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さびれた商店街に出資してみた

13話

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「きゅ、急に触んなよ」

大岩は俺の手をはね退けようとしてきた。

「黙れ、おまえ、俺に買われたこと忘れてんじゃねーよ」

先ほどまでの懐かしい、学生時代のような会話に花を咲かせるような平穏な気分がすっかりと欲望にまみれた。
その欲望の引き金を引いたのは大岩の先ほどの物言いとその表情だと思う。
そんな冷静なことを考えながらも身体はその衝動に突き動かされるままだった。

「脱げ」

「え?」

「脱げよ、さっさと」

「何言ってんだよ、おまえ」

「俺は思い出話をするために大岩に大金払ったわけじゃないんだよ」

「…わ、わかってるよ。けど、でもおまえ、俺のこと抱けんのかよ」

大岩の腕から抵抗する力は失われており、表情はこわばっている。

「あぁ抱ける」

高校の頃に戻ってもたぶん抱ける。
俺はたぶん、もしかしたら…。

「…わかった」

大岩は何もかもを諦めたような表情で衣服を脱ぎ捨てた。
修学旅行か何かで見たのかもしれないが、改めてまじまじ見る大岩の身体は俺の理想の抱き心地の良い体だった。
思わず舌なめずりをしてしまう。

「甘っ」

そそられるがまま胸元の真っ赤な突起をなめるとほのかに甘みを感じた。

「っふっぅ」

胸元から下を這わせて少しだけ首をもたげている大岩の肉棒に触れる。
しばらく上下に動かしていると徐々に固くなってきた。

「ちゃんと興奮してるんじゃねーか」

からかい交じりにそういうと大岩は無言で顔をそらした。
少しイラついたので俺は空いている片手を大岩の後ろの穴に滑らせると一気に指を三本押し込んだ。

「ん、ああああ!?な、にすんだよ!」

大岩は突然の衝撃に身体を跳ねさせながら叫ぶ。

「買われてるってこと忘れんなよ」

準備万端な底は俺が触れる前からしっとりと柔らかく塗れいてた。

「にしたって…」

文句を言い続けられても萎える。
俺は愛撫もそこそこに立ち上がっていた自分の肉棒をスラックスの前を寛げて下着をずらして取り出すと大岩の両足を彼に持たせて穴に突き入れた。

「っく、いい締まりだな」

ナカは経験人数のわりに締まりが非常にいい。

「う、るっせぇ、っは、んんっ」

大岩は顔を赤くして何かに耐えている。
俺は膨張したナカのしこりを思いっきりえぐってやった。

「んはああぁ、そこ、ダメ、んあああああ」

あっという間に前から何も出さないまま全身を震わせて大岩はイってしまった。

「ちょっと突いただけでイクなんて、ずいぶん淫乱にしつけられたもんだな」

顔も見えないが大岩を躾けたやつらに一抹の嫉妬心を覚えた。

「へっ?」

キョトンとした顔で大岩が俺を見る。
まるで淫乱なんて言葉を知らないようなその無垢な表情も俺を駆り立てる要因になった。

「手加減しねぇから」

ただ己の欲の向くままに俺は腰を振りたくり、大岩の全身に手や唇で触れるのだった。



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