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第84話 ニールは当直中
しおりを挟む「ンッ、ンッ」
アサの可愛い鳴き声が部屋に響き渡り、俺は仕事のことを忘れ夢中でアサのモノを扱いていた。
いや、仕事のことは頭の片隅にあった。あとどのくらいしたらショーンが怒鳴り込みにくるかとか、これ以上おそくなったらどのくらい船長から叱られるかとか…でも、俺の膝の上で可愛く啼きだしたアサを放って仕事に戻るなんて、今の俺にはできないことだ。
「気持ちいいか、アサ?」
「ンッ、ニール、モ?」
腰の下で硬くなった俺のモノを感じたのだろう。アサは細い指を這わせると、首を傾けた。
「くっ」
その可愛い様子だけで達せるくらいだ。本気でこんなことをしている場合ではないが、今の俺だったらそれほどもたないだろう。触らずにアサの顔を見ているだけでイケる、情けないがそんな自信がある。
「アサ、それはやめろ」
「ャッ…ンッンッ」
無意識にだろうか。アサが細い腰をこすりつけ始めた。そんな、わずかな刺激でさえとてつもなく凶暴で強力だ。口づけをしたまま、俺の首にまとわりつきこしを揺らすアサのモノを撫でながら、俺は自分のズボンを緩めた。
「ニール、キモチ、イ?」
「っ、アサッ」
幼さの残る指がスルスルと俺の性器を撫でていく。
長くはもたない。そう思った俺の予感は当たりそうだ。
「アサ、手、そのまま」
「ン、ャン、ンッ、アッアッ」
アサのモノと共に自分のモノを握ると、温かい体温を筋裏に感じた。クルクルと先端を撫で、お互いのモノを擦り合わせると滑りがよくなっていき、発狂しそうなくらい気持ちよい快感がうまれていく。
「ニールッ、ボ、ク…ダ、、、、メ」
「駄目?アサ、何がダメなんだ?」
「ンッ、ャッ」
膝の上で啼く少年の頬はいつも以上に紅く、涙で濡れている。わずかに開かれた唇は俺と、アサの唾液で濡れ、甘くて熱い吐息を吐き続けていた。
「手を、止めてほしいのか?」
「……?」
アサの望まないことを続けてもしょうがない。幾度も体を重ねた関係でも、お互いのモノを合わせて扱く行為が気に食わなかったのだろうか?
「ナン、デ?」
「駄目、と言っただろう?」
「チ、ガウ、コレ…」
困ったように顔をゆがませたアサの目元は紅く染まっていた。何かを耐えるように、俺の手を掴むと、ぐっと俺たちの性器に添えてくる。
続けてほしいのか。それでは何が「駄目」だったんだ?
「こうやって動かしてほしいのか?」
「チガウ…コレ…ヒャンッ」
自分の手で二人の先端を撫でたアサはびくっと跳ねると夢中でそこを撫で始めた。傷一つない色白の指が俺の亀頭を撫で、アサの小ぶりな亀頭を撫でていく様子は、この世界で一番目に毒だ。
これだけで何度でもイケる、と心の中で思った俺は二人分を握ると上下に手を動かし始めた。ゆっくりとしている時間は、残念ながらない。なるべく早く達しないと…
「ンッ、ニールッ、ァンッ、ンーーーー!」
どろりとアサの性器から粘液が垂れる。温かいソレのぬめりを借りて俺も絶頂を目指した。
「アサ、アサッ」
ぐっと細身のアサの唇を奪うとパタパタと精液が散る。なんて幸せなひと時なのだろう。
精神的にも身体的にもすっきりした俺は、胸に頭を寄せてきたアサのぬくもりを楽しみながら余韻に漬かっていた。
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