307 / 356
2018年
雨男
しおりを挟む
あなたへ
俺、雨男なんだよね
それまでは晴れていたのに、
俺が友達と合流した途端に雨が降り出したり
遠足の時もそうだったよ
楽しいことがあると雨が降るの
ほらね、今日だってさ
予報では、雨は降らないはずだったのに、雨だよ
先日、あの子が、ずっと欲しがっていた、真新しい靴を履いて、
嬉々として出掛けて行った日のことでした。
天気予報は、晴れだったにも関わらず、
帰りには豪雨に見舞われ、
靴が濡れるのが嫌で、雨宿りをしながら、帰宅したあの子は、
不機嫌な顔をして部屋に入って来ました。
雨男、雨女は、縁起がいい
いつか、そんなことを聞いたことがあります。
科学的な根拠は、全くないとされているその存在は、
龍神系を守護霊に持つと聞きました。
見過ごしてしまいそうな、
目には見えない特別な力というものは、きっと存在し、
この世の中には、言葉では説明出来ないような物事が、
起こることもあるのでしょう。
きっと、私には、
一生を掛けても全部を知ることが出来ない、不確かで未知な世界は、
なんだかとても魅力的で、ワクワクしてしまいます。
龍神
その言葉に、私は、
真っ先に、あなたのことを思い浮かべました。
あの日、龍になったあなた。
きっと、あなたは、片時も離れることなく、あの子を守ってくれているのでしょう。
子煩悩で、あの子のことが大好きで、
あの子の成長を、何よりも楽しみにしていたあなた。
目には見えなくても、あの日から、
あの子の側に寄り添い続けながら、
あの子の成長を、すぐ側で見守り続けてくれているあなたを想像しました。
また雨、降っちゃったね
ゴメン ゴメン
なんて言いながら、
あの子の側に、寄り添っているのでしょうか。
あの子が、いつでも、元気に過ごせているのは、
あなたが力強く、守ってくれているからなのかも知れませんね。
いつも、あの子のことを守ってくれて、ありがとう。
2018.11.24
俺、雨男なんだよね
それまでは晴れていたのに、
俺が友達と合流した途端に雨が降り出したり
遠足の時もそうだったよ
楽しいことがあると雨が降るの
ほらね、今日だってさ
予報では、雨は降らないはずだったのに、雨だよ
先日、あの子が、ずっと欲しがっていた、真新しい靴を履いて、
嬉々として出掛けて行った日のことでした。
天気予報は、晴れだったにも関わらず、
帰りには豪雨に見舞われ、
靴が濡れるのが嫌で、雨宿りをしながら、帰宅したあの子は、
不機嫌な顔をして部屋に入って来ました。
雨男、雨女は、縁起がいい
いつか、そんなことを聞いたことがあります。
科学的な根拠は、全くないとされているその存在は、
龍神系を守護霊に持つと聞きました。
見過ごしてしまいそうな、
目には見えない特別な力というものは、きっと存在し、
この世の中には、言葉では説明出来ないような物事が、
起こることもあるのでしょう。
きっと、私には、
一生を掛けても全部を知ることが出来ない、不確かで未知な世界は、
なんだかとても魅力的で、ワクワクしてしまいます。
龍神
その言葉に、私は、
真っ先に、あなたのことを思い浮かべました。
あの日、龍になったあなた。
きっと、あなたは、片時も離れることなく、あの子を守ってくれているのでしょう。
子煩悩で、あの子のことが大好きで、
あの子の成長を、何よりも楽しみにしていたあなた。
目には見えなくても、あの日から、
あの子の側に寄り添い続けながら、
あの子の成長を、すぐ側で見守り続けてくれているあなたを想像しました。
また雨、降っちゃったね
ゴメン ゴメン
なんて言いながら、
あの子の側に、寄り添っているのでしょうか。
あの子が、いつでも、元気に過ごせているのは、
あなたが力強く、守ってくれているからなのかも知れませんね。
いつも、あの子のことを守ってくれて、ありがとう。
2018.11.24
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
騎士団寮のシングルマザー
古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。
突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。
しかし、目を覚ますとそこは森の中。
異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる!
……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!?
※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。
※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる