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6 重臣達は知っている?
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放課後、マスミの所へ行こうとする4人を見送ってサージュと一緒に帰る。
「マスミの所へ行かなくてもいいのですか?」
「マスミとは縁を切った。私たちは婚約者じゃないか。これまでの行いについては謝罪する。だからこれまでと同じ通りの婚約者でいさせてくれ。当初の予定通りに卒業したら結婚したい」
「はい。分かりました。あなたがそういうならば大丈夫なのでしょう」
「感謝する」
終始和やかな雰囲気で公爵邸までの間にいくつかの話をした。
土曜日
いつもならマスミを誘って5人で街の散策、有名レストランでのランチ。有名宝飾店でマスミへの贈り物を選ぶのだが、縁を切ったことによりそういったものはなくなった。
その代わり、明日はサージュが王宮へ遊びに来ることになっている。
厳密には母のお茶会に参加するのだが、呼んでいるのはサージュだけで俺も呼ばれていない。
何が起きるのだろう。
ちょっと怖いが、きっと大丈夫。
日曜日
あまり眠れなかった。
心配で、もうサージュとの婚約は破棄されないと思うけれど、それでも前世の記憶は怖い内容だったからだ。
もうサージュは王宮についただろうか。
どこに行くのか分からないのは気が落ち着かないから従者に今日のお茶会の場所を確認するように言って、その場に乗り込むことにした。
マナー違反だとは分かっている、でも気が気でない。
王宮の西庭園で行われていることが分かった、そこへ乗り込む。
果たして…
「ほら、やっぱり来たでしょ」
母は、俺の行動をお見通しだったらしい。
顔を見た第一声がこれだった。
「本当に来ましたね」
「最近のセネクスは面白くてね。何があったか分からないけれど、必死にあなたとの婚約を維持しようとしているの。怪しい平民の娘との縁を切って、昔と同じになろうとしている。何があったのかしらね」
「さぁ?私にも分からないです」
「ええと…」
「言わなくていいわよ。きっと大変な事が起きたのでしょうから」
「…知っているのですか」
「あなたたちが結婚したら教えてあげる。それとも自分達でそれを探してもいいわ。重臣達は恐らく知っているでしょうから」
「知っている…」
まさか、前世の記憶というのを知っているというのか、ありえないと思った。
しかし、この国の治世にはおかしなものも多かったのは事実。
何かをやる前から、その結果を詳細に発表することが何度かあるのだ。
まるで、すでにやってしまったことを話しているかのように。
まさかまさか、分からないが情報収集の上に判断せねば。
「マスミの所へ行かなくてもいいのですか?」
「マスミとは縁を切った。私たちは婚約者じゃないか。これまでの行いについては謝罪する。だからこれまでと同じ通りの婚約者でいさせてくれ。当初の予定通りに卒業したら結婚したい」
「はい。分かりました。あなたがそういうならば大丈夫なのでしょう」
「感謝する」
終始和やかな雰囲気で公爵邸までの間にいくつかの話をした。
土曜日
いつもならマスミを誘って5人で街の散策、有名レストランでのランチ。有名宝飾店でマスミへの贈り物を選ぶのだが、縁を切ったことによりそういったものはなくなった。
その代わり、明日はサージュが王宮へ遊びに来ることになっている。
厳密には母のお茶会に参加するのだが、呼んでいるのはサージュだけで俺も呼ばれていない。
何が起きるのだろう。
ちょっと怖いが、きっと大丈夫。
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心配で、もうサージュとの婚約は破棄されないと思うけれど、それでも前世の記憶は怖い内容だったからだ。
もうサージュは王宮についただろうか。
どこに行くのか分からないのは気が落ち着かないから従者に今日のお茶会の場所を確認するように言って、その場に乗り込むことにした。
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果たして…
「ほら、やっぱり来たでしょ」
母は、俺の行動をお見通しだったらしい。
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「さぁ?私にも分からないです」
「ええと…」
「言わなくていいわよ。きっと大変な事が起きたのでしょうから」
「…知っているのですか」
「あなたたちが結婚したら教えてあげる。それとも自分達でそれを探してもいいわ。重臣達は恐らく知っているでしょうから」
「知っている…」
まさか、前世の記憶というのを知っているというのか、ありえないと思った。
しかし、この国の治世にはおかしなものも多かったのは事実。
何かをやる前から、その結果を詳細に発表することが何度かあるのだ。
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まさかまさか、分からないが情報収集の上に判断せねば。
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