28 / 40
試しに絡んできた少年を陥れてみた
1
しおりを挟む
実家を出た俺は今まで以上に自由にクエストに参加できるようになった。
例えば泊りがけや遠征など、家を離れるクエストだ。
「カイルさん、俺今日から二日間、南の湖の探索のクエストに行ってきます」
泊りがけの時は事前にカイルさんに報告するようにはしている。
「わかった。まぁ俺も三日くらい家開けるけどな」
カイルさんは結構な頻度で家にいない。
一週間に一日でも滞在すれば珍しいほうだ。
それから俺はカイルさんの冒険者ランクやスキルについては一切知らない。
よくわからないが極秘らしい。
…
俺はカイルさんの家を出てクエストの集合場所まで向かった。
何気に初めて南の湖まで行くので楽しみだったりしている。
「よっ!レイ!」
ケイトが俺の背中をパシリとたたいた。
「あたっ、痛いよケイト」
「なぁあれから大丈夫だったか?」
実家を出てから久しぶりに会ったケイトは心配そうに声を潜めた。
「はは、大丈夫だよ」
「ならよかった」
ケイトはニカリと歯を出して笑った。
「今日一緒?」
「南の湖だろ?ここ最近で出たFランクのクエストこれくらいしかないから皆くるんじゃねーか」
ケイトと話していると、ジェイクがやって来た。
「お、おはよう…」
「おはよう」
「おぉ、ジェイクも来たのか」
「う、うん、南の湖には水辺にしかない薬草がたくさん生えてるみたいなんだ」
薬草の話になるとジェイクは声色が変わる。
「…うわっ」
ジェイクとほのぼの話していると、ケイトが突然大声を出した。
「あ、ザールも来てたんだ」
振り向くとぬっとザールが現れた。
音もなく突然現れてみんなをよく驚かせている。
最初のころは、ジェイクなんか驚きすぎて泣きそうになっていた。
「うん」
「みんないるとなんか安心するな」
ケイトがまたニッカリと笑った。
集まって人は最終的には10人くらいでちょっとした集団になっている。
「点呼とってさっさと出発するぞ」
気怠そうな男性が声をかける。
グレールと名乗った男性は腕にCランクのブレスレットをしていた。
…
「まぁ今日は湖のまわりの生物の調査だから、特に危険なこともないだろうってことでFランク向けのクエストになってる。気張りすぎずに頑張ってくれ。」
ギルドを出発すると南の湖に向かって全員で歩きだす。
道中、俺たち五人は最近のクエストやスキルの特訓の話などで盛り上がっていた。
すると一人の男が急に大声で全員に聞こえるように話し始めた。
「これだから田舎の初心者の冒険者は品がなくて困るよ」
俺たちのことかなと思ったが無視をして五人で話し続ける。
例えば泊りがけや遠征など、家を離れるクエストだ。
「カイルさん、俺今日から二日間、南の湖の探索のクエストに行ってきます」
泊りがけの時は事前にカイルさんに報告するようにはしている。
「わかった。まぁ俺も三日くらい家開けるけどな」
カイルさんは結構な頻度で家にいない。
一週間に一日でも滞在すれば珍しいほうだ。
それから俺はカイルさんの冒険者ランクやスキルについては一切知らない。
よくわからないが極秘らしい。
…
俺はカイルさんの家を出てクエストの集合場所まで向かった。
何気に初めて南の湖まで行くので楽しみだったりしている。
「よっ!レイ!」
ケイトが俺の背中をパシリとたたいた。
「あたっ、痛いよケイト」
「なぁあれから大丈夫だったか?」
実家を出てから久しぶりに会ったケイトは心配そうに声を潜めた。
「はは、大丈夫だよ」
「ならよかった」
ケイトはニカリと歯を出して笑った。
「今日一緒?」
「南の湖だろ?ここ最近で出たFランクのクエストこれくらいしかないから皆くるんじゃねーか」
ケイトと話していると、ジェイクがやって来た。
「お、おはよう…」
「おはよう」
「おぉ、ジェイクも来たのか」
「う、うん、南の湖には水辺にしかない薬草がたくさん生えてるみたいなんだ」
薬草の話になるとジェイクは声色が変わる。
「…うわっ」
ジェイクとほのぼの話していると、ケイトが突然大声を出した。
「あ、ザールも来てたんだ」
振り向くとぬっとザールが現れた。
音もなく突然現れてみんなをよく驚かせている。
最初のころは、ジェイクなんか驚きすぎて泣きそうになっていた。
「うん」
「みんないるとなんか安心するな」
ケイトがまたニッカリと笑った。
集まって人は最終的には10人くらいでちょっとした集団になっている。
「点呼とってさっさと出発するぞ」
気怠そうな男性が声をかける。
グレールと名乗った男性は腕にCランクのブレスレットをしていた。
…
「まぁ今日は湖のまわりの生物の調査だから、特に危険なこともないだろうってことでFランク向けのクエストになってる。気張りすぎずに頑張ってくれ。」
ギルドを出発すると南の湖に向かって全員で歩きだす。
道中、俺たち五人は最近のクエストやスキルの特訓の話などで盛り上がっていた。
すると一人の男が急に大声で全員に聞こえるように話し始めた。
「これだから田舎の初心者の冒険者は品がなくて困るよ」
俺たちのことかなと思ったが無視をして五人で話し続ける。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

裏切られ追放という名の処刑宣告を受けた俺が、人族を助けるために勇者になるはずないだろ
井藤 美樹
ファンタジー
初代勇者が建国したエルヴァン聖王国で双子の王子が生まれた。
一人には勇者の証が。
もう片方には証がなかった。
人々は勇者の誕生を心から喜ぶ。人と魔族との争いが漸く終結すると――。
しかし、勇者の証を持つ王子は魔力がなかった。それに比べ、持たない王子は莫大な魔力を有していた。
それが判明したのは五歳の誕生日。
証を奪って生まれてきた大罪人として、王子は右手を斬り落とされ魔獣が棲む森へと捨てられた。
これは、俺と仲間の復讐の物語だ――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる