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第十四章 エルフに遭遇
1話
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グレンはマルクに連れられて深い森の中にいた。
ホテルを出て海沿いをしばらく歩くと木々が覆い茂りはじめたのだ。
「どこまで行くんだよー」
先を歩くマルクにグレンが呼びかける。
「もう少し、かな」
マルクは何かを探しながら歩いているようだ。
「はぁ」
グレンはため息混じりにその背中を追いかける。
…
やがて森が開けた。
日差しが一気に差し込んでくる。
「うわっ!眩しい」
グレンがその眩しさに目を瞬かせる。
「ようこそ~」
「え?」
グレンが目を開けるとそこには村があった。
「お、着いた」
マルクは特段驚いていなかった。
「ここにきたかったの?」
グレンがマルクに尋ねる。
「そう」
マルクはドヤ顔で答えた。
…
「で、ここどこなわけ?」
村人に案内されるがまま、グレンは入り口から移動する。
「先に進めばわかるよ」
マルクは意味ありげに言う。
「おやおや、珍しい客人だねぇ」
「どうも」
着いた先にはヨボヨボのご老人が座っている広場だった。
「ど、どなた?」
グレンが尋ねる。
「ここの村長とでも言っておこうかな」
「団長からの紹介で参りました」
マルクが頭を下げる。
「お主、ここにくるとはどういう意味かわかっておるのだな」
老人は真剣な眼差しでマルクを射抜く。
「はい、心得ております」
「え、ど、どういうことだよ」
グレン1人がアタフタしている。
「そちらの方には伝えておらんかったみたいだのぉ」
「ええ、伝えたら…断られたらって思ってしまって」
マルクが珍しく暗い顔をしている。
「じゃが、これには2人の思いが一つであることが必須」
老人がマルクの肩に手をおいた。
「…わかりました」
マルクが顔を上げた。
「で、なんのことだよ」
グレンが顔を上げたマルクに尋ねる。
マルクは徐に話しはじめた。
ホテルを出て海沿いをしばらく歩くと木々が覆い茂りはじめたのだ。
「どこまで行くんだよー」
先を歩くマルクにグレンが呼びかける。
「もう少し、かな」
マルクは何かを探しながら歩いているようだ。
「はぁ」
グレンはため息混じりにその背中を追いかける。
…
やがて森が開けた。
日差しが一気に差し込んでくる。
「うわっ!眩しい」
グレンがその眩しさに目を瞬かせる。
「ようこそ~」
「え?」
グレンが目を開けるとそこには村があった。
「お、着いた」
マルクは特段驚いていなかった。
「ここにきたかったの?」
グレンがマルクに尋ねる。
「そう」
マルクはドヤ顔で答えた。
…
「で、ここどこなわけ?」
村人に案内されるがまま、グレンは入り口から移動する。
「先に進めばわかるよ」
マルクは意味ありげに言う。
「おやおや、珍しい客人だねぇ」
「どうも」
着いた先にはヨボヨボのご老人が座っている広場だった。
「ど、どなた?」
グレンが尋ねる。
「ここの村長とでも言っておこうかな」
「団長からの紹介で参りました」
マルクが頭を下げる。
「お主、ここにくるとはどういう意味かわかっておるのだな」
老人は真剣な眼差しでマルクを射抜く。
「はい、心得ております」
「え、ど、どういうことだよ」
グレン1人がアタフタしている。
「そちらの方には伝えておらんかったみたいだのぉ」
「ええ、伝えたら…断られたらって思ってしまって」
マルクが珍しく暗い顔をしている。
「じゃが、これには2人の思いが一つであることが必須」
老人がマルクの肩に手をおいた。
「…わかりました」
マルクが顔を上げた。
「で、なんのことだよ」
グレンが顔を上げたマルクに尋ねる。
マルクは徐に話しはじめた。
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