ダンジョン行くなら監禁するよ?

浅上秀

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第十章 騎士団団長暗殺

7話

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騎士団の制服を着た男が団長に襲い掛かった。

「やっぱりおまえもグルだったのか!」

マルクが団長と男の間に入って刃を食い止める。

「あんたが不在のうちに殺してしまおうと思ったのによ!」

そいつは先ほど団長室に行くための道を塞いでいた四人の新入団員の一人だった。

「おかしいと思ったんだよ。こんな変な時期に四人同時に入団なんて」

マルクが睨みつける。

「他の三人もグルってことかよ」

グレンが辺りを見回して残りの三人の姿を探す。

「さぁ、どうだろうな」

「騎士団の制服着てるからって全員味方だと思わないことだな」

「でも剣の腕前はたいしたことないと見える」

「は?」

どさりと言う音共に気絶した三人の身体が男の足元に落とされた。

「ふん、拭抜けた剣で私が討てるとでも?」

先ほど4人の新入団員を連れていった団員だ。

「なんだと、あいつら三人を全員倒すだなんて…」

男が一歩ずつ後ずさりをしていく。

「てことはこいつら全員こいつの手下ってことか?」

グレンが拘束されながらも事務長のことを睨み続けている男のことを指さす。

「そういうことになるよね」

マルクが頷いた。

「騎士団に入れるように手引きしたのもこいつらってわけだな」

団長も同意している。

「で、これからどうします?」

マルクが団長と事務長を見やった。

「こいつには俺と事務長の二人で話しするから、後の処理は任せた」

「はぁ!?」

「団長、面倒くさいからと言って私とマルク副団長に丸投げしないでください」

二人からジト目で見られても団長は全く苦にしていない。

「あとは若い人に任せるってことで…積もる話もあるしなぁ」

団長は男を立たせると事務長と三人で団長室の中に入っていった。

「マルク、いいのかよ、行かせて」

「いいんじゃない?俺たちはこっちをどうにかしないと…」

マルクは捕えられている黒装束の人々と新入団員を見て頭を抱えるのだった。









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