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第六章 久しぶりにギルドに行く
5話
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ダリルは余裕の笑みを浮かべている。
「やれるものなら、な」
ダリルは片手で自分の胸ポケットを探ると注射器を取り出した。
「おい、なんだよ、それ」
「気持ちよくなれるお薬」
「は?」
注射器をグレンの体に近づける。
「これを打っちまえば抵抗なんてできなくなるよ」
「おい、やめっ…」
プスリと針がグレンの肌に刺さる。
グレンは刺された腕を動かし針を抜こうとするが、ダリルの強靭な力で押さえ込まれているせいで、全く腕は動かせない。
「ほら、入るぞ」
「ひっ、やめろー!」
ダリルが注射器のピストンを押した。
中の液体がグレンの体内に入り込んでくる。
「入ったな」
「うわあああああ」
グレンは無駄だと分かっていても叫んでしまった。
グレンの肌からあ注射器の針が抜かれる。
「おら、おとなしくしてねぇと、早めに薬が全身に回っちまうぞ」
グレンが張りが抜けた瞬間に暴れそうなことを察したダリルがグレンを制した。
「はっ、俺はそれでもかまわねぇよ」
そういうとグレンは起き上り、ベットサイドに置いてあった椅子をダリルの頭上に振り上げた。
…
一方、職員についていったマルクはイライラしていた。
「ねぇ、さっきは書類は完璧に受理したって言ったよね?」
「は、はい申し訳ございません。私共の確認不足で…」
職員は捺印の抜けていた個所を指さす。
「はい、これでよしと。あと話ってなに?」
マルクは急いで職員を問いただす。
「それがですね。最近、麻薬騒ぎがありまして…」
「あぁ、それなら騎士団の方でも聞いてる。中毒性はないけど、一時的に性欲を増強するアレでしょ?」
「はい、それを利用してギルド内で強姦まがいの行為を行う輩まで出ておりまして…それで、あの…」
職員がモゴモゴと言葉に詰まったその時だった。
「おお、マルク、ここにいたのか」
「あ、団長!?」
ギルドの事務室の奥から団長が出てきた。
「どうしてここに…」
「その強姦まがいのことをしている悪党が今日現れるらしくてよ。ギルドマスターも手を焼いてるから直々にご指名をもらってな」
「どんなやつなんですか?」
「腕っぷしが強くて、そこそこにランクも高くて人望もあるやつらしい。名前はたしか…」
「ダリル」
職員がつぶやく。
「ダリルだって!?」
マルクはその名前を聞いた瞬間、事務所を飛び出した。
階下の掲示板に戻るが既に二人の姿はなかった。
「やれるものなら、な」
ダリルは片手で自分の胸ポケットを探ると注射器を取り出した。
「おい、なんだよ、それ」
「気持ちよくなれるお薬」
「は?」
注射器をグレンの体に近づける。
「これを打っちまえば抵抗なんてできなくなるよ」
「おい、やめっ…」
プスリと針がグレンの肌に刺さる。
グレンは刺された腕を動かし針を抜こうとするが、ダリルの強靭な力で押さえ込まれているせいで、全く腕は動かせない。
「ほら、入るぞ」
「ひっ、やめろー!」
ダリルが注射器のピストンを押した。
中の液体がグレンの体内に入り込んでくる。
「入ったな」
「うわあああああ」
グレンは無駄だと分かっていても叫んでしまった。
グレンの肌からあ注射器の針が抜かれる。
「おら、おとなしくしてねぇと、早めに薬が全身に回っちまうぞ」
グレンが張りが抜けた瞬間に暴れそうなことを察したダリルがグレンを制した。
「はっ、俺はそれでもかまわねぇよ」
そういうとグレンは起き上り、ベットサイドに置いてあった椅子をダリルの頭上に振り上げた。
…
一方、職員についていったマルクはイライラしていた。
「ねぇ、さっきは書類は完璧に受理したって言ったよね?」
「は、はい申し訳ございません。私共の確認不足で…」
職員は捺印の抜けていた個所を指さす。
「はい、これでよしと。あと話ってなに?」
マルクは急いで職員を問いただす。
「それがですね。最近、麻薬騒ぎがありまして…」
「あぁ、それなら騎士団の方でも聞いてる。中毒性はないけど、一時的に性欲を増強するアレでしょ?」
「はい、それを利用してギルド内で強姦まがいの行為を行う輩まで出ておりまして…それで、あの…」
職員がモゴモゴと言葉に詰まったその時だった。
「おお、マルク、ここにいたのか」
「あ、団長!?」
ギルドの事務室の奥から団長が出てきた。
「どうしてここに…」
「その強姦まがいのことをしている悪党が今日現れるらしくてよ。ギルドマスターも手を焼いてるから直々にご指名をもらってな」
「どんなやつなんですか?」
「腕っぷしが強くて、そこそこにランクも高くて人望もあるやつらしい。名前はたしか…」
「ダリル」
職員がつぶやく。
「ダリルだって!?」
マルクはその名前を聞いた瞬間、事務所を飛び出した。
階下の掲示板に戻るが既に二人の姿はなかった。
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