ダンジョン行くなら監禁するよ?

浅上秀

文字の大きさ
上 下
12 / 120
第二章 監禁スタート(?)

2話

しおりを挟む
「さてと、お腹いっぱいになった?」

「おう!美味しかった!」

「コックに伝えておくね」

「俺がコックさんに言いに行きたい」

「だーめ、グレンはこの部屋から出ちゃだめだから」

そういうとマルクはポケットから取り出したベルを鳴らした。

コンコン
外からドアをノックする音が聞こえた。

「失礼いたします」

「入って」

先ほど食事を運んできた執事が入ってきた。

「これ、片付けて」

マルクがテーブルの上を指さした。

「かしこまりました」

執事はワゴンに食べ終わった食器をのせた。

「グレン、片付けるから椅子からベットに戻って」

「あ、あぁ」

そして執事あグレンが使っていた机と椅子をクローゼットに戻した。

「また何かございましたらお呼びください」

「うん」

執事はガラガラと部屋を出て行った。



「毎日は家にいれないから、何か食べたかったり欲しい物あったらこのベル鳴らしていいから」

マルクはベルを揺らした。
そして壁のフックに引っ掛けた。

「え?」

「あ、そうだ。言い忘れてたけど、今日からここがグレンの部屋だから。この部屋の中では好きにしてていいけど部屋から出ないでね」

「いや、なんで?」

「だってグレンが勝手にダンジョン行こうとするから…」

「だからそれは!」

グレンが反論しようとした。
マルクは聞きたくないとばかりに言葉を重ねる。

「だめ、絶対にだめ、僕から離れるなんて許さないから」

「おまえから離れるなんて一言も言ってねぇよ!」

「あのダンジョンに行くってことは死んでも良いってことでしょ?それって俺から離れても良いって思ったってことでしょ?」

「なんでそうなるんだよ!」

「とにかく!グレンのことはこの部屋から出さないからっ!トイレとお風呂は自由、食事は呼べば持ってくる、何が不満なの?」

二人の口論がヒートアップしていく。

「ぜ、全部だよ!なんで、なんでこんな…こんな監禁まがいなことするんだよ!」

「監禁まがいじゃないよ、監禁そのものかな」

「は?」

グレンは固まった。

「グレンの衣食住を支配したい。グレンを俺のそばから離したくない。グレンが俺だけを頼るようになって欲しい…ただそれだけだよ」

マルクは悲しそうに笑う。

「いや、支配って、依存って…」

グレンは混乱していた。


「でも、マルク、おまえ今度、結婚するんだろ?そしたら俺のことなんて…」





しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

雄牛は淫らなミルクの放出をおねだりする

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...