運命のいたずら世界へご招待～

40 500円の入浴剤

ちょっとショックだった。
いやかなり。
ともえ様を睨んでしまった。
でも、いつかは被害を受けるのだと無理矢理納得させ、キャラクターから本人へログアウトした。
ややこしいわね。
明日からはどうやって行くのかしら。
やっぱり、ゲームにログインしてからあの部屋へ？
全く分からない。
ま、明日明日。

ゲームに行く前に用意してあった夕食を引っ張り出して、ちょっと遅いけれどお酒も飲んで食べてお腹が満足したら少し横になったら、結構疲れていたのかそのまま寝てしまった。

翌朝、9時に起床して遅刻だ！と思ったけれど、転職しちゃったと気がついたら力が抜けた。
新しい会社では、移籍後、既に出張扱いだというから、昨日の夜に入れなかったお風呂に入れる。
ゆっくりさせてもらおうと、お風呂にお湯を張り、奮発して500円の入浴剤を1錠入れてお風呂に入った。

「はぁ～、生き返る～。もう、もうもうもう。ともえ様、ひどいよ」

やっぱり納得がいかない。
昨日は落胆が大きすぎて何も言わずに帰ってきてしまった。
でも、はっきり抗議しないとダメね。
そうだ。
故郷のお婆ちゃんに相談してみよう。
ともえ様もその発言を尊重すると言われている人だ。
きっと何とかしてくれると…思いたいなぁ～。