27 / 27
最終話 エピローグ
しおりを挟む
学校に入る前、一度スマホを開いて、メッセージをチェックする。
イチフサからのメッセージはゼロだった。
「まだまだ忙しいみたいね」
人吉くんやお煎餅と一緒に妖怪の里に行き、イチフサが何をしようとしているのか聞いたのが、今から数日前。
それからは、またイチフサからスマホにメッセージが届くようになったけど、その数は以前と比べると、目に見えて減っていた。
って言っても、それは仕方ないこと。
なんて思っていると、後ろから声をかけられる。
「よう、錦。何してるんだ」
「あっ、人吉くん。イチフサから連絡ないか見てたのよ。ひとつも来てなかったけどね」
「そうか。まあ、向こうは相当忙しくなってるらしいからな」
妖怪の里は、これから人間との交流を考え動き出すけど、そのためイチフサは、これからすっごく忙しくなるそうだ。前みたいにしょっちゅう連絡することはできなくなるかもって言っていた。
寂しくない、なんてことはない。だけど我慢はできる。少なくとも、前みたいにいきなり一切の連絡がなくなるよりは、はるかにマシだ。
「大変って言ったら、祓い屋協会の方はどうなの? 妖怪達ともっともっと交流するってことになるなら、そっちも大変になるんじゃない?」
「ああ。上の方はバタバタしてるみたいだし、場合によってはトラブルが起きるかもしれないから、今まで以上に鍛えておけって爺ちゃんから言われたよ」
人吉くんも人吉くんで苦労してるみたいだ。
私の知らないところで、色んなものが大きく動いている。その中心にいるのがイチフサだって思うと、なんだか不思議だ。
すると、またもや私達に声をかけてきたのが一人。
湯前さんだ。
「瞬。それに錦さんも、二人でなに話してるの?」
「えっ? えっと……」
どうしよう。湯前さんは妖怪の事情なんて知らないし、正直に話すわけにはいかないわよね。
こんな時、とっさにごまかすことができたらいいんだけど、相変わらず対人スキルの低い私には難しい。
人吉くん、かわりに何か言ってくれない?
するとそんな思いが通じたのか、あわあわやってる私を押しのけ、人吉くんが言う。
「こいつの彼氏の話。最近なかなか連絡がとれないんだってさ」
ふぁっ!?
人吉くん。いったい何言ってるのよ! ごまかすにしても、もっとマシなやり方があるでしょ!
「えっ。錦さんって、彼氏いるの?」
「い、いないから!」
ほら。湯前さん、誤解しそうになってるじゃない。どうしてくれるのよ!
「違うのか? てっきり付き合ってるんだと思ってたんだが」
「ちがーう! 何をどうしたらそんな風に見えるのよ!」
まさか、本当にそう思ってたの?
ちなみにこれ、ごまかしとしても相当に失敗だった。
一般的に、女の子ってのは恋の話が好きなもの。湯前さんも例外じゃなくて、その場を離れて教室に行ってもなお、色々質問攻めにあってしまった。
私としては逃げ出したくなるような話題だけど、誤解されたままってのも居心地が悪い。
「だから、彼氏なんていないから!」
そう叫んだところで、ホームルームを告げるチャイムが鳴る。
湯前さんも自分の席に戻って行ったけど、彼氏なんていないってこと、さすがにわかってくれたわよね。
まだ授業も始まってないってのに、なんだかすっごく疲れた気がする。
机の上にうつ伏せていると、教室の扉が開いて、先生が入ってくる。なんてことのない、いつもの風景──そのはずだったんだけど、直後、私はとんでもないものを見た。
先生のすぐ後に、制服を一人の男子が入ってくる。その顔を見たとたん、私は声をあげそうになる。
(い、イチフサ!?)
一瞬、見間違えかと思ったけど、そんなはずない。教室に入ってきたのは、間違いなくイチフサ本人だった。
なんでイチフサが学校にいるのよ!
あまりの出来事に呆然とするけど、さらにそこから、先生が信じられないことを言った。
「急な話だが、うちのクラスに転校してきた、木上イチフサだ」
て、転校!? 転校ってどういうことよ! 木上って、アンタ苗字なんてあったの? って言うか、先生イチフサのこと見えてる?
ううん。先生だけじゃなく、教室のみんなも、妖怪であるイチフサのことを、当たり前のように認識できていた。
妖怪の姿は、普通の人間には見えないはずなのに。
そんな中、私以外にもう一人、信じられないような顔でイチフサを見ている生徒がいた。人吉くんだ。
そりゃ、驚くわよね。同じ思いを共有する仲間として、なんだか親近感がわいてくる。
──なんて言ってる場合じゃない。
再びイチフサに目をやると、向こうも私を見ていたみたいで、バッチリ目が合う。するとそのとたん、イチフサはニコッと笑った。
あっ、なんだか嫌な予感。
「結衣、同じクラスだね!」
嬉しそうに笑いながら、手を振って話しかけてくるイチフサ。
ちょっと。なにいきなり名前呼んでるのよ!
思わずその口をふさいでやりたくなるけど、もう遅い。教室中の視線が、突き刺さるように私に降り注ぐ。
ちょっと、何してくれてるのよーっ!
◆◇◆◇◆◇
「いったい、何がどうなってるのよ!」
人気のない校舎裏。私はイチフサの襟首を掴んで締め上げていた。
転校生が来た後は、クラスの子達による質問タイムってのが定番だろうけど、そうなる前に、即声をかけ、ここまで連れてきた。
「い、痛い痛い。首が絞まる。慌てなくても話すから、落ち着いて」
落ち着けるわけないでしょ! それでも一応手を離すと、イチフサはわざとらしく咳き込んだ後、話し始める。
「人間との交流計画の一つだよ。まだまだ俺達は、少しずつ知っていく段階だからね。試しに、一人がしばらくの間、人間として生活してみようってなったんだ」
「それが、アンタってわけ?」
「そう。元々この計画の発案者は俺だからね。自分で言い出した以上、責任はとらないと。転校の手続きとかは、祓い屋の権力と一部の妖怪の妖術でなんとかしたよ。あっ、木上って苗字は、この辺の地名から適当にとったものだから」
苗字はともかく、なんか後半、サラッとヤバそうなこと言ってるんだけど。大丈夫なの?
よし。この件は、これ以上聞くのはやめておこう。
そのかわり、聞きたいことは他にもある。
「どうしてみんなにもアンタの姿が見えてるのよ」
「それは、これのおかげだよ」
そぅ言ったところで、イチフサは左手を突き出す。そこには、前にイチフサが私に作ってくれたのと似た、腕輪が一つ巻かれていた。
「言っただろ。祓い屋には、普通の人間にも妖怪が見えるようにする術があるって。それがこれさ。この腕輪を巻いていると、俺の姿が人間にも見えるようになるんだ。ただ、巻いてるだけでかなり力を吸い取られるから、力の弱い妖怪はまともに使うこともできないけどね」
「じゃあ、アンタも今、力が吸い取られてるのよね。大丈夫なの?」
「羽を生やして飛んだり、強い風を起こしたりするのは難しいかな。体の動きも、普通の人間並ってとこだと思う。けどこれも、祓い屋の人達がもっと使いやすいように研究を始めるって言ってたよ。俺がこうしてここに来たのは、この腕輪のモニターの役目もあるんだよね。なんたって計画の発案者だから、やることも多くて大変だよ」
さっきからやたらと、発案者だの責任だのを強調するイチフサ。
確かに、大変なのも確かかもしれない。だけど私は、それを言葉通り受け取ることはできなかった。
「で、本音はどうなの? 責任だのなんだの、アンタはそんなんで頑張るようなやつじゃないでしょ」
「さすが結衣、俺のことわかってる。計画の今後について話し合ってる時、これならうまいこと理由をつけて、結衣と同じ学校に通えるかもって」
「やっぱりそんな理由かい!」
まあ、予想はついていたけどね。
それに、それをいい加減とも思わない。そういうことに真剣になれるからこそ、こんな大それた計画を立てるんだってことくらい、私にだってわかるから。
「と言うわけで、今日から晴れて、結衣と同級生だから」
嬉しそうに、ニコニコと微笑むイチフサ。
逆に、私はなんだか憂鬱よ。イチフサと一緒の学校生活なんて、絶対振り回されるに決まってるじゃない。この後だって、転校生にいきなり名前を呼ばれた挙句に二人していなくなったってことで、私まで質問攻めにあうの確定じゃない。
なのに、イチフサは呑気に言ってくる。
「どお、結衣。嬉しい?」
まったくコイツは。
私の気持ちなんて知る由もないイチフサに向かって、はーっと大きくため息をついてから、言い放つ。
「教えない」
「えぇーっ!」
イチフサは不満そうに声をあげるけど、こればかりは絶対に言ってやるもんか。
イチフサと一緒にいられて嬉しいとか、学校が楽しくなりそうとか、そんなの、恥ずかしくて言えるわけないじゃない。だから、絶対に秘密。
そうは思いながらも、思わず笑いが込み上げてくるのだけは、どうにも止めるのが難しかった。
イチフサからのメッセージはゼロだった。
「まだまだ忙しいみたいね」
人吉くんやお煎餅と一緒に妖怪の里に行き、イチフサが何をしようとしているのか聞いたのが、今から数日前。
それからは、またイチフサからスマホにメッセージが届くようになったけど、その数は以前と比べると、目に見えて減っていた。
って言っても、それは仕方ないこと。
なんて思っていると、後ろから声をかけられる。
「よう、錦。何してるんだ」
「あっ、人吉くん。イチフサから連絡ないか見てたのよ。ひとつも来てなかったけどね」
「そうか。まあ、向こうは相当忙しくなってるらしいからな」
妖怪の里は、これから人間との交流を考え動き出すけど、そのためイチフサは、これからすっごく忙しくなるそうだ。前みたいにしょっちゅう連絡することはできなくなるかもって言っていた。
寂しくない、なんてことはない。だけど我慢はできる。少なくとも、前みたいにいきなり一切の連絡がなくなるよりは、はるかにマシだ。
「大変って言ったら、祓い屋協会の方はどうなの? 妖怪達ともっともっと交流するってことになるなら、そっちも大変になるんじゃない?」
「ああ。上の方はバタバタしてるみたいだし、場合によってはトラブルが起きるかもしれないから、今まで以上に鍛えておけって爺ちゃんから言われたよ」
人吉くんも人吉くんで苦労してるみたいだ。
私の知らないところで、色んなものが大きく動いている。その中心にいるのがイチフサだって思うと、なんだか不思議だ。
すると、またもや私達に声をかけてきたのが一人。
湯前さんだ。
「瞬。それに錦さんも、二人でなに話してるの?」
「えっ? えっと……」
どうしよう。湯前さんは妖怪の事情なんて知らないし、正直に話すわけにはいかないわよね。
こんな時、とっさにごまかすことができたらいいんだけど、相変わらず対人スキルの低い私には難しい。
人吉くん、かわりに何か言ってくれない?
するとそんな思いが通じたのか、あわあわやってる私を押しのけ、人吉くんが言う。
「こいつの彼氏の話。最近なかなか連絡がとれないんだってさ」
ふぁっ!?
人吉くん。いったい何言ってるのよ! ごまかすにしても、もっとマシなやり方があるでしょ!
「えっ。錦さんって、彼氏いるの?」
「い、いないから!」
ほら。湯前さん、誤解しそうになってるじゃない。どうしてくれるのよ!
「違うのか? てっきり付き合ってるんだと思ってたんだが」
「ちがーう! 何をどうしたらそんな風に見えるのよ!」
まさか、本当にそう思ってたの?
ちなみにこれ、ごまかしとしても相当に失敗だった。
一般的に、女の子ってのは恋の話が好きなもの。湯前さんも例外じゃなくて、その場を離れて教室に行ってもなお、色々質問攻めにあってしまった。
私としては逃げ出したくなるような話題だけど、誤解されたままってのも居心地が悪い。
「だから、彼氏なんていないから!」
そう叫んだところで、ホームルームを告げるチャイムが鳴る。
湯前さんも自分の席に戻って行ったけど、彼氏なんていないってこと、さすがにわかってくれたわよね。
まだ授業も始まってないってのに、なんだかすっごく疲れた気がする。
机の上にうつ伏せていると、教室の扉が開いて、先生が入ってくる。なんてことのない、いつもの風景──そのはずだったんだけど、直後、私はとんでもないものを見た。
先生のすぐ後に、制服を一人の男子が入ってくる。その顔を見たとたん、私は声をあげそうになる。
(い、イチフサ!?)
一瞬、見間違えかと思ったけど、そんなはずない。教室に入ってきたのは、間違いなくイチフサ本人だった。
なんでイチフサが学校にいるのよ!
あまりの出来事に呆然とするけど、さらにそこから、先生が信じられないことを言った。
「急な話だが、うちのクラスに転校してきた、木上イチフサだ」
て、転校!? 転校ってどういうことよ! 木上って、アンタ苗字なんてあったの? って言うか、先生イチフサのこと見えてる?
ううん。先生だけじゃなく、教室のみんなも、妖怪であるイチフサのことを、当たり前のように認識できていた。
妖怪の姿は、普通の人間には見えないはずなのに。
そんな中、私以外にもう一人、信じられないような顔でイチフサを見ている生徒がいた。人吉くんだ。
そりゃ、驚くわよね。同じ思いを共有する仲間として、なんだか親近感がわいてくる。
──なんて言ってる場合じゃない。
再びイチフサに目をやると、向こうも私を見ていたみたいで、バッチリ目が合う。するとそのとたん、イチフサはニコッと笑った。
あっ、なんだか嫌な予感。
「結衣、同じクラスだね!」
嬉しそうに笑いながら、手を振って話しかけてくるイチフサ。
ちょっと。なにいきなり名前呼んでるのよ!
思わずその口をふさいでやりたくなるけど、もう遅い。教室中の視線が、突き刺さるように私に降り注ぐ。
ちょっと、何してくれてるのよーっ!
◆◇◆◇◆◇
「いったい、何がどうなってるのよ!」
人気のない校舎裏。私はイチフサの襟首を掴んで締め上げていた。
転校生が来た後は、クラスの子達による質問タイムってのが定番だろうけど、そうなる前に、即声をかけ、ここまで連れてきた。
「い、痛い痛い。首が絞まる。慌てなくても話すから、落ち着いて」
落ち着けるわけないでしょ! それでも一応手を離すと、イチフサはわざとらしく咳き込んだ後、話し始める。
「人間との交流計画の一つだよ。まだまだ俺達は、少しずつ知っていく段階だからね。試しに、一人がしばらくの間、人間として生活してみようってなったんだ」
「それが、アンタってわけ?」
「そう。元々この計画の発案者は俺だからね。自分で言い出した以上、責任はとらないと。転校の手続きとかは、祓い屋の権力と一部の妖怪の妖術でなんとかしたよ。あっ、木上って苗字は、この辺の地名から適当にとったものだから」
苗字はともかく、なんか後半、サラッとヤバそうなこと言ってるんだけど。大丈夫なの?
よし。この件は、これ以上聞くのはやめておこう。
そのかわり、聞きたいことは他にもある。
「どうしてみんなにもアンタの姿が見えてるのよ」
「それは、これのおかげだよ」
そぅ言ったところで、イチフサは左手を突き出す。そこには、前にイチフサが私に作ってくれたのと似た、腕輪が一つ巻かれていた。
「言っただろ。祓い屋には、普通の人間にも妖怪が見えるようにする術があるって。それがこれさ。この腕輪を巻いていると、俺の姿が人間にも見えるようになるんだ。ただ、巻いてるだけでかなり力を吸い取られるから、力の弱い妖怪はまともに使うこともできないけどね」
「じゃあ、アンタも今、力が吸い取られてるのよね。大丈夫なの?」
「羽を生やして飛んだり、強い風を起こしたりするのは難しいかな。体の動きも、普通の人間並ってとこだと思う。けどこれも、祓い屋の人達がもっと使いやすいように研究を始めるって言ってたよ。俺がこうしてここに来たのは、この腕輪のモニターの役目もあるんだよね。なんたって計画の発案者だから、やることも多くて大変だよ」
さっきからやたらと、発案者だの責任だのを強調するイチフサ。
確かに、大変なのも確かかもしれない。だけど私は、それを言葉通り受け取ることはできなかった。
「で、本音はどうなの? 責任だのなんだの、アンタはそんなんで頑張るようなやつじゃないでしょ」
「さすが結衣、俺のことわかってる。計画の今後について話し合ってる時、これならうまいこと理由をつけて、結衣と同じ学校に通えるかもって」
「やっぱりそんな理由かい!」
まあ、予想はついていたけどね。
それに、それをいい加減とも思わない。そういうことに真剣になれるからこそ、こんな大それた計画を立てるんだってことくらい、私にだってわかるから。
「と言うわけで、今日から晴れて、結衣と同級生だから」
嬉しそうに、ニコニコと微笑むイチフサ。
逆に、私はなんだか憂鬱よ。イチフサと一緒の学校生活なんて、絶対振り回されるに決まってるじゃない。この後だって、転校生にいきなり名前を呼ばれた挙句に二人していなくなったってことで、私まで質問攻めにあうの確定じゃない。
なのに、イチフサは呑気に言ってくる。
「どお、結衣。嬉しい?」
まったくコイツは。
私の気持ちなんて知る由もないイチフサに向かって、はーっと大きくため息をついてから、言い放つ。
「教えない」
「えぇーっ!」
イチフサは不満そうに声をあげるけど、こればかりは絶対に言ってやるもんか。
イチフサと一緒にいられて嬉しいとか、学校が楽しくなりそうとか、そんなの、恥ずかしくて言えるわけないじゃない。だから、絶対に秘密。
そうは思いながらも、思わず笑いが込み上げてくるのだけは、どうにも止めるのが難しかった。
0
お気に入りに追加
4
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
コボンとニャンコ
魔界の風リーテ
児童書・童話
吸血コウモリのコボンは、リンゴの森で暮らしていた。
その日常は、木枯らしの秋に倒壊し、冬が厳粛に咲き誇る。
放浪の最中、箱入りニャンコと出会ったのだ。
「お前は、バン。オレが…気まぐれに決めた」
三日月の霞が晴れるとき、黒き羽衣に火が灯る。
そばにはいつも、夜空と暦十二神。
『コボンの愛称以外のなにかを探して……』
眠りの先には、イルカのエクアルが待っていた。
残酷で美しい自然を描いた、物悲しくも心温まる物語。
※縦書き推奨
アルファポリス、ノベルデイズにて掲載
【文章が長く、読みにくいので、修正します】(2/23)
【話を分割。文字数、表現などを整えました】(2/24)
【規定数を超えたので、長編に変更。20話前後で完結予定】(2/25)
【描写を追加、変更。整えました】(2/26)
筆者の体調を破壊()3/
児童絵本館のオオカミ
火隆丸
児童書・童話
閉鎖した児童絵本館に放置されたオオカミの着ぐるみが語る、数々の思い出。ボロボロの着ぐるみの中には、たくさんの人の想いが詰まっています。着ぐるみと人との間に生まれた、切なくも美しい物語です。
【完】ノラ・ジョイ シリーズ
丹斗大巴
児童書・童話
✴* ✴* 母の教えを励みに健気に頑張る女の子の成長と恋の物語 ✴* ✴*
▶【シリーズ1】ノラ・ジョイのむげんのいずみ ~みなしごノラの母の教えと盗賊のおかしらイサイアスの知られざる正体~ 母を亡くしてみなしごになったノラ。職探しの果てに、なんと盗賊団に入ることに! 非道な盗賊のお頭イサイアスの元、母の教えを励みに働くノラ。あるとき、イサイアスの正体が発覚! 「え~っ、イサイアスって、王子だったの!?」いつからか互いに惹かれあっていた二人の運命は……? 母の教えを信じ続けた少女が最後に幸せをつかむシンデレラ&サクセスストーリー
▶【シリーズ2】ノラ・ジョイの白獣の末裔 お互いの正体が明らかになり、再会したノラとイサイアス。ノラは令嬢として相応しい教育を受けるために学校へ通うことに。その道中でトラブルに巻き込まれて失踪してしまう。慌てて後を追うイサイアスの前に現れたのは、なんと、ノラにうりふたつの辺境の民の少女。はてさて、この少女はノラなのかそれとも別人なのか……!?
✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴*
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
守護霊のお仕事なんて出来ません!
柚月しずく
児童書・童話
事故に遭ってしまった未蘭が目が覚めると……そこは死後の世界だった。
死後の世界には「死亡予定者リスト」が存在するらしい。未蘭はリストに名前がなく「不法侵入者」と責められてしまう。
そんな未蘭を救ってくれたのは、白いスーツを着た少年。柊だった。
助けてもらいホッとしていた未蘭だったが、ある選択を迫られる。
・守護霊代行の仕事を手伝うか。
・死亡手続きを進められるか。
究極の選択を迫られた未蘭。
守護霊代行の仕事を引き受けることに。
人には視えない存在「守護霊代行」の任務を、なんとかこなしていたが……。
「視えないはずなのに、どうして私のことがわかるの?」
話しかけてくる男の子が現れて――⁉︎
ちょっと不思議で、信じられないような。だけど心温まるお話。
イケメン男子とドキドキ同居!? ~ぽっちゃりさんの学園リデビュー計画~
友野紅子
児童書・童話
ぽっちゃりヒロインがイケメン男子と同居しながらダイエットして綺麗になって、学園リデビューと恋、さらには将来の夢までゲットする成長の物語。
全編通し、基本的にドタバタのラブコメディ。時々、シリアス。
化け猫ミッケと黒い天使
ひろみ透夏
児童書・童話
運命の人と出会える逢生橋――。
そんな言い伝えのある橋の上で、化け猫《ミッケ》が出会ったのは、幽霊やお化けが見える小学五年生の少女《黒崎美玲》。
彼女の家に居候したミッケは、やがて美玲の親友《七海萌》や、内気な級友《蜂谷優斗》、怪奇クラブ部長《綾小路薫》らに巻き込まれて、様々な怪奇現象を体験する。
次々と怪奇現象を解決する《美玲》。しかし《七海萌》の暴走により、取り返しのつかない深刻な事態に……。
そこに現れたのは、妖しい能力を持った青年《四聖進》。彼に出会った事で、物語は急展開していく。
夢の中で人狼ゲーム~負けたら存在消滅するし勝ってもなんかヤバそうなんですが~
世津路 章
児童書・童話
《蒲帆フウキ》は通信簿にも“オオカミ少年”と書かれるほどウソつきな小学生男子。
友達の《東間ホマレ》・《印路ミア》と一緒に、時々担任のこわーい本間先生に怒られつつも、おもしろおかしく暮らしていた。
ある日、駅前で配られていた不思議なカードをもらったフウキたち。それは、夢の中で行われる《バグストマック・ゲーム》への招待状だった。ルールは人狼ゲームだが、勝者はなんでも願いが叶うと聞き、フウキ・ホマレ・ミアは他の参加者と対決することに。
だが、彼らはまだ知らなかった。
ゲームの敗者は、現実から存在が跡形もなく消滅すること――そして勝者ですら、ゲームに潜む呪いから逃れられないことを。
敗退し、この世から消滅した友達を取り戻すため、フウキはゲームマスターに立ち向かう。
果たしてウソつきオオカミ少年は、勝っても負けても詰んでいる人狼ゲームに勝利することができるのだろうか?
8月中、ほぼ毎日更新予定です。
(※他小説サイトに別タイトルで投稿してます)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる