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サービス終了間際のアプリゲームに出資してみた
7話
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退場する際はプライバシーを守るためか一人づつ案内される。
その前に俺は端末からいくつか気に入ったアイテムを厳選して注文しておいてみる。
そのなかで冗談なのか本気なのかわからない商品があったので面白半分でカートにいれてみた。
「ご退場はあちらからお願いいたします」
…
あのゲームショーに参加してから、俺はあのアプリゲームにハマっていた。
裏クラウドファンディングの会員特典なのか、課金なしでゲームのレアアイテムをゲットし放題なのでオンラインバトルには負けたことがなかった。
ただ負けない代わりに条件があって、どのSNSにもオンラインバトルの動画の投稿や所持アイテムの投稿が禁じられている。
「先輩、なにしてんすか?」
またあのうるさい後輩が休み時間に寄ってきた。
「別に…」
「あー!そのゲーム!!俺が教えたやつじゃないすか!!」
嬉しそうに画面をのぞき込んでくる。
なかなかに鬱陶しいやつだ。
「はぁ…」
「え、先輩、装備強すぎません?初心者ですよね?」
「あ?たまたまだよ」
まぁ別のところには課金しまくったが。
「いやいや絶対課金したでしょ!先輩、ゲームに課金とかしない人種だと思ってました!」
「はぁ?おまえのなかの俺ってどんなやつなんだよ」
半分、あきれ交じりに言う。
「でもこの会社、一時はサ終しそうなくらい業績落ち込んでたのによく盛り返しましたよね」
後輩もアプリを開いたようだ。
「…そうだな」
裏クラウドファンディングの力だろう。
「しかもなんか急にユーザー増えたらしいですよ」
「…へぇ」
あのゲームショーでかなり売り込まれたんだろう。
あの場にはきっと金持ちがうじゃうじゃいただろうから…。
「あれ?先輩ゲームに熱心な割に興味ないんすか?」
「まぁな」
そんなことよりも俺は今日届くであろう注文したおもちゃたちの使い道に思いを馳せるのだった。
その前に俺は端末からいくつか気に入ったアイテムを厳選して注文しておいてみる。
そのなかで冗談なのか本気なのかわからない商品があったので面白半分でカートにいれてみた。
「ご退場はあちらからお願いいたします」
…
あのゲームショーに参加してから、俺はあのアプリゲームにハマっていた。
裏クラウドファンディングの会員特典なのか、課金なしでゲームのレアアイテムをゲットし放題なのでオンラインバトルには負けたことがなかった。
ただ負けない代わりに条件があって、どのSNSにもオンラインバトルの動画の投稿や所持アイテムの投稿が禁じられている。
「先輩、なにしてんすか?」
またあのうるさい後輩が休み時間に寄ってきた。
「別に…」
「あー!そのゲーム!!俺が教えたやつじゃないすか!!」
嬉しそうに画面をのぞき込んでくる。
なかなかに鬱陶しいやつだ。
「はぁ…」
「え、先輩、装備強すぎません?初心者ですよね?」
「あ?たまたまだよ」
まぁ別のところには課金しまくったが。
「いやいや絶対課金したでしょ!先輩、ゲームに課金とかしない人種だと思ってました!」
「はぁ?おまえのなかの俺ってどんなやつなんだよ」
半分、あきれ交じりに言う。
「でもこの会社、一時はサ終しそうなくらい業績落ち込んでたのによく盛り返しましたよね」
後輩もアプリを開いたようだ。
「…そうだな」
裏クラウドファンディングの力だろう。
「しかもなんか急にユーザー増えたらしいですよ」
「…へぇ」
あのゲームショーでかなり売り込まれたんだろう。
あの場にはきっと金持ちがうじゃうじゃいただろうから…。
「あれ?先輩ゲームに熱心な割に興味ないんすか?」
「まぁな」
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