マッサージはお好きですか?

浅上秀

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3話

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佐藤は身体を動かし仰向けになろうとした。
その時に自分の前が立ち上がっていることに気付いた。
恥ずかしくなった佐藤は手で前を隠した。

「佐藤様、どうしましたか?」

「い、いえ、なんでも・・・」

顔を赤くした佐藤は少し前かがみになりながら仰向けになった。
仰向けになると立ち上がった自身が目に入り、佐藤は羞恥心をより煽られた。
渡辺は佐藤の勃起に最初から気付いていた。
しかしわざと今気づいたふりをした。

「佐藤様、こちらがお気になられるんですね」

渡辺はそういうと佐藤の前を一瞥した。

「あっ・・・渡辺さん・・・」

「大丈夫ですよ、佐藤様、みなさんマッサージが気持ちよくてこうなってしまわれるんですよ」

「で、でも・・・」

「恥ずかしくないですよ、大丈夫」

渡辺に宥められて佐藤は前から手をどけた。
渡辺は微笑むとオイルと称して媚薬ローションを手に取った。

「佐藤様、もっと気持ちよくなりましょうね」

渡辺は佐藤の胸元めがけてローションを垂らした。
胸元から腹部にかけて撫でまわすようにローションを広げていく。
渡辺の手が佐藤の胸をかすめる度に声が出てしまう。

「あっ・・・ふっっ・・・」

徐々に佐藤の胸元は熱を帯び始める。
渡辺の爪が佐藤の乳輪をカリカリと掻いた。

佐藤の体は微かな刺激を拾い始めた。

胸元に佐藤の意識が集中したのを見計らって渡辺は佐藤の乳首をつまんだ。
いきなり与えられた強い刺激に佐藤は大きく反応した。

「あんっ・・・」

「ここ、つままれるの、気持ちいいですか?それともこうした方が気持ちいいですか?」

渡辺は佐藤の乳首をグニグニと捏ね始めた。

「ど、どっちも、どっちも気持ちいいですぅ・・・あっ・・・」

渡辺はしばらく両手で両方の乳首を弄っていた。
片方から手を放すとチュッと空いた乳首に吸い付いた。
そのまま唇で吸い付いたり、歯で甘噛みしたりと刺激を与え続けた。

「す、吸っちゃ、吸っちゃダメです・・・ん、噛むのも・・あっ・・・」

佐藤は口ではダメと言いながらも快楽に溺れ始めていた。
体感30分は胸元を弄られていただろうか。

渡辺が一度乳首から離れた。
佐藤は刺激が突然なくなり寂しさを覚えたが、それもつかの間だった。

渡辺はローションを手に取ると放置していた佐藤の前を握った。
いきなりグチョグチョと卑猥な音を立てて両手で佐藤のがしごかれる。

「こちらのほうも気持ちよくしていきましょうね」

「ん、はっ・・・はい」

放置されていた佐藤の前はダラダラと先走りを流していた。
それを佐藤の鈴口に擦り付けると佐藤の先端は赤さを増した。
さらにローションを絡められて佐藤のは硬さをどんどん増していく。

「あっ・・・はっ・・・きもちい・・・」

渡辺は片手を佐藤の赤く主張した胸元に持っていくと乳首へも刺激を与えた。
同時に佐藤のをリズミカルにしごく。
二点から与えられる快感に佐藤は喘いだ。

「ん・・・両方は・・・無理ぃ・・・」

「両方、弄った方がより気持ちよくなれますよ」

「あっ・・・でもっ・・・」

「大丈夫ですよ、もっともっと気持ちよくなりましょうね」

媚薬入りローションや部屋を充満している媚薬入りのアロマオイルの香りに惑わされ、佐藤の思考はふわふわしてくる。
そして渡辺の手に従って快楽を拾うようになる。
渡辺の手の動きに合わせるように佐藤の声は大きくなりやがて絶頂をむかえた。

「あっ、あああああ~~~~んっっ」

「佐藤様、イってしまいましたね」

絶頂の刺激に身を委ねて佐藤は脱力していた。
渡辺は一度手を拭って佐藤の頭を撫でて手を頬に滑らした。
佐藤が口呼吸をして息を整えていると口に渡辺の指が入ってきた。

「ん・・・ちゅ・・・んむ・・・」

「まだまだ終わりじゃないですよ」

佐藤は一度達したのにも関わらず、渡辺はさらなる刺激を与えてきた。
渡辺は佐藤の腰の下にクッションを入れてお尻を少しあげさせた。
そしてローションを継ぎ足して前をしごきながら佐藤の後ろの穴にも手を伸ばし始めた。

「あ・・・ダメ・・・いま、イったばかりだから・・っ・・・」

「こちらもほぐしていきましょうね」

最初は縁をほぐしているだけだった渡辺の指が佐藤の未開発の穴に押し入ってきた。
初めて感じる異物感に佐藤はくぐもった声を出した。

「んぐっ・・・」

「おや、ここに入れるのは初めてですか?」

「は、はい・・・ひうっ・・・」
 
渡辺の指が佐藤のナカを出入りする。
佐藤はだんだんと感覚になれ始めていた。

「んっ、んっ、あっ、んっ」

「だいぶ柔らかくなってきましたね」

渡辺は指を入れたまま穴の縁に下を這わせた。

「ペロペロしちゃ、ダメっっ・・・汚いからっ・・・」

「汚くないですよ。お茶に下剤入れておいたのでマッサージ前にお腹の中キレイになってますから」

「お、お茶・・・?下剤・・・?」
 
「佐藤様は気にせず喘いでいらっしゃればいいんですよ。舐められるのも気持ちいいでしょう?」

渡辺は指を抜くと穴を舐めて舌で愛撫し始めた。
佐藤は渡辺の舌の独特な感覚に喘いだ。

「あ、いやっ・・・そこ、いやっ・・・舐めちゃダメ・・・」

「おや、お嫌なんですか?気持ちよくないのであればやめましょう。本日はこちらで終了です」

「えっ・・・だって、まだ途中・・・」

「でも佐藤様はお嫌なんですよね?」

「あ、や・・・でも・・・」

渡辺は一切の刺激を止めて佐藤の腰の下からクッションを抜いてしまった。
火照ったまま放置された佐藤は涙目になりながら渡辺に縋った。

「いやじゃ・・・いやじゃないです・・・」

「本当に嫌ではないのですか?嫌ではないなら私にしてほしいことを教えてください」
 
「教える・・・?」

「はい、この乳首とか、いやらしく汁を垂らしているおちんちんだとかアナルだとかをどうされたいんですか?」

渡辺は佐藤の全身を一瞥した。
佐藤は顔を紅潮させ、ふわふわとした思考のまま渡辺の言葉に従った。

「・・・さわってください」

「触るだけでいいんですか?」

「んん、き、気持ちよくしてください・・・もっと、してください」

渡辺は佐藤の言葉を聞くと笑みを深めた。

「よく言えましたね。かしこまりました。佐藤様のお望みどおりにして差し上げます」
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