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第6話 ざまぁ…
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毅君がやっと状況把握したらしく
「結婚だと?俺と婚約しているのにか、結婚なんかできるわけない。あの女を振ったからには、お前は元通りの婚約者だろ」
「わたしが振ったの。あなたが振ったわけじゃない」
毅君の強がりなのは、みんな分かっている。非を認めないということも。
元通りの婚約者という部分に反応した。
うん、分かっていた。
この気持ちがどこにあるのかを。
少なくとも、毅君と婚約したけれど、最近の彼は一緒に居ようとしてくれなかった。
小さなことだったかもしれない、彼にとっては。
でも、その小さいことから2人の関係は崩れていったの。
今の私は、誠兄さまの妻。2人は結婚して、誠兄さまの姓になっているけれど、毅君とは隔絶な距離になってる。
だから
「ううん。毅君との婚約は白紙になったの。そして、私たち互いに思い合っていたことに気がついたから結婚したの。誠兄さま…誠さんと」
「白紙…だと」
その言葉に愕然とする。
誠さんが私の応援をするかの用に手を繋ぐ。
「白紙なんて認めないぞ。無効だ無効」
「毅、親父達は白紙を認めたぞ。毅が彼女に引っ掛った、いや罠に掛った段階でな
」
「ま~こ~と~、後で覚えていなさいよ」
「親父たちに言ってくれ。私は無関係だ」
「そんな。なあ、葵は違うよな」
こっちを見て、否定すること望んでいるようだったけれど、違うの。
もう違う。
「誠さんと結婚したの。毅君との婚約は白紙になった。私がそうしてって言ったから」
「ば、ばかな」
その言葉にショックを受けた毅君だったけれど、誠さんが突然、額にキスを投げてきた。
「「「おおおおお」」」
周りが騒ぐ。
「君は私の愛する妻だからね。他を見ないように、おまじない」
きっと私の頬だけじゃなくて、身体全体が火照ってると思う。
‘***
その後、毅君は家を追い出された。
正確には、躾に厳しい分家に行かされた。
戻ってこられるかどうかは、分からないらしい。
でも…誠くんは私の家にいる。
誠くんのお家は、うちの目の前。
どちらにいても問題ないって。
菅原さんも「問題ありません。部下の高橋を付けます」と言ってくれた。
学生結婚、まだまだ足りないことがあるけれど、幸せです。
「結婚だと?俺と婚約しているのにか、結婚なんかできるわけない。あの女を振ったからには、お前は元通りの婚約者だろ」
「わたしが振ったの。あなたが振ったわけじゃない」
毅君の強がりなのは、みんな分かっている。非を認めないということも。
元通りの婚約者という部分に反応した。
うん、分かっていた。
この気持ちがどこにあるのかを。
少なくとも、毅君と婚約したけれど、最近の彼は一緒に居ようとしてくれなかった。
小さなことだったかもしれない、彼にとっては。
でも、その小さいことから2人の関係は崩れていったの。
今の私は、誠兄さまの妻。2人は結婚して、誠兄さまの姓になっているけれど、毅君とは隔絶な距離になってる。
だから
「ううん。毅君との婚約は白紙になったの。そして、私たち互いに思い合っていたことに気がついたから結婚したの。誠兄さま…誠さんと」
「白紙…だと」
その言葉に愕然とする。
誠さんが私の応援をするかの用に手を繋ぐ。
「白紙なんて認めないぞ。無効だ無効」
「毅、親父達は白紙を認めたぞ。毅が彼女に引っ掛った、いや罠に掛った段階でな
」
「ま~こ~と~、後で覚えていなさいよ」
「親父たちに言ってくれ。私は無関係だ」
「そんな。なあ、葵は違うよな」
こっちを見て、否定すること望んでいるようだったけれど、違うの。
もう違う。
「誠さんと結婚したの。毅君との婚約は白紙になった。私がそうしてって言ったから」
「ば、ばかな」
その言葉にショックを受けた毅君だったけれど、誠さんが突然、額にキスを投げてきた。
「「「おおおおお」」」
周りが騒ぐ。
「君は私の愛する妻だからね。他を見ないように、おまじない」
きっと私の頬だけじゃなくて、身体全体が火照ってると思う。
‘***
その後、毅君は家を追い出された。
正確には、躾に厳しい分家に行かされた。
戻ってこられるかどうかは、分からないらしい。
でも…誠くんは私の家にいる。
誠くんのお家は、うちの目の前。
どちらにいても問題ないって。
菅原さんも「問題ありません。部下の高橋を付けます」と言ってくれた。
学生結婚、まだまだ足りないことがあるけれど、幸せです。
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