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第八章 出発の前に
5話
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グレンが目を覚ますと、日は暮れていた。
ベッドの上で身体を起こすと腰にピキリと痛みが走る。
「うおっ」
身体は清潔に拭われていたが、喘ぎすぎて喉が渇いたので水を飲みに行こうとベットから降りた。
しかし身体にうまく力が入らなかったグレンはその場にへたり込んでしまった。
「なんでだよ…」
「グレン、起きたー?」
マルクが部屋に入ってくる。
「え、グレンどうしたの!?」
ベッドの下でへたり込んでいるグレンを見たマルクは慌てて駆け寄ってきた。
「マルクのせいだろ!!!」
グレンはキッとマルクを睨んだ。
「え、僕?」
マルクはキョトンとしている。
「腰に力が入んないんだよ!」
「あ、なるほど」
マルクはグレンの肩に手を回すと身体を持ち上げてベッドに下ろした。
「ってぇ」
なんとかグレンはベッドに寝転がった。
「ごめん、だってこれからしばらくできないのかと思ったら、こう…滾っちゃって…」
マルクはボソボソと言い訳している。
「そもそも三回って約束だったろ!」
グレンはプンスカと怒っている。
「だ、だって、僕がイク回数かグレンがイク回数か言わなかったじゃんか!」
今度はマルクがグレンを睨んだ。
「うっ…」
それを聞いたグレンは言葉に詰まったまま、誤魔化すようにベッドに潜り込んだ。
「ていうか、そんなに身体動かしにくいのに、どうしてベッドから降りようとしたの?」
「喉渇いた」
「あぁ、あれだけ大きい声で喘いでたもんね」
「う、うるせぇ!」
「わかったから潜り込むなよ!」
その後、使用人がグレンの元に水を届けてくれた。
「準備、全然進んでねぇ…」
水を飲んで満足したグレンはそう呟いた。
「あ、それなら僕が終わらせておいたよ」
「え」
「グレンが気持ちよさそうに寝ている間にね」
「お、おぉ、ありがとな」
「てことで明日からいよいよ出発だね」
果たしてグレンはこの身体で久しぶりのクエストを無事達成できるのだろうか…?
ベッドの上で身体を起こすと腰にピキリと痛みが走る。
「うおっ」
身体は清潔に拭われていたが、喘ぎすぎて喉が渇いたので水を飲みに行こうとベットから降りた。
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「なんでだよ…」
「グレン、起きたー?」
マルクが部屋に入ってくる。
「え、グレンどうしたの!?」
ベッドの下でへたり込んでいるグレンを見たマルクは慌てて駆け寄ってきた。
「マルクのせいだろ!!!」
グレンはキッとマルクを睨んだ。
「え、僕?」
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「あ、なるほど」
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「ってぇ」
なんとかグレンはベッドに寝転がった。
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「だ、だって、僕がイク回数かグレンがイク回数か言わなかったじゃんか!」
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「うっ…」
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「喉渇いた」
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「う、うるせぇ!」
「わかったから潜り込むなよ!」
その後、使用人がグレンの元に水を届けてくれた。
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「あ、それなら僕が終わらせておいたよ」
「え」
「グレンが気持ちよさそうに寝ている間にね」
「お、おぉ、ありがとな」
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