3 / 14
秘密の二人の関係に気づくまで
3話
しおりを挟む
「おはよう」
「おはようございます」
次の日、俺が出勤すると既に店長と今野さんがいた。
「改めてよろしくね」
今野さんが俺に手を差し出してくる。
「は、はい。こちらこそよろしくお願いいたします」
俺は握手をしながら頭をさげた。
…
その後、俺は通常業務通りに開店前の清掃だったり品出しに入った。
店長と今野エリアマネージャーは二人で店舗の中を巡回して、チェックしているようだ。
「ここのレイアウトについてなんだけど、コンセプトは?」
「シャツなどをメインにしてオフィスワークの方向けにしてあります」
「それにしてはベルトはあちらのカセットに展開されていたよね?」
「ベルトはアイテムと一緒にまとめていました。後はボトムスのところにも何点か」
「でもプライベートよりもオフィスで使う人の方が多いからこっちに集積した方がいい」
「かしこまりました」
通りすがりに耳に入った二人の会話に俺は全くついていけなかった。
「ほへぇ」
「山田君どうした」
別の先輩社員が惚けていた俺に声をかける。
「い、いや、お二人ともすごいなぁと思って…」
「はは、そうだよな。あの新しく来たエリアマネージャー、相当やり手らしいぞ。海外の店舗の店長とかもやってたみたいだし」
「そんなにすごい人なんですか!?」
こう言っては失礼かもしれないが見た目は平凡なサラリーマンだ。
「じゃなきゃあの年でエリアマネージャーなんかなれないだろ」
「あの年って?」
「35って聞いたけど」
「え、若い!店長と変わらないじゃないですか!」
「だろ?」
「こら、二人とも口より手を動かす!」
俺と先輩は話に夢中で仕事をそっちのけにしていたことに気付いた。
「は、はい、すいません」
慌てて業務に戻るが、その日1日、店長と今野さんは二人でなにやら話し込んでいるのを見かけることが多かった。
「おはようございます」
次の日、俺が出勤すると既に店長と今野さんがいた。
「改めてよろしくね」
今野さんが俺に手を差し出してくる。
「は、はい。こちらこそよろしくお願いいたします」
俺は握手をしながら頭をさげた。
…
その後、俺は通常業務通りに開店前の清掃だったり品出しに入った。
店長と今野エリアマネージャーは二人で店舗の中を巡回して、チェックしているようだ。
「ここのレイアウトについてなんだけど、コンセプトは?」
「シャツなどをメインにしてオフィスワークの方向けにしてあります」
「それにしてはベルトはあちらのカセットに展開されていたよね?」
「ベルトはアイテムと一緒にまとめていました。後はボトムスのところにも何点か」
「でもプライベートよりもオフィスで使う人の方が多いからこっちに集積した方がいい」
「かしこまりました」
通りすがりに耳に入った二人の会話に俺は全くついていけなかった。
「ほへぇ」
「山田君どうした」
別の先輩社員が惚けていた俺に声をかける。
「い、いや、お二人ともすごいなぁと思って…」
「はは、そうだよな。あの新しく来たエリアマネージャー、相当やり手らしいぞ。海外の店舗の店長とかもやってたみたいだし」
「そんなにすごい人なんですか!?」
こう言っては失礼かもしれないが見た目は平凡なサラリーマンだ。
「じゃなきゃあの年でエリアマネージャーなんかなれないだろ」
「あの年って?」
「35って聞いたけど」
「え、若い!店長と変わらないじゃないですか!」
「だろ?」
「こら、二人とも口より手を動かす!」
俺と先輩は話に夢中で仕事をそっちのけにしていたことに気付いた。
「は、はい、すいません」
慌てて業務に戻るが、その日1日、店長と今野さんは二人でなにやら話し込んでいるのを見かけることが多かった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説

平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。

初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。

見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる