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ラブラブな生活を送っています編
9話
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しばらくすると真壁はタオルを片手に戻ってきた。
「ほら、拭くよ」
真壁が持ってきたのはホットタオルだった。
「坂下君…看護師に言って、会計済ませてもらった。俺も今日はこれで終わりだから一緒に帰ろう?」
「ん」
近藤は行為からの疲れか頭がぼーっとしていた。
しかし一緒に帰るということは理解できたので、ゆっくりと起き上って服を着た。
「行こうか」
「でも、後片付け…」
「大丈夫。やっておいてくれるみたいだから」
真壁に腰を支えられながら近藤は病院を後にした。
…
真壁の車に乗り、二人で一緒に帰宅する。
近藤はなんとなくだが真壁が不機嫌な気がしていた。
いつもなら一緒に玄関から洗面所に行って、手を洗うのに、今日は何故か靴を脱ぐとスタスタと書斎に向かってしまったのだ。
「なぁ、健太ぁ…」
近藤は恐る恐る書斎の開いたドアから真壁に声をかける。
「なに」
冷たい声が返ってきた。
「俺、何かした?」
近藤には何も思い当たらない。
「…なんで今日、勝手に先に行ったの?」
真壁は書斎から出てきて近藤の腕を掴むとベットルームに引きずる。
「え、え?」
近藤は混乱したままベットに放り投げられる。
「俺が起きる前に勝手に行っちゃうしさ。なんなら昨日は帰ってきたのに俺のこと起こしてくれないし…」
真壁は唇をとがらせて拗ねている。
「へ?え、だって…」
「なんだよ、猛は会えなくても寂しくないのかっ?」
真壁は近藤の言葉を遮るように言葉を重ねる。
そして真壁はベットの上に乗り上げて近藤に覆いかぶさった。
「お、俺だって、寂しかったよ!」
「なら、なんで…」
「昨日は疲れてるかと思って起こさなかった…今日の朝は、ごめん、なんか気まずくて…」
近藤はどんどんと萎れていく。
真壁はその様子をみて嬉しそうにしている。
「なんだ…よかった…一日会えなかっただけで嫌われたのかと思った…」
「そ、そんなわけないだろ!」
「そっか。あー、よかった」
真壁はごろりと近藤の横に寝そべる。
「俺、シャワー行くけど健太は?」
「ん、俺も行く」
二人はベットから起き上ると笑いながらシャワールームに向かった。
…
病院での行為で披露していたので近藤はベットに戻るなりすぐに眠ってしまった。
「あ、昨日電話しながら一人でシテたよねって聞きそびれた」
真壁は近藤の寝顔を見ながらつぶやく。
「まぁいっか」
真壁も電気を消して身体を休めることにした。
「ほら、拭くよ」
真壁が持ってきたのはホットタオルだった。
「坂下君…看護師に言って、会計済ませてもらった。俺も今日はこれで終わりだから一緒に帰ろう?」
「ん」
近藤は行為からの疲れか頭がぼーっとしていた。
しかし一緒に帰るということは理解できたので、ゆっくりと起き上って服を着た。
「行こうか」
「でも、後片付け…」
「大丈夫。やっておいてくれるみたいだから」
真壁に腰を支えられながら近藤は病院を後にした。
…
真壁の車に乗り、二人で一緒に帰宅する。
近藤はなんとなくだが真壁が不機嫌な気がしていた。
いつもなら一緒に玄関から洗面所に行って、手を洗うのに、今日は何故か靴を脱ぐとスタスタと書斎に向かってしまったのだ。
「なぁ、健太ぁ…」
近藤は恐る恐る書斎の開いたドアから真壁に声をかける。
「なに」
冷たい声が返ってきた。
「俺、何かした?」
近藤には何も思い当たらない。
「…なんで今日、勝手に先に行ったの?」
真壁は書斎から出てきて近藤の腕を掴むとベットルームに引きずる。
「え、え?」
近藤は混乱したままベットに放り投げられる。
「俺が起きる前に勝手に行っちゃうしさ。なんなら昨日は帰ってきたのに俺のこと起こしてくれないし…」
真壁は唇をとがらせて拗ねている。
「へ?え、だって…」
「なんだよ、猛は会えなくても寂しくないのかっ?」
真壁は近藤の言葉を遮るように言葉を重ねる。
そして真壁はベットの上に乗り上げて近藤に覆いかぶさった。
「お、俺だって、寂しかったよ!」
「なら、なんで…」
「昨日は疲れてるかと思って起こさなかった…今日の朝は、ごめん、なんか気まずくて…」
近藤はどんどんと萎れていく。
真壁はその様子をみて嬉しそうにしている。
「なんだ…よかった…一日会えなかっただけで嫌われたのかと思った…」
「そ、そんなわけないだろ!」
「そっか。あー、よかった」
真壁はごろりと近藤の横に寝そべる。
「俺、シャワー行くけど健太は?」
「ん、俺も行く」
二人はベットから起き上ると笑いながらシャワールームに向かった。
…
病院での行為で披露していたので近藤はベットに戻るなりすぐに眠ってしまった。
「あ、昨日電話しながら一人でシテたよねって聞きそびれた」
真壁は近藤の寝顔を見ながらつぶやく。
「まぁいっか」
真壁も電気を消して身体を休めることにした。
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