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お誘いお家訪問編
7話
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ベットに戻ってちょっと話をしてねる
朝、近藤は目が目を覚ますと横には誰もいなかった。
起きあがると腰がツキンと痛んだ。
がちゃりと寝室のドアが開いて、真壁が入ってくる。
真壁はラフなルームウェアを着ていた。
「あ、猛起きた?おはよう」
「おはよう健太」
二人は近づくとキスをした。
唇を離すとお互いに目を合わせてクスリと笑った。
「朝ご飯できてる」
「まじで?」
近藤に真壁の着ていないスウェットを手渡して着替えさせた。
「腹減った~」
二人でダイニングに向かった。
…
朝食をのんびり食べて、後片付けをした。
今は二人ともソファに座ってコーヒーを飲んでいる。
「なぁ」
マグカップから口を離して近藤が真壁に声をかける。
「ん?」
新聞に目を通していた真壁が顔をあげる。
「あ、やっぱ、読み終わってからでいい…」
「そう?」
真壁はさっさと新聞を閉じテーブルにおいた。
「どうかした?」
近藤の方をむいて首を傾げる。
「ん、うんとさ…」
近藤は視線をぐるぐると動かして忙しない様子だ。
「なに?」
真壁は近藤に身体をぴったりとくっつけて耳そばで囁いた。
「言ってごらん」
「うう…」
近藤は観念してぼそぼそと話し始めた。
「お、俺たちの関係ってなんなのかなと思って…さ…」
「関係?」
近藤は指遊びをしながら話し続ける。
「患者と医者、なのはそうだけど、そういうこともしてるし…」
「それで?」
言葉が止まった近藤に対して真壁が続きを促す。
「それで、その…俺らってなんなのかなって、思った…」
「猛は俺とどうなりたいの?」
真壁は意地悪く尋ねる。
「どうって…」
近藤が困惑する中、真壁は追撃する。
「患者のままがいい?セフレになりたい?それとも…」
「それとも?」
「恋人になりたい?」
真壁の声が甘くなった。
「な、なっ」
近藤は思わず後ろに下がってしまった。
真壁はそれ許さずに再び距離を詰めた。
「どうかな?」
「どうって言われても…」
「猛は俺のことどう思ってるの?」
「き、嫌いだったらこういうことしねぇよ…」
真壁は意地悪く微笑みながら近藤に囁く。
「えー、悲しいな、俺は一目ぼれだったのになぁ」
「は?」
「初めて会った時から好きだよ」
真壁は固まっている近藤に口づけた。
「ねぇ、猛は?」
真壁はあざとく尋ねる。
ややしばらくした沈黙の後、近藤が口を開いた。
「…お、俺も健太のこと好き。初めて会った時から、好きだ」
「ん、よかった、両思いで」
真壁は近藤を押し倒して思う存分に口づけた。
…
「俺もう帰らなきゃ」
時計を見た近藤が言った。
真壁が意を決した表情で近藤に尋ねる。
「ココで一緒に暮らさない?」
「え?」
「俺、忙しいから多分普通にしてたらなかな会えないと思うんだ…せっかく恋人になったんだから会いたい、てかずっと一緒にいたい」
真壁が近藤を抱きしめた懇願する。
「はぁ、しょうがねぇな。ちょうどマンションの更新も迫ってるからココに越してきてやるよ」
近藤が照れ隠しに頭を掻きながら答える。
「うん!」
真壁は嬉しそうに笑った。
こうして二人は休みを合わせて近藤の引っ越しを終わらせ、同棲生活をスタートさせたのだった。
同棲編へ続く
朝、近藤は目が目を覚ますと横には誰もいなかった。
起きあがると腰がツキンと痛んだ。
がちゃりと寝室のドアが開いて、真壁が入ってくる。
真壁はラフなルームウェアを着ていた。
「あ、猛起きた?おはよう」
「おはよう健太」
二人は近づくとキスをした。
唇を離すとお互いに目を合わせてクスリと笑った。
「朝ご飯できてる」
「まじで?」
近藤に真壁の着ていないスウェットを手渡して着替えさせた。
「腹減った~」
二人でダイニングに向かった。
…
朝食をのんびり食べて、後片付けをした。
今は二人ともソファに座ってコーヒーを飲んでいる。
「なぁ」
マグカップから口を離して近藤が真壁に声をかける。
「ん?」
新聞に目を通していた真壁が顔をあげる。
「あ、やっぱ、読み終わってからでいい…」
「そう?」
真壁はさっさと新聞を閉じテーブルにおいた。
「どうかした?」
近藤の方をむいて首を傾げる。
「ん、うんとさ…」
近藤は視線をぐるぐると動かして忙しない様子だ。
「なに?」
真壁は近藤に身体をぴったりとくっつけて耳そばで囁いた。
「言ってごらん」
「うう…」
近藤は観念してぼそぼそと話し始めた。
「お、俺たちの関係ってなんなのかなと思って…さ…」
「関係?」
近藤は指遊びをしながら話し続ける。
「患者と医者、なのはそうだけど、そういうこともしてるし…」
「それで?」
言葉が止まった近藤に対して真壁が続きを促す。
「それで、その…俺らってなんなのかなって、思った…」
「猛は俺とどうなりたいの?」
真壁は意地悪く尋ねる。
「どうって…」
近藤が困惑する中、真壁は追撃する。
「患者のままがいい?セフレになりたい?それとも…」
「それとも?」
「恋人になりたい?」
真壁の声が甘くなった。
「な、なっ」
近藤は思わず後ろに下がってしまった。
真壁はそれ許さずに再び距離を詰めた。
「どうかな?」
「どうって言われても…」
「猛は俺のことどう思ってるの?」
「き、嫌いだったらこういうことしねぇよ…」
真壁は意地悪く微笑みながら近藤に囁く。
「えー、悲しいな、俺は一目ぼれだったのになぁ」
「は?」
「初めて会った時から好きだよ」
真壁は固まっている近藤に口づけた。
「ねぇ、猛は?」
真壁はあざとく尋ねる。
ややしばらくした沈黙の後、近藤が口を開いた。
「…お、俺も健太のこと好き。初めて会った時から、好きだ」
「ん、よかった、両思いで」
真壁は近藤を押し倒して思う存分に口づけた。
…
「俺もう帰らなきゃ」
時計を見た近藤が言った。
真壁が意を決した表情で近藤に尋ねる。
「ココで一緒に暮らさない?」
「え?」
「俺、忙しいから多分普通にしてたらなかな会えないと思うんだ…せっかく恋人になったんだから会いたい、てかずっと一緒にいたい」
真壁が近藤を抱きしめた懇願する。
「はぁ、しょうがねぇな。ちょうどマンションの更新も迫ってるからココに越してきてやるよ」
近藤が照れ隠しに頭を掻きながら答える。
「うん!」
真壁は嬉しそうに笑った。
こうして二人は休みを合わせて近藤の引っ越しを終わらせ、同棲生活をスタートさせたのだった。
同棲編へ続く
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