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本編完結後 番外編
何年後かの話
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子供が二人、緑あふれる庭を走り回っている。
「こら、走ったら危ないぞ」
大きなおなかを抱えたグレンが二人に声をかける。
「はーい」
「あ、待ってよー」
「母さんに絶対ぶつかるなよ」
マルクが二人に声をかける。
「わかってるよー」
少しにぎやかな家族の休日だった。
…
グレンはあれから休む間もなく孕まされるので、体力が持たず家から一歩も出られない。
一度孕んだら出産する際も屋敷で出産しているし、検診も屋敷に医者を呼んでいる。
「そういえばさ」
あるときグレンはふと不思議に思った。
「ん?」
グレンを抱きしめているマルクが顔を覗き込んでくる。
「子供がダンジョンに行く分にはいいのかよ?」
「うーん、気にしないかな」
「は?」
グレンの目が点になる。
「だって僕とグレンの子供でしょ?絶対何があっても大丈夫だよ」
マルクはクスリと笑いながらグレンの頭をなでる。
「騎士団に入りたいって言ったら?」
「それも別に気にしない」
「えー。俺は閉じ込めたままなのに?」
グレンは拗ねたように唇を尖らせる。
「だって俺にとって大切なのグレンだけだし…」
それを聞いたグレンはマルクの頭を軽くはたいた。
「子供、大事!」
「ご、ごめんって…」
…
だが長男が成長し、冒険者になってよくダンジョンに行くようになった。
そしてそのうち、どこかからパートナーを拾ってきようで、自分で借りた家に閉じ込めてるらしい。
グレンは血は争えないと遠い目をしていたが、閉じ込め方のノウハウをマルク直々に伝授したことは長男とマルクの秘密だった。
ただグレンは嫌な予感はしていたらしいが、その時もグレンのお腹は大きくなっていたので長男のことは頭の片隅に行っていた。
グレンとマルクはたくさんの子宝に恵まれたが、その半分以上がマルクに似て監禁癖があったとかないとか…。
「こら、走ったら危ないぞ」
大きなおなかを抱えたグレンが二人に声をかける。
「はーい」
「あ、待ってよー」
「母さんに絶対ぶつかるなよ」
マルクが二人に声をかける。
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少しにぎやかな家族の休日だった。
…
グレンはあれから休む間もなく孕まされるので、体力が持たず家から一歩も出られない。
一度孕んだら出産する際も屋敷で出産しているし、検診も屋敷に医者を呼んでいる。
「そういえばさ」
あるときグレンはふと不思議に思った。
「ん?」
グレンを抱きしめているマルクが顔を覗き込んでくる。
「子供がダンジョンに行く分にはいいのかよ?」
「うーん、気にしないかな」
「は?」
グレンの目が点になる。
「だって僕とグレンの子供でしょ?絶対何があっても大丈夫だよ」
マルクはクスリと笑いながらグレンの頭をなでる。
「騎士団に入りたいって言ったら?」
「それも別に気にしない」
「えー。俺は閉じ込めたままなのに?」
グレンは拗ねたように唇を尖らせる。
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それを聞いたグレンはマルクの頭を軽くはたいた。
「子供、大事!」
「ご、ごめんって…」
…
だが長男が成長し、冒険者になってよくダンジョンに行くようになった。
そしてそのうち、どこかからパートナーを拾ってきようで、自分で借りた家に閉じ込めてるらしい。
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ただグレンは嫌な予感はしていたらしいが、その時もグレンのお腹は大きくなっていたので長男のことは頭の片隅に行っていた。
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