78 / 120
第九章 任務とクエスト
2話
しおりを挟む
「じゃあ俺たちは、組織の居場所とどんなやつがいるのかを探ればいいんだな?」
グレンがギルドの二人に確かめる。
「はい、そうです」
二人は頷いた。
「組織潰さなくていいならすぐ終わりそうだね」
マルクはニヤリと微笑んだ。
「そう簡単にいかないかと…」
ギルドの責任者がすごすごと申し出る。
「は?」
マルクがギルドの責任者を睨んだ。
「今まで何人ものギルドの職員と冒険者、賢者、治癒者などを送り込みましたが、誰一人として情報を持ち帰れたものはおりません。全員行方知らずか、薬漬けになって帰ってきました…お二人がそうならないことを祈るばかりです…」
ギルドの職員が手を組んで祈っている。
「それ聞くと行きたくなくなるんだが…」
グレンが苦笑いを浮かべる。
「クエスト自体はとても簡単だそうですので…くれぐれも受け渡しの際にお気をつけください」
「受け渡してから行方知らずになるの?」
マルクが尋ねる。
「そうですね。クエストの完了報告は届いて、受け渡しに向かうという連絡を受けてから以降、一切の連絡が途絶えます。恐らくですがスパイとバレたら最後かと」
ギルドの責任者は額の汗を拭った。
「まぁうだうだしてても始まらないか」
マルクは椅子から立ち上がった。
「行こうか、グレン。さっさと終わらせよう」
「…おぅ、そうだな」
グレンも立ち上がった。
「お二人のご無事とご検討をお祈りしております」
「こちら細やかながらギルドからのプレゼントです…」
職員はアミュレットを差し出した。
「アミュレットですか?」
グレンが首を傾げる。
「これには麻薬を跳ね除ける効果がありますが、元々薬草である植物には抗体がないのでお気をつけください…」
職員の解説を聞きながら二人は受け取った。
「ふーん、ないよりマシだからもらっておく」
マルクは鼻で笑う。
「素直にお礼言えよ…ありがとうございます」
グレンはマルクの様子に苦笑しながらも職員に礼を言った。
「さぁ、出発しようか」
「おぅ」
グレンがギルドの二人に確かめる。
「はい、そうです」
二人は頷いた。
「組織潰さなくていいならすぐ終わりそうだね」
マルクはニヤリと微笑んだ。
「そう簡単にいかないかと…」
ギルドの責任者がすごすごと申し出る。
「は?」
マルクがギルドの責任者を睨んだ。
「今まで何人ものギルドの職員と冒険者、賢者、治癒者などを送り込みましたが、誰一人として情報を持ち帰れたものはおりません。全員行方知らずか、薬漬けになって帰ってきました…お二人がそうならないことを祈るばかりです…」
ギルドの職員が手を組んで祈っている。
「それ聞くと行きたくなくなるんだが…」
グレンが苦笑いを浮かべる。
「クエスト自体はとても簡単だそうですので…くれぐれも受け渡しの際にお気をつけください」
「受け渡してから行方知らずになるの?」
マルクが尋ねる。
「そうですね。クエストの完了報告は届いて、受け渡しに向かうという連絡を受けてから以降、一切の連絡が途絶えます。恐らくですがスパイとバレたら最後かと」
ギルドの責任者は額の汗を拭った。
「まぁうだうだしてても始まらないか」
マルクは椅子から立ち上がった。
「行こうか、グレン。さっさと終わらせよう」
「…おぅ、そうだな」
グレンも立ち上がった。
「お二人のご無事とご検討をお祈りしております」
「こちら細やかながらギルドからのプレゼントです…」
職員はアミュレットを差し出した。
「アミュレットですか?」
グレンが首を傾げる。
「これには麻薬を跳ね除ける効果がありますが、元々薬草である植物には抗体がないのでお気をつけください…」
職員の解説を聞きながら二人は受け取った。
「ふーん、ないよりマシだからもらっておく」
マルクは鼻で笑う。
「素直にお礼言えよ…ありがとうございます」
グレンはマルクの様子に苦笑しながらも職員に礼を言った。
「さぁ、出発しようか」
「おぅ」
0
お気に入りに追加
954
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。







ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる