嫌われオメガは巻き戻った世界でベータに擬態する

灰鷹

文字の大きさ
上 下
136 / 156
あとがき

お詫びとお礼

しおりを挟む



 改めて、『嫌われオメガは巻き戻った世界でベータに擬態する』に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

 BL大賞コンテストでは、多くの方が投票や応援をしてくださったお陰で、最終日まで奇跡的に10位以内に残ることができました。本棚登録やいいね、感想を送ってくださった方々、本当にありがとうございます。
 何より、事件とその後の真相解明のターンは、先の見えない長いトンネルで、一緒にトンネルを走り抜けてくださった読者様がおられたからこそ、ゴールに辿り着けたと思っております。
 期間内の完結でせめてもの恩返しをしたかったのですが、力不足で誠に申し訳ありません。

 オメガバ―ス作品で戦争や特攻隊のことを話題にすることはあまり受け入れられないだろうと思っていたので、これほどたくさんの方が目を留めてくださったことは、本当に驚きでした。

 作中で彼らが演じていた映画を戦争映画にしたのは、死に戻りを選んだ晴の心情を読者様に理解してもらうのは難しいだろうなと思っていたからです。そのため、金田という帰還した特攻隊員を登場させることで、ワンクッション置きました。絶望の淵にいた金田が生きる気力を取り戻した心情に納得していただけたら、たくさんの大切な物を失った三間が、夏希と希望が懸命に生きている姿を見て、自身も生きる気力を取り戻したことや、死に戻りという選択が三間にとっての希望だったことにも納得してもらえないだろうかと思いました。
 ファンタジー色の強いフィクションでリアルな戦争や特攻隊員のことを引き合いに出したことに対して、不快に思われた方がおられたら申し訳ありません。そういうご意見があれば、次の作品からは気をつけようと思います。

 三間の視点でもお話を書いてみたいという気持ちはありますが、三間という人間をちゃんと掘り下げようとするとまた深いトンネルに潜らないといけなくなるので、書きますというお約束はできず、申し訳ありません。ひとまず気持ちと体力をリセットしてから、ゆっくり考えようと思っております。
 
 さらっと読めるような小話が浮かんだときはXに投稿しますので、増えてきたらこちらにも転載するかもしれません。
 ポスノベにも興味を持ってくださる方がおられたら、たまに覗いていただけると嬉しいです。作者ページの関連リンクに、Xへのリンクを載せています。


 最後に。作者や作品、キャラ達にあたたかいお気持ちをお寄せくださった全ての方に感謝を込めて。本当にありがとうございました!


             灰鷹





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。 そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。 その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。 あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。 あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……? ※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

【完結】選ばれない僕の生きる道

谷絵 ちぐり
BL
三度、婚約解消された僕。 選ばれない僕が幸せを選ぶ話。 ※地名などは架空(と作者が思ってる)のものです ※設定は独自のものです

側妃は捨てられましたので

なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」 現王、ランドルフが呟いた言葉。 周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。 ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。 別の女性を正妃として迎え入れた。 裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。 あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。 だが、彼を止める事は誰にも出来ず。 廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。 王妃として教育を受けて、側妃にされ 廃妃となった彼女。 その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。 実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。 それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。 屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。 ただコソコソと身を隠すつまりはない。 私を軽んじて。 捨てた彼らに自身の価値を示すため。 捨てられたのは、どちらか……。 後悔するのはどちらかを示すために。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました

結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】 今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。 「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」 そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。 そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。 けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。 その真意を知った時、私は―。 ※暫く鬱展開が続きます ※他サイトでも投稿中

処理中です...