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メイとリョウ君
友達の彼氏
しおりを挟む私の名前はアイ。私は今まで、自分の恋愛を誰かに話した事がない。友達にも、親友にも、誰にも。そのせいか、周りからは、アイは純粋なんて言われたりしていた。でも、実際は違う。
お姉ちゃんの彼氏とあんな事があってから、数カ月後が経った時、私は高校生になっていた。
今、目の前には、私の友達のメイがいた。学校の帰り、喫茶店で、メイとご飯食べてたんだ。そして、その隣には、メイの彼氏のリョウ君が座っている。
「ねぇ、二人、もう少しで1年じゃない?」
私は言った。
「そうだね。アイ、よく覚えてるね」
メイが、幸せそうな顔をして言ってた。
「ねぇ、リョウ。どっか行こうよ。1年記念だし。あ、アイも来る?」
メイが、笑いながら口を開いた。
「えー?私、邪魔じゃん。二人で行きなよ」
私は、笑顔で言った。
「そうだな。どっか行くか」
リョウくんは、笑顔を浮かべて、メイに言う。
メイとは中学の時から仲良くて、すごく可愛くて自慢の友達。高校も同じで、クラスは違うけど、帰りにこうして一緒に帰ったりしていた。
メイの彼氏のリョウくんは、高校も一緒だった。二人はいつも一緒に帰っていた。彼はすごくかっこいい人で、メイと並んでると、本当に、美男美女カップルって感じだった。二人は中学の時から付き合っている。
「そういえばアイ。彼氏とはどうなの?」
「別れちゃった」
「え!?」
私も、中学の時から付き合ってたライって彼氏がいた。でも、なんか、最後ライが冷たくなって、よくわかんないまま振られた。
私と、メイとリョウくんは、私が彼氏いた時は、よく4人で遊んでた。私とメイとリョウくん、そして彼氏のライで、4人でグループライン作ったくらい皆で仲良かった。楽しかったのにな。
「んーなんか、振られちゃったんだよね。喧嘩も多かったし、もういいかなって、お互いなって」
もう、ここから、私の失恋話しの相談みたいになっちゃった。それからどれくらいかな。2時間くらい話してた気がする。
二人と解散して、家に帰る時、メイの彼氏のリョウ君から、ラインが届いた。グループラインじゃなかった。個人的に送って来たやつだ。内容は、元気出せよって。大丈夫だよありがとうって返した。
それから、リョウくんから、なんでだろ、朝とか、おはよとか、ライン来るようになった。
なんとなく、私もおはよーって返したけど、やり取りはその後も続いて行った。今何してた?とか、今日は寝てた、とか、そんな、他愛もないものだったけど。なんだろ、なんとなく、リョウくんとラインしてる事、メイには言わなかった。
あいつ最近微妙、なんて、リョウがメイの愚痴を言ったりもしてた時もあったかな。本当些細なライン。お互いに別に意識はしてなかったと思う。
でも、いつからだろ。それが、妙なラインに変わって行ったのは。
会いたい、とか、俺、アイがいい、なんて。
最初は私だって、冗談やめてよ 笑とか、返してたよ。でも、リョウくんが、本当だよとか、好きとか送って来るようになって、なんだか私も、だんだんまんざらでもなくなってきていた。
メイに隠れて二人でこんなやり取りするの、なんか、中学の時の、お姉ちゃんの彼氏と変な事になった事を思い出した。あのときと一緒で、妙なドキドキがある。
メイとリョウくんに、遊びに行こうって誘われた。遊ぶって言っても、お金ないから、メイの家に集まるだけだけど。メイの両親は共働きだから、家にはいつもメイしかいないんだよね。
リョウくんも連絡取り始めて、あれから結構、時間が経っていた。二人で連絡取り合ってる事は、もちろんメイには内緒だ。
メイの家で、3人でゴロゴロしながら普通に話してたら、本当些細な事で、二人が喧嘩し始めた。二人してだいぶむきになってて、私は真ん中に挟まれていた。
ちょっとしたら「もう知らない!」って言って、メイが外に出てっちゃった。
「あいつ、あれだから嫌なんだよ」
リョウくんもイライラした感じで。私は、メイの事フォローしてたけど、もう、リョウくんはどうでもいいって感じだった。そんな時だったかな。リョウくんが、始めて私に告白したのは。
「俺、アイの方が好きだし」
私はなんて言ったらいいのかわかんなくて、無言になった。
沈黙が続いてたら、リョウが隣に来た。すごい私ドキドキしてた。リョウくんの方向くと、顔がすごい近くにあって。
「好き」
って、言われた。
リョウくんが、真剣な顔でこっちを見ていてた。顔の距離も近くて、リョウくんがキスしようと顔を近づけて来たのがわかった。私は、それを拒否しなかった。
私とリョウは、メイの部屋で、キスした。
でもさすがに、やばい。メイがいつ帰ってくるか分からないし。
「リョウくん。やばいよ。メイ帰ってくる」
「大丈夫だよ。それに別に、見られてもいいし」
そんな会話をして、またリョウくんにキスされる。そんなことを繰り返していたら、リョウくん、舌を入れて来た。
「ん…ぁ」
私、声出ちゃってるし
またキスされて、二人ともすごいドキドキしてた。でも、少ししたら、メイが帰って来た。私たちは慌てて離れる。
メイ、外出て反省したみたいで、ごめんなさいって。リョウくんもなんか、私とキスしちゃったし、罪悪感あったからかな。それ以上怒る事はなかった。
なんとなく、私帰った方がいいかなって雰囲気になった。まだリョウくんといたい気持ちもあったけど、さすがにメイの彼氏な訳だから、ここは帰んなきゃだよね。
そうして私は、喧嘩後に少し気まずい雰囲気のカップルを残して、一人で先に家に帰った。
リョウとキスしてしまってから、リョウくんと私の関係は大きく変わった。二人のラインの内容も。リョウくんから、好きってラインがさらに来るようになった。
どれくらい経ったのかな。リョウくんからラインでアプローチを受ける中で、私も好きって送るようになったのは。そしたらリョウくんも、俺もって返してくれて、それが、とても嬉しかった。なんか、カップルのラインみたいになっちゃってる。
リョウくんとメイは、付き合ったままだったけど、私達は、隠れてライン続けてた。会いたいとか、メイ帰ったら電話する、とか。
メイは結構メンヘラで、別れられないってなってて、二人で、隠れて付き合おうって話しになったんだよね。
私は、リョウくんの、二人目の彼女になったんだ。
メイに悪いってものすごく思うよ。でも私は、リョウくんの事、結構好きになっちゃってた。
それから更に少し時が経って、またメイの部屋に、遊びに行った時だったかな。お菓子足りなくなっちゃって、メイに買ってきてって頼んだ時があった。
「えー3人で行こうよ」
「一人でいいだろ」
「私お金ないし、メイお願い」
渋々メイが買いに行ったんだったかな。
メイが、部屋から出てった瞬間「やったっ」って思わずリョウくんに言っちゃった。
二人になれた事が嬉しくて。
リョウくんも笑って「俺ら最悪じゃん」って、言った。
「えーだって」
二人で、すごいこの状況を楽しんでた。隠れてコソコソするの、なんだか、すごくドキドキして。
リョウくんと私は、舌絡めてキスした。リョウくんは制服の上から、ブラのフォック外して、私のおっぱい揉み始めた。
「アイ、おっきいよな」
私の胸を見ながら言うリョウくん。
「そうかな?」
「何カップ?」
「Fだよ」
私、細身だけど、胸は無駄に大きい。その割に顔は童顔で、メイみたいに大人っぽくなりたかったから、凄いコンプレックスなんだけど。
「触っていい?」
「うん」
私の胸に手を置いて、ゆっくりと触り始めるリョウくん。私このとき、すごい心臓バクバクしててやばかった。リョウくんにバレてたらすごい恥ずかしい。
リョウくんが、私の胸に顔を埋めた、
「んっぁ」
変な声でる。
「メイの部屋で…とか、私たち、やばいよ…。っぁ」
「うん。でも、すげぇアイとしたかった」
ボタン外されて、ワイシャツからブラが見えた。ブラを上に上げて、胸を舐めるリョウくん。
「ぁっん。んぁ」
「アイ、おっきい」
リョウくん舐めながら言ってた。
すごい、なんか、聞いたことない声。すごいえっちな声だった。
「メイと、ぁっ。どっちが、いい?」
「アイがいい。メイの部屋でアイと…。すげぇ興奮する」
ペチャペチャって、リョウくんが舐める音が響いてる。
「うん、興奮、するね。ぁっ。んっ。でも、メイ、帰ってきちゃう」
「まだ、大丈夫。もうちょっと」
この時、メイの部屋って言うのも、いつ帰って来るかわからないこの状況にも、何もかもが、すごいスリルがあった。
ガチャガチャ。玄関が、開く音した。
やばっ。
私とリョウくんは慌てて離れた。私は急いでボタンを閉めて、身なりを整える。でも、ブラのフォックを直す暇はなくて、肩紐でぶら下がったままになっちゃった。
「ただいまー。買ってきたよー?」
「あ、ありがとー」
「これ、リョウが好きなのもあるよ」
「おっ。やった」
何事もなかったかのように、話す私たち。でも、私、ちょっとだけ、まだ息が上がってた。リョウも、あれ立ってるの膝立ててごまかしてるし。
それから、私たちは、メイの部屋に来た時は、何かに付けてメイに頼み事をして、二人になろうとしてた。二人になったら、キスしたり、胸を舐められたり。お金なかったし、お互い実家だしで、えっちな事出来る場所があまりなかった。最低だけど、メイの部屋が一番丁度よかったんだ。
「お母さんから電話だ。ちょっと待ってて」
メイが、部屋から出て行った。
私はすぐにリョウと目を合わせた。リョウくんも私も笑って、すぐにキスをする。メイの話し声が聞こえる。リョウくんと私は、激しく舌を絡ませてた。でも、メイが入って来たから、中断。
この頃からかな。なんか、メイとリョウくんに別れてほしいって思い始めたの。私、本当に、リョウくんの事、好きになってた。
「知らないってば! 別れる!」
ある日、メイとリョウくんが、また喧嘩してた。でもいつも、なんだかんだ仲直りするんだよね。
私はずっと、メイが、リョウくんにすがって別れないって思ってた。でも、このときのメイはずっと怒ってて、リョウくんの事、無視してたんだけど、リョウ君めっちゃメイに電話しまくってた。私とメイが一緒にいるときなんて、メイ、リョウくんからラインと電話いっぱい来てて。それを見た時気付いちゃった。逆なんだって。メイがリョウくんにすがって別れられないんじゃない。リョウくんが、メイと別れたくないんだって。
また仲直りして、幸せそうな二人。すぐまた喧嘩するんだけど。でも、二人を見てると、すごいむかついた。
私は、またメイの部屋に遊びに行った。いつもは二人で泊まって、私だけ帰るんだけど、この日は「ねぇ、親と喧嘩しちゃってさ。泊まってっていい?」って言った。
メイが、いいよって言われて、その日は、メイカップルと私で、メイの家に泊まる事になった。
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