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6 私も探してみます

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「撤回は、受け入れません」

その言葉で王子は絶望したかのような顔をする。

私の事を嫌いだと言った時の顔と違う。

いや、今でも嫌いなんだろう。

ただ、そのことで他の女性から誘われることに嫌悪感の方が耐えきれないのかもしれない。

まだ、”私の方がマシだ”と。

日除け代わりに撤回を申し込んだから、私は拒絶したの。

「撤回してどうするんだ。お前の方にも求婚者が現れるに違いない」

「私は、聖女ですから。しばらくは、教会の方に行きます。あそこは、協会関係者でなければ奥の院まで入れませんから」

癒やしは、治療院まで行く必要があるが、転送陣があるからあっという間。

治療院まで押しかけてくる求婚者は、全員地獄を見させてやる。

まぁ、それはともあれ、王子は教会と聞いてまた落ち込んだ感じ。

「では、王子。失礼しますね」

「あ、おい待て」

廊下で話していたけれど、人払いの陣で無人だったけれど、私が歩き始めると同時に陣が壊れていつもの王宮。

それなりに人通りはある…に変わった。
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