魔法少女に就職希望!

浅上秀

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第五章 海外から来たエリート魔法少女

第五話 新たな魔法少女2人組

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「弱いのう」

ボロボロになって肩で息をしたアミとユリはその場に崩れ落ちる。

「ど、どうしよう…」

「私たちだけじゃ勝てないよ…」

2人は絶望していた。
その時、影を潜めていたエグチが飛び出てきた。

「エグチ、さん?」

「何してるの、あの人…」

「お主は男じゃろ?何ができるんじゃ?」

セクハラオヤジがせせら笑う。

「俺じゃない彼女たちがやるんだ…」

エグチが左にずれると後ろから2人の少女が現れる。

「帰国して早々怪人とか…」

「ついてる、って思おうよ!ね!」

「なにやつじゃ?」

「チェンジ」

「チェンジ、スタート」

「チェンジ」

「アーユーレディ?」

2人の腕時計が輝き、片方からはちょっとチャラそうな男性の声が、もう片方からは高めの元気な男性の声が響く。

「オッケー」

「フィニッシュ」

光がおさまると、そこにはそれぞれオレンジとグリーンのコスチュームに身を包んでいた。
2人の手にはロットが握られていた。

「魔法少女アズ」

「魔法少女ミヅキ」

2人はポーズを決めた。

「なんだ。こいらも魔法少女か」

「さっさと片付けようではないか」

「俺様に任せとけって!」

パワハラジョウシはそう言って両胸を叩く。

「いでよ!我が分身!」

すると4体の泥人形が現れた。

「おお、こやつらの相手など人形で十分じゃ」

「そうじゃのう」

四天王がせせら笑う。

「舐められたもんね」

「ほんと」

ロットを握ると2人は呪文を唱えた。

「ウッドアタック!」

「ショットアタック!」

棍棒のような木で泥人形は殴り倒され、銃弾のようなもので残りの胴体が弾け飛んだ。

「す、すごい…」

「なんなのこの人たち…」

アミとユリは見ていることしかできなかった。

「むむ、こやつらやりおるぞ」

「とりあえず今日はこの辺にしておいてやる」

「あ、まちなよ!!」

四天王は霧の中に消えて行ったのだった。


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