魔法少女に就職希望！

第五章 海外から来たエリート魔法少女

第四話 四天王登場

「待て待て。お主らの相手はわしらじゃ！」

「ちょっと！4対2なんて卑怯じゃないのよ」

「我らは怪人ぞ？卑怯で何が悪い！」

「そ、それもそうね…」

「いや納得しないで！」

納得しかけたアミを慌ててユリが止める。

「そんなことより…我は魔法怪人団オンナノテキの北の王、セクハラオヤジ」

「我は魔法怪人団オンナノテキの西の王、マタハラ」

「ワシは魔法怪人団オンナノテキの東の王、カスハラ」

「俺様は魔法怪人団オンナノテキの南の王、パワハラジョウシ」

「我ら4人で四天王じゃ！はーはははは」

4人は高笑いをしてポーズを決めている。

「なんなのよこいつら…」

「そろいもそろってハラスメント…」

「それでは挨拶がわりに…セクハラパンチラウインド！！！」

「キャァぁぁぁぁぁぁぁ」

暴風が吹き渡り、2人のスカートが捲れ上がる。

「おうおう、良い色のパンツじゃのう」

「見せパンよ！これは！！」

「アミ、落ち着いて…」

「次は我かのぅ」

マタハラが立ち上がる。

「おや、あそこに妊婦が…」

「あ、危ない！！！」

ユリが怪人と妊婦の間に割って入る。

「妊娠は病気じゃないんだから守らなくても良いじゃろ。マタハラクールウォーターフォール」

冷たい濁流がユリに襲いかかる。

「我を守り給え、シールド展開！」

「シールドを展開します」

ユリはすぐにシールドを貼る。

「無駄じゃよ」

パリンとシールドが破れ、ユリを濁流が襲う。

「きゃぁぁあ」

「ユリ！！！！」

「よそ見をするでない。ワシの番じゃよ」

カスハラも動き出す。
懐から電話を取り出すと何処かに電話をかけ始める。

「おたくの服、買ったら虫が食っておったんじゃがのう…どうしてくれるんじゃぁ！理不尽ファイヤー！」

クレームとともに業火がカスハラから繰り出される。

「我を守り給え、シールド展開！」

アミがシールドを貼る前に炎が近づく。

「あついっ！！！」

アミはジャンプで後退するがどんどん炎は追いかけてくる。

「アミ！」

ユリとアミは手を繋いで離れられるだけ離れた。

「おお、ずいぶん離れてしまったのう」

「俺様の能力を持ってすればどーってことねーよ」

パワハラジョウシが両手を叩いた。

「爆裂、泥泥バーストー！」

両手を開くと大量の泥団子がアミとユリに向かって飛んでくる。

「きゃぁぁ」

体力を消耗し過ぎた2人はその場から動けず泥まみれになってしまったのだった。