魔法少女に就職希望!

浅上秀

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第九章 ボス登場!?

第二話 現れたのはボス…?

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「ボス!?あなたが!?」

アミは大げさに驚く。

「ボスには見えないけど…」

ユリは首を傾げている。

「そうね、なんか覇気がない」

アズもズバッと言った。

「この前、四天王といた怪人とは全然違う」

ミズキも不思議そうにしている。

「ははは、何を言おうとも、私がボスです」

怪人は高らかに笑う。

「てかアミ、いつまでミラー抱えてるのしまいなさい」

「はーい。収納完了」

アミはロットを振って鏡を片付けた。

「で、ボスが私たちに何の用なの?」

アズが面倒くさそうに尋ねる。

「いやぁここらで停戦協定でもと」

「停戦協定?」

ミヅキが復唱する。

「我々怪人たちもですね、だいぶ勢力が衰えておりましてですえねぇ。このままでは怪人口減少が止まらないので退治するのを辞めていただけないかと」

「は?何を言ってるの?」

「怪人がそもそも人間を襲うのが悪いんでしょ」

アミとユリが反論する。

「それはごもっとも。ですが我々は人間を襲った時に出る負のエネルギーを食さなければ生きていけぬのです…」

また怪人はよよよと鳴きまねをする。

「そんな同情をかおうとしてもムダよ」

「そうね。怪人は悪、それを倒すために私たちがいるのだから」

アズとミヅキも応戦する。

「そうですか…では交渉は決裂ということになりますね…非常に残念です…」

怪人はかぶっていたシルクハットを脱いだ。

「何する気?」

「実力行使でお願いしてみようかと…私が勝てば今後一切、怪人を倒さないでいただきたい」

「待って、私たちにメリットがないわ」

「そうですね・・・私の配下の怪人に人間界を荒らさせないという約束でいかがでしょう」

「…どうする?」

アミが三人に尋ねる。

「まぁいいんじゃない」

「罠かもよ」

「上手い話には裏がある」

「でも…」

四人が話し始める。

「話し合って決まったら教えてくださいねぇ」

怪人はのんびりとしていた。



「じゃあそういうことで」

「しょうがないわよ」

「うん」

「ここまで来たからにはね」

四人の意見がまとまったようだ。

「おっと、ではよろしいかな?」

「ええ、私たち、この勝負に乗るわ」










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