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番外編
新人研修②
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うつらうつらとしたまま仰向けに寝転がる。
佐藤の目元はタオルで覆われた。
それはさらに佐藤を夢の世界へと誘う。
「眠ってしまわれても大丈夫ですよ」
渡辺の声に佐藤は朧げに頷くところまでは覚えていた。
…
渡辺は佐藤が眠ったことを感じ取ると部屋の扉を開けた。
「入ってもいいですよ」
部屋には渡辺の店の新人店員たちが入ってくる。
「そこのカメラをお願いします」
「はい」
一人が三脚に固定されていたカメラを一台手に取る。
そして渡辺の近くで佐藤の身体を撮影し始めた。
「それでは始めていきます」
「よろしくお願いします」
まず初めに佐藤の頭側から手を伸ばして肩や首をほぐしていく。
あらかた佐藤にリラックスした様子が見て取れると今度はオイルを手に取って温めた。
「胸元は心臓が近いので冷たいオイルだと身体にあまりよくないのでこうして温めてから両手で伸ばしていきます」
佐藤の胸板に渡辺の両手が触れた。
目立つ胸元の真っ赤な飾り二つをすり潰すように両手で胸板全体をほぐしていく。
「んんっ」
飾りを掠めるたびに佐藤は声を漏らす。
「佐藤様は慣れていらっしゃるから胸元に触れても特に嫌がりませんがお客様の中には胸元に触れられることに不快感を覚える方もいらっしゃいます。ちゃんとお客様の反応を見ながらマッサージすることが大切です」
「わかりました」
新人たちは各々メモを取りながら渡辺の手つきを学んでいる。
渡辺はいたずらに佐藤の真っ赤な飾りをつまみ上げた。
「アっンン」
佐藤は少し艶やかな声をあげた。
「つまんでも平気なお客様はこのようにイイ声をお出しになります。反対に痛がるお客様はいきなり摘まむのではなく周りの筋肉をほぐしながら
触れるといいでしょう」
佐藤の乳首は最初の時に比べると立ち上がり大きさと赤みを深めている。
新人店員の一人はそれを生唾を飲んで見守っている。
渡辺はそれを感じ取ったようでカメラを手に持った店員を呼び寄せた。
「しっかりと撮影しておいてくださいね。あとで皆さんにもやってもらいますから」
「は、はい」
胸元から今度は腹部に移動した。
寝息で上下する腹にはあまり強く触れずに適度に撫でまわす。
「ココのあたりに胃が、そしてこうして腸までつながります。便秘のお客様はこのあたりが詰まっていたりするので優しくほぐしましょう。またお食事をされてすぐの方はあまりこの辺を押さない方がいいでしょう」
カメラがオイルで輝く佐藤の腹をアップにする。
「では先に足をほぐしてしまいましょう」
渡辺は佐藤の足側に移動した。
そして足の裏からひざ下、太ももへとどんどん上に施術を進めていく。
「男性の場合、筋肉質の方が多いのですこしマッサージが難しいこともあるかもしれません。オイルで柔らかくなった部分だけでもいいのでこのようにほぐしましょう」
熟練の渡辺の手つきに新人たちはすっかり見入っていた。
佐藤の目元はタオルで覆われた。
それはさらに佐藤を夢の世界へと誘う。
「眠ってしまわれても大丈夫ですよ」
渡辺の声に佐藤は朧げに頷くところまでは覚えていた。
…
渡辺は佐藤が眠ったことを感じ取ると部屋の扉を開けた。
「入ってもいいですよ」
部屋には渡辺の店の新人店員たちが入ってくる。
「そこのカメラをお願いします」
「はい」
一人が三脚に固定されていたカメラを一台手に取る。
そして渡辺の近くで佐藤の身体を撮影し始めた。
「それでは始めていきます」
「よろしくお願いします」
まず初めに佐藤の頭側から手を伸ばして肩や首をほぐしていく。
あらかた佐藤にリラックスした様子が見て取れると今度はオイルを手に取って温めた。
「胸元は心臓が近いので冷たいオイルだと身体にあまりよくないのでこうして温めてから両手で伸ばしていきます」
佐藤の胸板に渡辺の両手が触れた。
目立つ胸元の真っ赤な飾り二つをすり潰すように両手で胸板全体をほぐしていく。
「んんっ」
飾りを掠めるたびに佐藤は声を漏らす。
「佐藤様は慣れていらっしゃるから胸元に触れても特に嫌がりませんがお客様の中には胸元に触れられることに不快感を覚える方もいらっしゃいます。ちゃんとお客様の反応を見ながらマッサージすることが大切です」
「わかりました」
新人たちは各々メモを取りながら渡辺の手つきを学んでいる。
渡辺はいたずらに佐藤の真っ赤な飾りをつまみ上げた。
「アっンン」
佐藤は少し艶やかな声をあげた。
「つまんでも平気なお客様はこのようにイイ声をお出しになります。反対に痛がるお客様はいきなり摘まむのではなく周りの筋肉をほぐしながら
触れるといいでしょう」
佐藤の乳首は最初の時に比べると立ち上がり大きさと赤みを深めている。
新人店員の一人はそれを生唾を飲んで見守っている。
渡辺はそれを感じ取ったようでカメラを手に持った店員を呼び寄せた。
「しっかりと撮影しておいてくださいね。あとで皆さんにもやってもらいますから」
「は、はい」
胸元から今度は腹部に移動した。
寝息で上下する腹にはあまり強く触れずに適度に撫でまわす。
「ココのあたりに胃が、そしてこうして腸までつながります。便秘のお客様はこのあたりが詰まっていたりするので優しくほぐしましょう。またお食事をされてすぐの方はあまりこの辺を押さない方がいいでしょう」
カメラがオイルで輝く佐藤の腹をアップにする。
「では先に足をほぐしてしまいましょう」
渡辺は佐藤の足側に移動した。
そして足の裏からひざ下、太ももへとどんどん上に施術を進めていく。
「男性の場合、筋肉質の方が多いのですこしマッサージが難しいこともあるかもしれません。オイルで柔らかくなった部分だけでもいいのでこのようにほぐしましょう」
熟練の渡辺の手つきに新人たちはすっかり見入っていた。
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