転生した俺は破壊と再構築スキルで這い上がってやる!

浅上秀

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「みなさんできたみたいですね。では次に片付け方を教えます。我が命じる、採集クエスト コンプリート」

「我が命じる、採集クエスト コンプリート」

冊子とガラスケースがブレスレットに吸収されていった。

「ギルドについたら提出方法を教えますね。ここまでで何か質問はありますか?」

俺はそっと手を挙げた。

「はい、レイくん、どうぞ」

「あ、あの、毒草とかってどうやって判断すればいいんですか?」

見た目がそっくりのものもあるだろう。

「そうですね…基本的に採集クエストの際には専用の手袋をして行うので誤って似た植物を摘んで毒に当たることはないと思います。あとはこのガラスケース、ちょっと特殊なスキルが付与されていて…毒耐性と毒無効化ができるんですよ」

「なるほど…」

「ギルドのクエストでそもそも毒を摘んでくることはありませんから心配はいりませんよ」

「あの、僕もいいですか…?」

水色の前髪の長いジェイクくんも手を挙げた。

「はい、どうぞ」

「ぼ、僕は薬師になりたいんですけど、解毒剤を作ったりする練習で毒が必要な場合はどうすればいいんでしょう?」

「そうですね…薬師には専門職種特権で毒を摘み、採集することが認められるのでそれ専用の装備がブレスレットに備わるはずなので、職種が確定してからで大丈夫だと思いますよ」

ジェイクくんは安堵の息をもらした。
今度はダニエルくんが口を開く。

「職種…ってなんですか?」

「職種は簡単に言えばどんな冒険者になりかいか、ってことですかね。冒険者と一口に言ってもジェイクくんのように薬師として将来的には働きたい人もいるからそのためにEランクになったら選択できるようになっているんだ。もちろん向き不向きなどを考慮するからあとから変更することもできるんだ」

「へー!」

冒険者ギルドにはヒカルの父のように鑑定だったり、治療や回復のスキル、剣術や攻撃系のスキルなど自分の特化したものを活かして職種を選択することができる。
そのため職種として冒険者というものはなく、冒険者ギルドに所属する人を総称して冒険者と呼んでいるのだ。

「職種を選ぶメリットは特権が付与されることです。他の職種では許されないことや立ち入り禁止区域への侵入許可、禁書の閲覧などもあげられますね」

「ちなみにデュークさんの職種はなんですか?」

ダニエルくんが突っ込んだ質問をする。

「私は…簡単に言えば術師ですかね」

「簡単に言えば…?」

どういう意味なのだろう。

「厳密にはもう少し複雑な職種なんです。さ、無駄話はここまでにして次は狩りに行きましょう」







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