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初デートは映画館
映画を見る
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劇場に到着すると、おじさんは慣れた手つきで発券機に近づいてチケットを出した。
「はい、これ」
「ありがとうございます!おいくらでしたか?」
ミノルくんが財布を取り出そうとすると「おじさん」はそれを手で制した。
「いいよいいよ、初デート記念でこれくらい俺に出させて」
「え、いいんですか!?ありがとうございます!」
ミノルくん自身、そこまで所持金を持っていないのでとても助かったようだ。
「あと三十分くらいあるけど、ポップコーンとか食べる?」
「そうですね、久しぶりに食べたいです!」
ミノルくんのキラキラした瞳がフードコーナーの上のポップコーンの絵を捉える。
「はは、いいよ、買ってあげるから好きなの選びなよ」
二人でレジに並んでLサイズのキャラメルポップコーンとメロンソーダとコーラを買った。
ミノルくんは両手に飲み物を抱えていて、「おじさん」はポップコーンを持っていた。
「いつも行かれるときに食べられるんですか?」
こぼれそうなポップコーンを二つほど摘まんでいる「おじさん」にミノルくんは尋ねる。
「ふんん、いつもはコーラだけだよ。ミノルくんは?」
「うーん、買ってもらってたようなもらわなかったような…」
ミノルくんが過去の記憶に思いをはせている間にあっという間に劇場の中に入れる時間になった。
…
「ふぉ!広いですね!」
今、話題の作品ということで劇場の中でも一番大きなスクリーンで上映されるようで、ミノルくんと「おじさん」の席はその最後列の真ん中だった。
「ここの席以外で映画見ないんだよね」
「どうしてですか?」
「他の席だと後ろの席とかが気になっちゃって映画に集中できないんだよ」
「たしかに…後ろから蹴られたりしたら嫌な感じですよね…」
ミノルくんは眉をちょっとひそめて「おじさん」に同意した。
「さぁ、ポップコーンでも食べながらのんびり見ようか」
「はい!」
ミノルくんは期待で胸を膨らませてキラキラした瞳で上映を楽しむのだった。
…
「いやぁ、すごかったね」
「はい!」
ミノルくんはよほど楽しかったのか少しスキップするような足取りだ。
それをみた「おじさん」は顔をほころばせていた。
「ミノルくんが楽しめたみたいでよかったよ」
「特にゴ●ラがビームを打つところとかすごかったです!あんな生物だったんですね。もっとこう物理的に殴ったり尻尾で攻撃するとばかり…」
「はは、ゴ●ラだってビームくらい出すさ」
映画の感想でたいへん盛り上がりながら二人は劇場を後にするのだった。
「はい、これ」
「ありがとうございます!おいくらでしたか?」
ミノルくんが財布を取り出そうとすると「おじさん」はそれを手で制した。
「いいよいいよ、初デート記念でこれくらい俺に出させて」
「え、いいんですか!?ありがとうございます!」
ミノルくん自身、そこまで所持金を持っていないのでとても助かったようだ。
「あと三十分くらいあるけど、ポップコーンとか食べる?」
「そうですね、久しぶりに食べたいです!」
ミノルくんのキラキラした瞳がフードコーナーの上のポップコーンの絵を捉える。
「はは、いいよ、買ってあげるから好きなの選びなよ」
二人でレジに並んでLサイズのキャラメルポップコーンとメロンソーダとコーラを買った。
ミノルくんは両手に飲み物を抱えていて、「おじさん」はポップコーンを持っていた。
「いつも行かれるときに食べられるんですか?」
こぼれそうなポップコーンを二つほど摘まんでいる「おじさん」にミノルくんは尋ねる。
「ふんん、いつもはコーラだけだよ。ミノルくんは?」
「うーん、買ってもらってたようなもらわなかったような…」
ミノルくんが過去の記憶に思いをはせている間にあっという間に劇場の中に入れる時間になった。
…
「ふぉ!広いですね!」
今、話題の作品ということで劇場の中でも一番大きなスクリーンで上映されるようで、ミノルくんと「おじさん」の席はその最後列の真ん中だった。
「ここの席以外で映画見ないんだよね」
「どうしてですか?」
「他の席だと後ろの席とかが気になっちゃって映画に集中できないんだよ」
「たしかに…後ろから蹴られたりしたら嫌な感じですよね…」
ミノルくんは眉をちょっとひそめて「おじさん」に同意した。
「さぁ、ポップコーンでも食べながらのんびり見ようか」
「はい!」
ミノルくんは期待で胸を膨らませてキラキラした瞳で上映を楽しむのだった。
…
「いやぁ、すごかったね」
「はい!」
ミノルくんはよほど楽しかったのか少しスキップするような足取りだ。
それをみた「おじさん」は顔をほころばせていた。
「ミノルくんが楽しめたみたいでよかったよ」
「特にゴ●ラがビームを打つところとかすごかったです!あんな生物だったんですね。もっとこう物理的に殴ったり尻尾で攻撃するとばかり…」
「はは、ゴ●ラだってビームくらい出すさ」
映画の感想でたいへん盛り上がりながら二人は劇場を後にするのだった。
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