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サチさんとヒーさん
先輩の旦那さん
しおりを挟む私の名前はアイ。この時は17歳の女子高生だった。これは、私の先輩、サチ先輩の旦那さんとのお話し。
私には誰にも言えない性癖がある。それは、人の彼氏や旦那さんとえっちしちゃう事。今回も、それは止まる事はなかった。
最近、バイト先で出会ったサチさんって人と仲良しになった。彼女は私の5つ上の22歳。サチさんは結婚してて、旦那さんはさち先輩の3つ上の25歳だった。
サチさんの旦那さんとは、彼女と遊んでた時に旦那さんが合流して来て会った事があった。私はその時制服だったから、あまり遅くまではいれなかったけど。
サチさんの旦那さんは、ヒーさんって人だった。彼はすごいかっこいい人で、綺麗なサチさんとお似合いだった。二人はすごい仲良しで、将来こんな夫婦になりたいなぁって思っていた。
サチさんと学校終わりに待ち合わせして、カラオケに行った時かな。途中でサチはさんの旦那さんが合流して、一緒にカラオケをしていた。
私が座ってて、真ん中にヒーさんが座って、奥にサチさんが座っていた。サチさんは私服だったけど、私は制服のまま。
カラオケ結構暗くしてたから、私はなんとなく、隣のヒーさんに少しだけ近づいた。
ヒーさんの手が、私の横に置かれていて、私はわざと、手を隣に置いて、指を彼に触れさせた。でも、ヒーさんは気にしてないみたいだった。
先輩の旦那さんだけど、私はヒーさんの事、かっこいいって思っていた。別に、サチさんから旦那さんを取ろうなんて思ってないよ。ただ、かっこいいから、少しだけ、私の事も見てくれないかなぁって思ってるだけ。
だから、ちょっとしたアピールに、私は、ずっと手を触れさせていた。でも、こんなんじゃ気付かないよね。
私は、彼の手を撫でるように、指を動かした。彼は気付いたかな。別になにも変わらないから、気付いてないかも。
そんな時、サチさんが、トイレに行った。
私とヒーさんは二人になる。
「ヒーさんあの…」
私は、横に座る彼の顔を見上げながら、口を開いた。
「?」
ヒーさんがこちらを向く。私が近づいてるからか、顔の距離がすごい近く感じた。
「あの、サチさんに言えない相談があって。サチさんに内緒で、ライン聞いちゃだめですか?」
私は、言う。
「え、ライン?いいけど」
ヒーさんは言う。
私はヒーさんとラインを交換した。
「サチには言えないって、どうした?」
「好きな人いるんですけど、その人、結婚してて」
「え…。それは、サチに相談した方がいいんじやないか?」
「サチさん、絶対ダメで終わっちゃいそうですし」
「あぁ、言いそうだな。でもアイちゃん、やめた方がいいよ」
「分かってるんですけど…。私、奥さんと別れてなんて思ってなくて。ただ、奥さんに隠れて、たまに会ってくれればいいって感じで。2番目でいいんです。それに私、絶対誰にも言わないですし」
私は、ヒーさんを見ながら言った。
私とヒーさんの距離は結構近い。
「やば…。アイちゃん可愛いし、そんなん言われたら…相手も多分、不倫するよ。でもアイちゃん幸せになれないよ。やめた方がいいって」
「うーん。ヒーさんだったら、私にそう言われたら、どうします?」
「俺?俺はさすがに…。サチとアイちゃん仲良いいし、後輩だし。アイちゃんとは無理だろってなるかな」
「えーでも、サチさんに隠れてヒーさんとえっちするの、すごい興奮しちゃいそう。サチさんには、絶対言わないから、内緒で…」
「…………」
ヒーさんが黙って私を見た。ヒーさんの事言ってるって、わかったのかな?
でも、会話はそこで終わってしまった。サチさんが帰って来たから。サチさんが帰って来たら、私達は自然と、少し距離を取った。私たちはそのあともカラオケして、楽しく過ごした。あんな会話なかったみたいに。
自分でも、こんなの最悪だなって思う。でも、1回こうなっちゃうと、私は自分の欲を優先してしまう。
その日は解散した。
ヒーさんにライン送ってみたけど、既読になる事も返って来ることもなかった。多分、相手は私を友達登録してないからかな。お互い友達登録してないとライン届かない設定あるよね。
次にヒーさんと会ったのはいつだったかな?
サチさんの家に行って、ご飯ごちそうになった事があった。そのあと、ヒーさんが家に帰って来た。その時が、あれ以来だった気がする。
帰りは、ヒーさんが車で家まで送ってくれるって話になった。サチさんは家にいるからって、ヒーさんと私で二人で行く事になる。
車の中で「ヒーさん、ありがとうございます。そういえば、ライン送れないです」と、私は言った。
「ライン?あぁ…。来てないと思う」
最初は、そんな何気ない会話から始まった。
「ヒーさん、友達登録しないと受信出来ないですよ」
「あーそっか。うん」
ヒーさんは運転しながら言った。
ヒーさん、私のラインを友達登録した。私がスタンプ送ったら、ヒーさんのスマホが振動した。受信出来るようになったみたい。
「ヒーさんこないだの話し…。結婚してる人好きになっちゃったって話」
「あれか…。2番目でもとかってやつ?アイちゃんやめた方がいいって。アイちゃん可愛いんだから。不倫相手なんて」
ヒーさんは言った。
「いいんです。たまにしてくれればそれで。それ、ヒーさんの事だってわかってます?」
私は、運転してるヒーさんの横顔に顔を向けながら、静かに言った。
「…………」
「ヒーさんです」
私は言う。ヒーさん、無言になった。なんとなく気付いてたんだろうけど、なんて言ったらいいかわからない感じだった。
「もう、からかうなって。ほら、着いたよ」
私の家の前に、車が止まった。今日は両親が遅いから、家は真っ暗だった。外ももう夜で、辺りも暗い。
「からかってないです。してくれないと帰らないです」
私は、彼の腕に顔をくっつけて、寄り添うようにして言った。
「アイちゃん。だめだって。サチと仲いいだろ」
「はい、でも…。サチさんには絶対言わないです。内緒にします。キスだけでもだめですか?」
私は言った。
しばらく、そんなやり取りが続いた。この時の私、なんだか引っ込みつかなくなっちゃって、ちょっとムキになってたかも。ヒーさんに擦り寄って、すごい誘惑しまくっていた。
でもそしたら、ヒーさんの顔が私に近付いて来た。もう観念したって感じで。
「ん…」
私は、ヒーさんとキスした。
口を開けて、私は彼の唇を舐める。そしたら、ヒーさんの舌が、私の中に入って来た。
包み込むような彼の舌の感触に、私はすごい興奮しちゃって。
「んっ。ぁ…」
声出ちゃってた。
すごいなんだか、大人のキスって言うか。前に同じ年の人とした時とは全然違かった。ただキスしてるだけなのに、頭がぼーっとする感じがして。
キスし終わって、私ははぁはぁって息を荒げてた。ヒーさんも、少しえっちな顔してた。
「ヒーさん、これから、私の事好きにしていいですよ」
私は、彼の顔を見上げながら、静かに言った。
この日は、キス以上の事はする事もなく、私は家に帰った。戸を締めて家に入ってからも、ドキドキして、やばかった。
サチさんの旦那さんと、キスしちゃった。思い出すだけで、さらに鼓動が高鳴る。
私はその日、サチさんの旦那さんとのえっちを想像して、オナニーした。
ヒーさんとキスしちゃってから、数日後。私はヒーさんにラインを送ってみた。会いたいですって。でも、ヒーさんから連絡が返ってくる事はなかった。既読にはなってるんだけど。でも私は、サチさんに見られたら大変な事になっちゃうから、それ以上、しつこく送ることはしなかった。
それからさらに数日後、ヒーさんから、返事が来る。
"ごめん返事が遅れて。俺もだよ。今日、会える?"
私はこの日学校にいた。ヒーさんからの連絡が嬉しくて、スマホを見て思わず立ち上がった。
"会えます。サチさんは大丈夫ですか?"
"うん。今日、あいつ仕事だから"
"すぐヒーさんに会いたい…"
"学校だろ?"
"今日は学校ないです。すぐ会えます"
"いやそれ嘘だろ 笑。終わるまで待ってるから"
"すぐ会いたい。今日、午前中だけなので。もう出れますよ"
早くヒーさんに逢いたくて、学校午前中だけって、私は、嘘をついた。ヒーさん、迎えに行くって言ってくれて、私は学校には早退しますって言って、学校を出た。
学校の前で待ち合わせする訳にも行かないから、待ち合わせ場所までバスで行く。
ヒーさんの車があった。私は嬉しくて、小走りで駆け寄った。窓を覗くと、ヒーさんの顔があって、私は笑顔で車の戸を開けた。
私は、彼の車に乗り込んだ。
「お久しぶりですヒーさん」
「あぁ、久しぶり」
「会えたの凄い嬉しい。手触ってもいいですか?」
私はそう言うと、ヒーさんは照れたように笑っていた。私は彼の片手を握り締めると、嬉しそうに笑った。
そのあと、私たちは、ヒーさんの家に向かった。私はホテルに行きたいって言ったんだけど、制服だからだめだって。これからヒーさんと会うときは私服持って来ないとなぁ。
今日、サチさんは夕方まで仕事みたいだった。まだお昼だし、帰って来ないよねって事で、二人の家に行く事になった。
部屋に入って、ソファーに座った私。家はすごく生活感があって、二人でここに住んでるんだなぁって思った。そんな所にいる私は、明らかに場違い。
「サチさん帰って来ないですよね…」
「うん。大丈夫だよ」
私は、まだ立ってるヒーさんの手を引いて、座らせた。彼に擦り寄るように寄り添う。手を彼の腕に絡めて、彼の顔を見上げた。そしたら、ヒーさんの顔が近くにあったから、私は彼にキスした。
「アイちゃん、本当にいいのか?」
キスしたら、ヒーさんが、言った。
私は顔を離して「いいんです。サチさんには悪いってすごい思うけど…ヒーさんの事好きなんです。ヒーさんはいいんですか?」って言った。
「…………。アイちゃんサチと仲良いし…。こんなのだめだよな…。でも…」
ヒーさんは、迷ってる感じがした。私に押し切られるままここに連れて来ちゃったけど、本当にこんな事していいのかって。
「サチさんの事も好きなので、絶対に秘密にします。絶対言わないです。サチさんバレないように、たまにえっちな事したぃ。だめですか?」
私は上目遣いで彼に言った。
そしたら、彼もなんだか、満更でもない顔をして来てて「本当に内緒に出来る?」って言って来た。
「はい…」
私は言った。
そして、二人で、舌を絡ませて、キスをする。秘密の関係が、ゆっくりと始まって行った。
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