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「メイプルを虐めたことは知っている。悪役令嬢たるお前との婚約は、破棄だ」
生徒総会の冒頭に、いきなり壇上に上がって声を張り上げたのは、生徒会長選挙で大惨敗した「自称王子」だ。
「自称王子」は、壇上から指を指したが、誰?という事を言っていないため、体育館の中は困惑した雰囲気になる。
「お前だ。お前。聖女に決まっている」
そこで、やっと私のことだと気がついた。
私は、生徒会長選挙で当選したのだが、今いる場所は「自称王子」の後ろ。
きっと気がつかなかったのか、カッコイイところを見せたかったのだろう。
しかし、いつ婚約したのだろう。
記憶を探っても、そんな記憶はないのだけれど。
しかも、悪役令嬢だって。
ライトノベルの読み過ぎなんじゃ無い?
黙っていると面白いから、しばらくみていましょう。
「ナターシャ、どこにいる。隠れても見つけ出してや…る……ぞ???」
確かに全校生徒の一部が集まっている。
普通の高校と違って、この学校は特殊すぎて、1学年で約300人。
中高一貫校で、6学年と自主的残留生を合わせると2000人を超える。
まぁ、ここにいない人もいるので、探してもいない場合もあるのだが。
でも、「自称王子」は探すつもりでいる。
いつになったら気がつくのだろう。
ずっと気がつかないと面白いのだが。
生徒総会の冒頭に、いきなり壇上に上がって声を張り上げたのは、生徒会長選挙で大惨敗した「自称王子」だ。
「自称王子」は、壇上から指を指したが、誰?という事を言っていないため、体育館の中は困惑した雰囲気になる。
「お前だ。お前。聖女に決まっている」
そこで、やっと私のことだと気がついた。
私は、生徒会長選挙で当選したのだが、今いる場所は「自称王子」の後ろ。
きっと気がつかなかったのか、カッコイイところを見せたかったのだろう。
しかし、いつ婚約したのだろう。
記憶を探っても、そんな記憶はないのだけれど。
しかも、悪役令嬢だって。
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黙っていると面白いから、しばらくみていましょう。
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まぁ、ここにいない人もいるので、探してもいない場合もあるのだが。
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