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ドキドキ入院編
番外編 看護師は見た 第四話
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彼はとある病院で看護師をしている坂下だ。
坂下は真壁という医師を担当しており、患者のカルテの用意や案内などを行っていた。
そんなある日、坂下は患者に手を出している真壁を見てしまったのだった。
そしてそのことに思い悩みながらも同僚で医師の安藤と飲みに行く。
しかし飲みすぎて眠ってしまった。
(第三話より)
…
坂下は目を覚ますと見覚えのない天井が目に入った。
「あ、頭痛ぇ。ここ、どこだ…」
坂下はベットで目を覚ました。
布団をめくるとパンツ一丁だった。
「ん、えっ?」
「あ、起きた?」
シャワーに入っていた安藤が戻ってきた。
「安藤、悪い、なんも覚えてないんだけど…」
「だろうと思った」
安藤は苦笑いを浮かべている。
「起きそうにないからお前のこと俺の部屋に連れてきた」
「え、悪い…」
「いいよ、服は苦しそうだったから脱がせといた。そこにスーツ干してある」
「重ね重ね…すまん」
「よかったな、今日休みで」
「ほんとだよ」
二人は朝日の中笑顔だった。
「あたた…」
若干一名、二日酔いに悩まされていたが。
…
そしてついに近藤が入院する日がやってきた。
坂下は朝から憂鬱で仕方なかった。
「行きたくねぇな…」
重い足取りで出勤した。
今日は夜勤で明日は午後休だった。
「はぁ…」
「はよ、坂下」
「あ、おはよ、安藤」
後ろから安藤が肩を叩いてきた。
「なんか暗くね?」
「う、うん…まぁ…」
まさか真壁が変なことしないように見張るだなんて言えなかった。
「おまえ、明日暇?」
「午後休だよ」
「お、じゃあ飲みに行こうぜ。俺今日当直なんだよ…」
「え、偶然、俺も」
坂下は安藤もいると知って心がすこし楽になった。
…
出勤するといつにもましてご機嫌な真壁がいた。
「真壁先生、おはようございます」
「坂下さん、おはよう」
「今日、なんだかご機嫌がよろしいですね。何か良いことでもおありで?」
坂下が嫌味口調で言った。
「ははは、そう見えるかい?今日であの面倒な会議が終わると思うと嬉しくてね」
たしかにここ最近、真壁は面倒くさそうな会議の準備に追われていた。
その手伝いで坂下も忙しかったのだ。
「まぁ、たしかにそれは私も嬉しいです」
「だろう?あのハゲたちの顔を見なくてすむと思うと嬉しくてさ」
笑顔の真壁に近藤が来るからだろと言えずに苦笑いで診察室を出た。
部屋を出るともう近藤の入院時刻が迫っていたので準備にむかう。
…
近藤を診察室に案内したら、真壁に部屋を追い出された。
飽きれながらも近藤の手続きを終わらせて迎えに行った。
部屋に案内し、準備をしてもらう。
そして下剤を飲ませた処で真壁に報告した。
すると坂下の隙をついて真壁が勝手に近藤に浣腸しにいったらしい。
「あいつ…!」
坂下は少しイラっとした。
…
「真壁先生、遅かったですね」
検査室で二人を出迎えた。
「すまねいね。近藤さんの排便に手間取ったんだ」
白々しく真壁が答える。
「だから私が伺うと言ったのに…」
「はは、近藤さんの便を直接確認しかったんだよ。すまなかったね」
坂下はため息交じりに検査台に近藤を案内し、検査の用意を始めた。
…
検査自体は何事もなく終わった。
「部屋に移動してお休みしましょうね」
近藤を車いすに乗せて部屋に連れていった。
「せんせいは?」
朧げな目で近藤が尋ねる。
「今、別のお仕事をされております。検査結果は後ほどお伝えに伺うのでそれまでお休みください」
近藤の身体をベットに誘導しながら伝える。
「は、い、」
近藤の目が閉じたのを見計らって部屋を出る。
とりあえず、坂下は一安心だった。
坂下は真壁という医師を担当しており、患者のカルテの用意や案内などを行っていた。
そんなある日、坂下は患者に手を出している真壁を見てしまったのだった。
そしてそのことに思い悩みながらも同僚で医師の安藤と飲みに行く。
しかし飲みすぎて眠ってしまった。
(第三話より)
…
坂下は目を覚ますと見覚えのない天井が目に入った。
「あ、頭痛ぇ。ここ、どこだ…」
坂下はベットで目を覚ました。
布団をめくるとパンツ一丁だった。
「ん、えっ?」
「あ、起きた?」
シャワーに入っていた安藤が戻ってきた。
「安藤、悪い、なんも覚えてないんだけど…」
「だろうと思った」
安藤は苦笑いを浮かべている。
「起きそうにないからお前のこと俺の部屋に連れてきた」
「え、悪い…」
「いいよ、服は苦しそうだったから脱がせといた。そこにスーツ干してある」
「重ね重ね…すまん」
「よかったな、今日休みで」
「ほんとだよ」
二人は朝日の中笑顔だった。
「あたた…」
若干一名、二日酔いに悩まされていたが。
…
そしてついに近藤が入院する日がやってきた。
坂下は朝から憂鬱で仕方なかった。
「行きたくねぇな…」
重い足取りで出勤した。
今日は夜勤で明日は午後休だった。
「はぁ…」
「はよ、坂下」
「あ、おはよ、安藤」
後ろから安藤が肩を叩いてきた。
「なんか暗くね?」
「う、うん…まぁ…」
まさか真壁が変なことしないように見張るだなんて言えなかった。
「おまえ、明日暇?」
「午後休だよ」
「お、じゃあ飲みに行こうぜ。俺今日当直なんだよ…」
「え、偶然、俺も」
坂下は安藤もいると知って心がすこし楽になった。
…
出勤するといつにもましてご機嫌な真壁がいた。
「真壁先生、おはようございます」
「坂下さん、おはよう」
「今日、なんだかご機嫌がよろしいですね。何か良いことでもおありで?」
坂下が嫌味口調で言った。
「ははは、そう見えるかい?今日であの面倒な会議が終わると思うと嬉しくてね」
たしかにここ最近、真壁は面倒くさそうな会議の準備に追われていた。
その手伝いで坂下も忙しかったのだ。
「まぁ、たしかにそれは私も嬉しいです」
「だろう?あのハゲたちの顔を見なくてすむと思うと嬉しくてさ」
笑顔の真壁に近藤が来るからだろと言えずに苦笑いで診察室を出た。
部屋を出るともう近藤の入院時刻が迫っていたので準備にむかう。
…
近藤を診察室に案内したら、真壁に部屋を追い出された。
飽きれながらも近藤の手続きを終わらせて迎えに行った。
部屋に案内し、準備をしてもらう。
そして下剤を飲ませた処で真壁に報告した。
すると坂下の隙をついて真壁が勝手に近藤に浣腸しにいったらしい。
「あいつ…!」
坂下は少しイラっとした。
…
「真壁先生、遅かったですね」
検査室で二人を出迎えた。
「すまねいね。近藤さんの排便に手間取ったんだ」
白々しく真壁が答える。
「だから私が伺うと言ったのに…」
「はは、近藤さんの便を直接確認しかったんだよ。すまなかったね」
坂下はため息交じりに検査台に近藤を案内し、検査の用意を始めた。
…
検査自体は何事もなく終わった。
「部屋に移動してお休みしましょうね」
近藤を車いすに乗せて部屋に連れていった。
「せんせいは?」
朧げな目で近藤が尋ねる。
「今、別のお仕事をされております。検査結果は後ほどお伝えに伺うのでそれまでお休みください」
近藤の身体をベットに誘導しながら伝える。
「は、い、」
近藤の目が閉じたのを見計らって部屋を出る。
とりあえず、坂下は一安心だった。
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