ダンジョン行くなら監禁するよ?

浅上秀

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第二章 監禁スタート(?)

5話

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グレンが目を覚ますとマルクはもういなかった。

「お腹すいた…」

グレンの腹の虫がないている。
身体の痛みはもうなかった。

なんならすっきりしていた。
ベットサイドにあった鐘を鳴らしてみる。

しばらくすると部屋がノックされる。

「はい」

「失礼いたします。おはようございます、グレン様」

「お、おはようございます…てか、様づけとかいらないです…」

「いえいえ、マルク様の大切なお方ですから」

執事は首をふる。
そしてまた食事の用意を始める。

「さぁ、どうぞ」

「あ、ありがとうございます」

「そういえばマルクは…?」

「お仕事にむかわれましたよ」

「そうですか…」

「それでは失礼いたします。終わられましたらお呼びください」

執事は一礼して出て行った。

グレンはもそもそと食べ始める。

「昨日より、美味しくない…」

同じコックが創ったはずなのに、昨日ほど美味しくは感じられなかった。

「なんでだろ」

グレンは食べられるだけ食べて執事を呼んだ。



「ごちそうさまでした」

「片付けさせていただきますね」

執事が手早く片付けていく。

「あ、あの、コックの方にも美味しかったとお伝えください」

「かしこまりました」

執事は一礼するとワゴンを押して帰っていった。



グレンはベットに寝転んだ。

「あー、なんもやることなくないか…?」

部屋には本棚もない。

「まぁ、あっても本なんて読まねぇけど…」

寝すぎたせいか目が冴えてしまっている。

「鍛錬しよっかな」

いつも持ち歩いていた剣は家にある。
しょうがないから筋トレのようなことをして時間を潰した。

汗をかいたのでシャワーに入った。

「ふう」

外をみるとまだ太陽は高い位置にいた。

「今、何時なんだろうな」

グレンは軽くお腹がすいたので執事を呼んだ。



「失礼いたします」

再び執事がやってくる。

「あの、お腹がすいたんですけど…」

「かしこまりました」

執事は一度部屋を出る。
しばらくするとワゴンを押して戻ってきた。

「ただいま準備させていただきます」

手早く食事の用意をする。

「あの、よかったらご一緒に…」

「いえ、私は執事ですので」

執事は断わった。

「そ、そうですよね…」

「それではお食事が終わられましたらお呼びください」

執事は一礼して部屋を出た。

グレンは食事を始めたが、やはり昨日ほど美味しく感じられなかった。








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