ダンジョン行くなら監禁するよ?

浅上秀

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第九章 任務とクエスト

4話

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「なっ」

マルクとグレンはあっという間に男たちに囲まれた。

「これだけのお金をお支払いするのですから、ちゃんとお仕事はこなしていただかないと」

男はニヤリと笑う。

「…わかった、一晩考えさせてくれ」

「一晩だけですよ、明朝にはお答えをいただきます。今夜は外部と連絡を取られると困るのでここの上に泊まってください」

男がそういうと先ほどのスキンヘッドの店員がやってきた。

「…案内するからついてこい」

「では良い夜を」

男がにこやかに手を振る。
二人は無言でスキンヘッドの男についていく。

「ここへどうぞ」

一つの部屋の前に立ち彼は鍵を開けた。

「どうも」

二人で部屋の中に入るとダブルベットが一つだけ置いてあった。

「何か食べるか?」

男が尋ねる。

「いやいい」

「俺も」

二人は首を振った。

「…変な真似はしないことだな」

そういうと彼は鍵を閉めて部屋を出て行った。



「盗聴とかはされてないみたいだね」

しばらく部屋の中を物色したマルクがグレンに言った。

「おお。でもなんで団長の暗殺なんて…」

「一つは俺たちが騎士団の人間じゃないかを確かめるため」

「一つって?」

「もう一つ考えられるよなと思って」

「なにが?」

マルクが眉をひそめた。

「あんまり口に出して言いたくないんだけど…」

「なんだよもったいぶんなよ」

言い淀むマルクをグレンが急かした。

「…姿を消した奴らは団長に返り討ちにあったのかなって思ってさ」

「でも団長はそんなこと一言も言ってなかったんだろ?」

「だからおかしいんだよ」

マルクは再び考えはじめた。

「普通は暗殺仕掛けられたりしたら言うのかよ?」

「うーん、五分五分かな…スパイを洗い出すために言わないこともあるし、身近な人にだけは危険防止の目的で言うこともあるし」

「でもどうするんだよ…やらないって言ったら俺たちただじゃ返してもらえなさそうだし…」

グレンはどさっとベットに腰掛けた。

「そうとも限らないと思うけど」

マルクがその横に座った。

「え?」











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