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46回目 ライトノベル(婚約破棄)に汚染された王子
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「婚約破棄したいだろ。絶対認めてやらないからな」
こんな事を言うのは、この国の王子であり、私・公爵令嬢コトリの婚約者です。
「お前が、婚約破棄は早いうちにと言っているそうだが、絶対しないぞ」
別に婚約破棄という言葉は、使ってませんよ。
単に、決断は早いほうが良いとは言いましたが。
「聖女はいないし、断罪できるものもない。完璧だ。婚約破棄を阻止した。フラグは立っていないぞ」
王子の最近のお気に入りは、婚約破棄系のライトノベルです。
かなり、影響を受けている模様。
「絶対結婚してやるぞ」
「無理です」
「王命によるものだ。撤回はできないぞ」
「おじさんにお願いすれば、大丈夫だし、私、弟と結婚するつもりないよ」
「……ダメ?」
王子=弟を拒絶するような言葉を聞くと、しょんぼりした雰囲気が強くなる。
だから、毎回、そんな感じを払拭するために、私の方が折れてしまう。
「ううん。ダメじゃない。これから、頑張れば大丈夫よ」
…おかしいな。
断罪劇もない。
婚約破棄か?
逆パターンということね。
無理矢理納得して、撫でて欲しいと頭を差し出してくる弟の頭を撫でる。
今回は、途中退場は難しいかもしれない。
こんな事を言うのは、この国の王子であり、私・公爵令嬢コトリの婚約者です。
「お前が、婚約破棄は早いうちにと言っているそうだが、絶対しないぞ」
別に婚約破棄という言葉は、使ってませんよ。
単に、決断は早いほうが良いとは言いましたが。
「聖女はいないし、断罪できるものもない。完璧だ。婚約破棄を阻止した。フラグは立っていないぞ」
王子の最近のお気に入りは、婚約破棄系のライトノベルです。
かなり、影響を受けている模様。
「絶対結婚してやるぞ」
「無理です」
「王命によるものだ。撤回はできないぞ」
「おじさんにお願いすれば、大丈夫だし、私、弟と結婚するつもりないよ」
「……ダメ?」
王子=弟を拒絶するような言葉を聞くと、しょんぼりした雰囲気が強くなる。
だから、毎回、そんな感じを払拭するために、私の方が折れてしまう。
「ううん。ダメじゃない。これから、頑張れば大丈夫よ」
…おかしいな。
断罪劇もない。
婚約破棄か?
逆パターンということね。
無理矢理納得して、撫でて欲しいと頭を差し出してくる弟の頭を撫でる。
今回は、途中退場は難しいかもしれない。
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