59 / 61
最終章 魔法少女は続くよ、いつまでも
第三話 黒幕は誰だ
しおりを挟む
アミ、ユリ、アズ、ミヅキが目を覚ますとエグチの車は魔法少女協会に到着していた。
車から降りて荷物を手に取ると、四人はそれぞれタクシーに乗って帰宅した。
次の日は慰労として特別休日が割り当てられたので、四人はしっかりと身体を癒した。
「一昨日はお疲れ様」
「本当に大変だったわね」
「大きなけが人が出なくてよかった」
出社した四人は先輩たちに囲まれた。
「は、はぁ」
「まぁそうですね」
先輩たちをなんとか宥めて席に戻す。
「ねぇ」
ミヅキがアミとユリに近づいてくる。
「どうしたの?」
「ちょっと後で話があるの…」
「いいけどアズは?」
「アズも呼んである」
「わかった。ミーティングルームで話す?」
アミが何の気なしに部屋の予約状況を確認しに行こうとした。
「ダメ、あそこはダメ」
ミヅキが青い顔で首を振る。
「じゃあ、トレーニングルーム?」
ユリが首を傾げる。
「この建物の中は絶対にダメ」
「わかった。じゃあ家は?」
「え、アミの家?」
「いいんじゃない?ここから近いし」
「決まりね」
「アズにも伝えておく」
「了解」
…
四人は終業後に集まってアミの家に向かった。
「ちょっと狭いけどどうぞ」
「一軒家だったんだ」
初めて来たアズが驚いている。
ミヅキも興味深そうに眺めている。
「実家暮らしだからね」
アミは照れくさそうだ。
「さっさと中にいれなさいよっ」
ユリにつつかれたアミはそそくさと鍵を開けた。
「お邪魔します」
「はーい、どうぞ」
アミの母が出迎えてくれる。
「お邪魔します。これつまらないものですが」
「あらぁ、お気を使わずに!」
三人はアミの母に挨拶してからアミの部屋にむかった。
…
「それで話って?」
早速ユリが本題を切り出す。
「あのね、その…」
ミヅキはなかなか話し始めない。
「ミヅキ、ゆっくりでいいわよ」
アズがミヅキの肩を撫でる。
「う、うん」
「あなたたち夕ご飯まだでしょ?食べてく?」
急にアミの部屋のドアが開いてアミの母が入ってくる。
「お母さん!今、大切な話してるの!後にして!」
「あら、ごめんなさいね」
「いやでも、腹が減ってはなんとやらって言うじゃない」
ユリが宥める。
「先にご飯にしようか」
…
三人はアミの母の手料理をご馳走になった。
「はぁおなかいっぱい」
「美味しかった」
「アミは幸せ者だね。こんなに美味しいものが毎日食べられてさ」
「そうかな?」
四人は再びアミの部屋に戻ってきた。
「それでミヅキ、話って?」
「ああ、うん、怪人の言ってた本当のボスのこと」
「あれ、全然わからないよね」
アズも頭を振っている。
「あの、私、わかっちゃった」
「え、わかっちゃたって、本当のボスが?」
こくりとミヅキが頷く。
「えええええええ」
四人全員が驚いた。
車から降りて荷物を手に取ると、四人はそれぞれタクシーに乗って帰宅した。
次の日は慰労として特別休日が割り当てられたので、四人はしっかりと身体を癒した。
「一昨日はお疲れ様」
「本当に大変だったわね」
「大きなけが人が出なくてよかった」
出社した四人は先輩たちに囲まれた。
「は、はぁ」
「まぁそうですね」
先輩たちをなんとか宥めて席に戻す。
「ねぇ」
ミヅキがアミとユリに近づいてくる。
「どうしたの?」
「ちょっと後で話があるの…」
「いいけどアズは?」
「アズも呼んである」
「わかった。ミーティングルームで話す?」
アミが何の気なしに部屋の予約状況を確認しに行こうとした。
「ダメ、あそこはダメ」
ミヅキが青い顔で首を振る。
「じゃあ、トレーニングルーム?」
ユリが首を傾げる。
「この建物の中は絶対にダメ」
「わかった。じゃあ家は?」
「え、アミの家?」
「いいんじゃない?ここから近いし」
「決まりね」
「アズにも伝えておく」
「了解」
…
四人は終業後に集まってアミの家に向かった。
「ちょっと狭いけどどうぞ」
「一軒家だったんだ」
初めて来たアズが驚いている。
ミヅキも興味深そうに眺めている。
「実家暮らしだからね」
アミは照れくさそうだ。
「さっさと中にいれなさいよっ」
ユリにつつかれたアミはそそくさと鍵を開けた。
「お邪魔します」
「はーい、どうぞ」
アミの母が出迎えてくれる。
「お邪魔します。これつまらないものですが」
「あらぁ、お気を使わずに!」
三人はアミの母に挨拶してからアミの部屋にむかった。
…
「それで話って?」
早速ユリが本題を切り出す。
「あのね、その…」
ミヅキはなかなか話し始めない。
「ミヅキ、ゆっくりでいいわよ」
アズがミヅキの肩を撫でる。
「う、うん」
「あなたたち夕ご飯まだでしょ?食べてく?」
急にアミの部屋のドアが開いてアミの母が入ってくる。
「お母さん!今、大切な話してるの!後にして!」
「あら、ごめんなさいね」
「いやでも、腹が減ってはなんとやらって言うじゃない」
ユリが宥める。
「先にご飯にしようか」
…
三人はアミの母の手料理をご馳走になった。
「はぁおなかいっぱい」
「美味しかった」
「アミは幸せ者だね。こんなに美味しいものが毎日食べられてさ」
「そうかな?」
四人は再びアミの部屋に戻ってきた。
「それでミヅキ、話って?」
「ああ、うん、怪人の言ってた本当のボスのこと」
「あれ、全然わからないよね」
アズも頭を振っている。
「あの、私、わかっちゃった」
「え、わかっちゃたって、本当のボスが?」
こくりとミヅキが頷く。
「えええええええ」
四人全員が驚いた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる