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さびれた商店街に出資してみた

14話

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「はっ、もう、ヤダ、イギだく、ない、んあああああ」

背中をそらせて肉棒からはチョロチョロと液体を漏らしながら大岩は果てる。

「俺はまだ満足してねぇぞっ」

俺自身はもう三度も大岩の中に白濁した欲望を注ぎ込んだ。
大岩はどんな刺激を与えてもすぐに達してしまうので、数えている場合じゃなかった。

「まだイケんだろ!」

突き入れた奥の奥の入り口。
そこを攻めるとあっという間に大岩は白目をひん剥きながら盛大に身体とナカを震わせた。

「おっ、ぐぅ、ぞご、おぐ、はいっでる、んあ、ダメなとこ、ああああ」

痙攣がやまない。
達してもまたすぐに達しているようだ。
その振動に俺も吸い込まれそうになる。

「っく、すっげぇなこれ」

あぁ、ハマってしまいそうだ。
麻薬のようなそこの魅力は計り知れない。
しかし大岩はもう限界を超えていたようで意識が落ち始めている。

「は、う、んんんんん」

もう半分意識は向うに行っているようだ。

「しょうがない。最後にしてやる!」

グンっと思い切り奥にたたきつけるとガクンと大岩の身体が一度大きく揺れた。
そのあと、バッタリと動かなくなった。
ナカから出ていくと追いかけるように吐き出した白濁がねっとりとあふれ出てきた。

「なんで、だよ」

俺は大岩の後ろを軽くぬぐって、身体を少しだけ清めてやった。
ナカに入れたものは出してやりたくなかった。

横に寝そべって失神した大岩の頬を撫でる。
しばらくそうしているとなぜだか俺の頬に雫が流れ落ちる。
隠すように目を閉じるとある日の放課後の思い出が蘇ってくる。

「なぁ、卒業したらこの町出るって本当かよ」

「あぁほんと」

俺は正直、この町が嫌いだった。
出ていけて清々していた。

「いいなぁ。俺なんて大学もこっちだよ」

「しょうがないだろ。親父さんの身体の調子悪いんだろ?」

「まぁな…でもおまえは自由でいろよな!自由本譜でマイペースなところが長所なんだからさ」

「な、なんだよそれ」

俺は恥ずかしくなって大岩から顔をそむけた。
だからあいつがその時にどのような表情をしていたのか見ていなかったのだ。

… 

翌朝、目を覚ますと大岩はいなくなっていた。
ノロノロと朝食会場と言われた場所にむかう。

「おはようございます」

「おや、おはようございます二番さん」

朝食会場にいる人たちはもれなく全員、肌艶がよさそうに見える。
昨夜はお楽しみでしたね、と誰に行ってもはいって返ってきそうだ。

「みなさん、お食事中失礼します」

木田さんが前で話し始めた。
旅館の出発時間と解散場所についての連絡だった。
ふと気になってあたりを見回すと十七番さんが端の方で腰をさすりながら朝食をもそもそ静かに食べている。

「あっという間でしたな」

隣の席に腰かけてきた五番さんが俺に声をかけてくる。
五番さんもすっきりしたようだ。

「ほんと、ですね」

朝食を食べ終わって部屋に帰って荷物をまとめる。
旅館の外に出てバスに乗る。
全員が乗り込んだのを確認してバスは走り出す。
流れていく故郷に俺は無言で別れを告げた。




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