勇者に追放されたから自由に生きようと思う-「すまない」だって?「もう、遅いんだよ」-

AI isekai

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二章【パーティー】

9.パーティー

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 朝食を済ませた後、俺は感謝を告げて今回限りのパーティーだった2人に別れの挨拶をした。
 しかし、そのときワースとアスカがこんなことを言い出した。

 「「これからもパーティーとして一緒に活動してほしいです」」
 
 「一緒に、って俺と?俺で良いのか?」
 
 「ゲイルさんだからです!僕たち、このまま2人でやっていくのがその不安で……」

 この二人はヒュドラと出遭い、魔獣の恐怖を知ってしまった。それがトラウマになっているのだろう。
 冒険者を辞めれば……とも思ったが、この幼い身体で冒険者をしているところを見ると、きっと辞められない理由があるんだろう。

 「仕方ない、面倒見てやるよ」

 そこまで思い至ると、俺は自然とそう口にしていた。
 
 「「ゲイルさん、ありがとうございます!」」
 
 飛び跳ねて喜ぶワースとアスカ。
 俺はその2人の様子を見て、つい笑ってしまった。

 「ゲイルさん!何か面白いことでもありました?」

 「いや、2人がそうやって喜んでるとこ見るとこっちも嬉しくてさ」

 「そ、そんなこと言わないでくださいよ!」

 そう言って、顔を赤らめるアスカに、顔赤いぞと言って笑って見せた。
 アスカは照れくさい態度を隠そうとしたのか、話題を変えた。
 
 「ゲ、ゲイルさん!パーティー登録をしに行きましょう」

 「そうだな」

 ここまでにしてやるか、と呟くとワースにも声掛ける。
 

 2人は既にパーティー登録をしており、俺がワースとアスカのパーティーに加入することになる。
 せっかくだし、ギルドへ向かう道中で2人の装備を整えるとしようか。

 
 考えまとめると、そのまま宿を出た。
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