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ちょっと息抜き(*^_^*) ゴキブリの雨
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恐怖体験
身の毛もよだつような恐怖体験を・・
※グロな内容です(怪談ではありません)。気分悪くなるので、心臓の悪い方はスルーして下さい。
題名(ゴキブリの雨)
俺が学生の頃アルバイトしていた店での恐怖体験。
そのアルバイト先は衛生管理が悪かった。
ある年の夏、ゴキブリの異常発生。
チャバネゴキブリという種類で、体調1cm弱の小さなゴキブリ。
名前の通り茶色の羽で、体が入る隙間なら何処でも生息でき、繁殖力が異常に強い。
普通のゴキブリを1匹発見したら、その建物に100匹居ると思えと言うが・・
チャバネゴキブリは1000匹以上は確実に居る。
ほおっておくと、ひと夏で異常に増殖する。
その店のチャバネゴキブリの数は異常。
昼間でも何十匹と普通に見かけた。
ある日害虫駆除をして、殺虫剤を散布。
次の日の仕事は地獄だった。
台の上に無数のチャバネゴキブリの死体。
それを全て床に拭き落として行く。
この時点でギブアップ状態。
次に奴等の死骸を業務用の大型掃除機で吸い取るが、ゴミ袋がすぐに一杯になり交換作業。
1Kg以上のゴキブリの重さに耐えながら交換する。
もう吐き気がする。
オゥェ・・
最後に厨房の床を水流し。
冷蔵庫や流し台の下を一気に水で流す。
流れてくるのは1000匹以上有るであろう死骸。
ホラー映画の様に、一気にゴキブリが流れ出て来る様子を見て、殆どの者が仕事を投げ出す。
「うぉぇー・・」
店内に嗚咽が響き渡る。
そんなこんなして清掃終了。
これで奴等もいなくなったと思った。
しかし、俺たちの期待を裏切り、大量発生をしてきた。
「何でだ?」「原因は何処だ?」
探しても発生源が見つからない。
害虫駆除を何度繰り返しても消えない。
諦めかけたある日、その事件は起った。
ある日の営業。
朝は晴れていたのに、昼過ぎ突然の様に豪雨が襲ってきた。
通行中の皆様が雨宿りで店先に留まった。
雨は止む気配がしない。
雨宿り中、一人のオバちゃんが店に入ってきてお願いされた。
オバちゃん
「ねぇ、今度返すからこの傘貸してね」
店先に万年置いてあった傘立て。
その中に忘れ物で何ヶ月も置きっ放しの傘が有った。
それを指差して言ってきたのだ。
オバちゃんは了承するよりも早く、勝手に傘を取り、雨の中傘を広げだ。
そして大惨事が起きた。
「キャアアアアァァァァァーーーー」
悲鳴が鳴り響く。
俺はその光景を見ていた。
あれは正に地獄絵図だった。
雨の中、オバちゃんが勝手に借りた傘を開いた瞬間。
頭の上に広げた傘から、茶色のブツブツした物が一気に落ちてきた。
俺は直ぐに気付いた。
「ゴキブリだ!!」
その量は見た目300匹以上はいただろう。
最初はポツポツと降ってきたが、傘を完全に開いた瞬間、黒い塊となってオバちゃんの頭に降りかかった。
他から見ていると正にホラー映画。
ビックリしたオバちゃん。
動きが一秒くらい止まった。
自分の体の上にお邪魔している謎の生命体を見て大絶叫。
「ギャアアアアァァァァァーーーー」
傘を捨て、頭を掻きむしり、生命体を払い落とす。
パニック状態。
絶叫を続けながら大雨の中、全速力で走って消えていった。
生命体の塊は、雨から逃れる為にウヨウヨ移動してきた。
その光景を見ていた他の雨宿りの方々が、よせばいいのに野次馬的に謎の生命体を確認する。
一人が声をあげた。
「ゴキブリだ!」
次の瞬間全員が絶叫した。
「キャアアアアァァァァァーーーー」
「ワァアアアァァァァーーー」
皆パニック状態になり、大雨の中どこかに消えて行ってしまった。
俺はその光景を見ながら、申し訳ないけど笑ってしまった。
「こんな所に隠れていたのか!!」
やっとの思いで見つけた。
これで害虫駆除が出来る。
「オバちゃんありがとう」
心の中でつぶやいたのだった。
身の毛もよだつような恐怖体験を・・
※グロな内容です(怪談ではありません)。気分悪くなるので、心臓の悪い方はスルーして下さい。
題名(ゴキブリの雨)
俺が学生の頃アルバイトしていた店での恐怖体験。
そのアルバイト先は衛生管理が悪かった。
ある年の夏、ゴキブリの異常発生。
チャバネゴキブリという種類で、体調1cm弱の小さなゴキブリ。
名前の通り茶色の羽で、体が入る隙間なら何処でも生息でき、繁殖力が異常に強い。
普通のゴキブリを1匹発見したら、その建物に100匹居ると思えと言うが・・
チャバネゴキブリは1000匹以上は確実に居る。
ほおっておくと、ひと夏で異常に増殖する。
その店のチャバネゴキブリの数は異常。
昼間でも何十匹と普通に見かけた。
ある日害虫駆除をして、殺虫剤を散布。
次の日の仕事は地獄だった。
台の上に無数のチャバネゴキブリの死体。
それを全て床に拭き落として行く。
この時点でギブアップ状態。
次に奴等の死骸を業務用の大型掃除機で吸い取るが、ゴミ袋がすぐに一杯になり交換作業。
1Kg以上のゴキブリの重さに耐えながら交換する。
もう吐き気がする。
オゥェ・・
最後に厨房の床を水流し。
冷蔵庫や流し台の下を一気に水で流す。
流れてくるのは1000匹以上有るであろう死骸。
ホラー映画の様に、一気にゴキブリが流れ出て来る様子を見て、殆どの者が仕事を投げ出す。
「うぉぇー・・」
店内に嗚咽が響き渡る。
そんなこんなして清掃終了。
これで奴等もいなくなったと思った。
しかし、俺たちの期待を裏切り、大量発生をしてきた。
「何でだ?」「原因は何処だ?」
探しても発生源が見つからない。
害虫駆除を何度繰り返しても消えない。
諦めかけたある日、その事件は起った。
ある日の営業。
朝は晴れていたのに、昼過ぎ突然の様に豪雨が襲ってきた。
通行中の皆様が雨宿りで店先に留まった。
雨は止む気配がしない。
雨宿り中、一人のオバちゃんが店に入ってきてお願いされた。
オバちゃん
「ねぇ、今度返すからこの傘貸してね」
店先に万年置いてあった傘立て。
その中に忘れ物で何ヶ月も置きっ放しの傘が有った。
それを指差して言ってきたのだ。
オバちゃんは了承するよりも早く、勝手に傘を取り、雨の中傘を広げだ。
そして大惨事が起きた。
「キャアアアアァァァァァーーーー」
悲鳴が鳴り響く。
俺はその光景を見ていた。
あれは正に地獄絵図だった。
雨の中、オバちゃんが勝手に借りた傘を開いた瞬間。
頭の上に広げた傘から、茶色のブツブツした物が一気に落ちてきた。
俺は直ぐに気付いた。
「ゴキブリだ!!」
その量は見た目300匹以上はいただろう。
最初はポツポツと降ってきたが、傘を完全に開いた瞬間、黒い塊となってオバちゃんの頭に降りかかった。
他から見ていると正にホラー映画。
ビックリしたオバちゃん。
動きが一秒くらい止まった。
自分の体の上にお邪魔している謎の生命体を見て大絶叫。
「ギャアアアアァァァァァーーーー」
傘を捨て、頭を掻きむしり、生命体を払い落とす。
パニック状態。
絶叫を続けながら大雨の中、全速力で走って消えていった。
生命体の塊は、雨から逃れる為にウヨウヨ移動してきた。
その光景を見ていた他の雨宿りの方々が、よせばいいのに野次馬的に謎の生命体を確認する。
一人が声をあげた。
「ゴキブリだ!」
次の瞬間全員が絶叫した。
「キャアアアアァァァァァーーーー」
「ワァアアアァァァァーーー」
皆パニック状態になり、大雨の中どこかに消えて行ってしまった。
俺はその光景を見ながら、申し訳ないけど笑ってしまった。
「こんな所に隠れていたのか!!」
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「オバちゃんありがとう」
心の中でつぶやいたのだった。
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