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4 選ぶのは私

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「それで、どうするつもりかい?」

ちょっとイタズラっぽい顔で聞いてくる。

「婚約破棄、受けようと思います。真実の愛を待つそうですから、私は付き合いきれません」

「いいだろう。なら、こいつはどうだ?」

「ちょっと、どこから出しました」

「経験というものだな」

何が経験なのか分からないけれど、過去の経緯から同じ行動だったのだろう。

国王と王子は。

「決めて、選ぶのは、いつだって女性だ。男はそれに従うしかない」

「普通は、逆だと思いますけれど。政略結婚もありますし」

「政略か」

何か思い当たるところがあるようだったが、無論、それは分からない。

「聖女をしていて何か変わったことはないかな」

「特に変わったことはありません」

すると意味不明はことを聞いてきた。

「知識が増えたり、魔力は人の域を超えてきたり、早く死ね~とか、聞えてこないか?」

「はぁ?」
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