ダンジョン行くなら監禁するよ?

浅上秀

文字の大きさ
上 下
65 / 120
第六章 久しぶりにギルドに行く

8話

しおりを挟む
マルクは部屋に入るなり、すぐにシャワールームに駆け込んだ。
床にグレンを下ろすと、頭からシャワーで冷水をかける。

「うひゃっ」

グレンの身体が冷たさに跳ねる。

「ちょっとは楽になるだろ?」

シャワーの冷たさがグレンの火照った身体の熱を少しだが下げてくれる。

「うん…」

「そのまま少しだけ待ってて」

マルクはシャワーをそのままにして一度、シャワールームを出て行った。
グレンはぼーっとシャワーの水を眺めていた。
少し身体が動くようになったので、濡れた服を全て脱ぎ捨てる。

「お、もうそんなに動けるようになったのか?」

全部脱いでシャワールームの外に放り投げたとき、マルクが戻ってきた。

「うん、まぁ動きにくい、けど…」

グレンは熱い息を吐き出す。

「これ、飲めよ」

マルクはシャワーの水を止めるとグレンに小瓶を手渡した。

「これは?」

「解毒薬」

マルクが小瓶の栓を外してくれたので、中身をグレンは一気にあおった。

「うげぇ、まっず…」

「すぐには効かないらしいけどな」

マルクは床からグレンの身体を抱き上げるとベッドルームに連れてくる。
そして優しくベッド上にグレンを下ろす。

「ごめんな、こんなことになって…」

「グレンが謝ることない、悪いのは全部あいつのせいだし…」

マルクはキッとダリルの部屋の方向を睨んだ。

「でも…」

グレンはしょぼくれている。

「…とりあえず休憩しよ」

マルクもグレンが横になっているベッド上にあがった。

「マルク?」

「ん?」

マルクはシャワーで濡れたグレンの身体に触れる。

「あっ、マルク…」

グレンは先程ダリルに触られた時の嫌悪感とは一転して、喜びを感じた。
グレンは思わずマルクを抱きしめた。

「お、どうした?」

「…しよ?」

マルクはグレンからの初めてのお誘いにフリーズしてしまった。

「マルク??やっぱりやだ?俺、他の男に触られたから…」

グレンはマルクから手を離そうとしたので、マルクが慌てた。

「いやいや、そんなことない!僕が上書きしてあげるから!」

そういうとマルクはグレンの唇に吸い付いた。













しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

雄牛は淫らなミルクの放出をおねだりする

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...