが変わらないので、夕刻を過ぎ夜半になっていた。
「そろそろ帰りますか?」
「ご飯を食べてからな」
2人でご飯を食べて、自宅前まで瞬時に移動。運動不足になりそうだ。
「今日は助かった。ありがとう」
「いえいえこちらこそ楽しかったですよ。睡眠学習、頑張って」
「あ、忘れてた」
「疲れないし、疲れも解消できるし大丈夫」
「そか。じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
自宅のドアを開け、中に入る。
すると…
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