開発されに通院中

浅上秀

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ラブラブな生活を送っています編

番外編 看護師は見た 第十四話

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翌朝、真壁と坂下はホテルで朝食を食べて仕事に向かった。
そしてその日の夕方、帰宅の途に着いた。

「お疲れ様でした」

「坂下君、本当に助かったよ。ありがとう」

真壁が頭をさげるので坂下は慌てた。

「いえいえとんでもないです」

「今日はもう家に帰ってゆっくり休んでくれ。帰ってきて早々、明日出勤で申し訳ないけど」

「大丈夫です。お先に失礼いたします」

真壁と坂下は駅で別れた。



「ただいま」

坂下は帰宅してスマホを開くと安藤からメッセージが届いていた。

「なんだ…」

安藤は急に夜勤を変わることになり、今日は会えないということだった。

「はぁっ」

坂下の口からは無意識にため息が漏れた。
早めにシャワーを浴びて寝ることにしたのだった。



次の日。
出勤して今日の予定を確認すると、近藤の予約が入っていた。

「うわっ、まじか…」

坂下は思わずつぶやいてしまった。

「ん?何が?」

「いや別に…ってびっくりした。おはよう」

夜勤明けの安藤がいた。

「おはよ。俺がいなくて淋しかった?」

「…勤務中なので失礼します」

坂下はカルテを探すために立ち上がった。

「冷たいなぁ。ご褒美のこと忘れんなよ」

安藤は坂下の肩をポンっと叩くと仮眠室に消えていった。

「なんだよ、あいつ」

叩かれた坂下の肩はなんだか熱くなった気がした。



あっという間に午後の診察時間になり、近藤の予約時間になった。

「近藤さーん、近藤猛さーん」

近藤を診察室に呼ぶと、どこか気まずそうな雰囲気だった。
坂下はなんとなく何かあったことを悟る。

「近藤さん、ご来院されるのは久しぶりですが…」

真壁が白々しく離すのを横目に坂下は診察の準備を進めた。
近藤がベットに上がったのを確認して坂下はいつも通り、空気を呼んで外に出ようとした。

「坂下君、手伝ってくれ」

「は、はい」

今日は出て行かくていいのか。
坂下は首を傾げながら真壁のフォローに入った。



坂下が初めて見た近藤の尻を真壁は熟知しており、的確にせめていっているのが見て取れた。

「んん、ああっ、ふっ」

段々と近藤の声に艶が出てきていることに坂下は気づいていた。

「異常はなさそうですね」

真壁は指を抜いたのを確認して坂下が話しかける。

「私、出ますね」

「え?」

「お邪魔なのはわかってますよ…はぁっ…」

坂下は少し大きめの声でカーテンの向こうで放心しているであろう近藤に言った。

「今日は近藤さんで診察は終了です。私が会計の準備をしておくのでごゆっくりどうぞ」

真壁は目を瞬かせて驚きながら答えた。

「はは、君は本当に優秀だね」

「恐れ入ります」

卓上のカルテを手に足早に診察室を後にした。








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