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番外編 初めての家族旅行

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コンコン。
部屋のドアをノックする音が響く。

「ねぇ、起きてる~?」

お母さんの声が部屋に飛び込んでくる。

「お、起きてる」

ショウが扉越しに答える。

「あら、ショウだけ?二人とも起きてるの?」

お母さんが再び尋ねる。

「そうなの…母さん、ちょっと朝風呂に行ってくるから」

「あぁ」

ショウの返事を聞いたお母さんのパタパタとスリッパの音が扉から離れていく。

「危なかったな」

イツキに覆いかぶさって耳元でショウがつぶやく。

「ひぃうっ、ショウ、あんん…」

部屋に戻ってきてからずっと朝が来ても二人は何度も身体を繋げていた。

「こんな声、聴かれたら、一発でばれちまう…あっ、出るっ、ううっ」

「はぅううう!」

二人の荒い息が部屋の中に響く。

「うっ」

ショウが肉棒を引き抜くとおびただしい量の白濁した液体がイツキのナカから溢れ出てきた。

「うわ、すげぇな」

ショウが慌てて床に落ちていたタオルでソコをおさえる。

「母さんが戻ってくる前になんとかしないとな…」

イツキは足でタオルを挟んで痛む腰をおさえながら起き上る。

「風呂、行く?」

ショウが耳元で囁く。

「さすがに歩けないかな」

イツキの唇がショウのそこに近づく。

「部屋の風呂でいいか」

ショウがイツキの身体を抱き上げると部屋についている小さな風呂に向かう。
それから二人はお母さんが部屋の扉をノックするまで風呂に籠ってたとか…。



「はぁ、美味しいわね」

お母さんは満足げに朝食のビュッフェを食べている。
イツキもショウもおそい来る眠気と闘いながら辛うじてスクランブルエッグを咀嚼をしていた。

「あなたたち二人とも隈、すごいけどどうしたの?」

二人とも一瞬、ギクリとした。

「あ、あぁ、話し始めたら止まらなくてね。明け方まで厚く盛り上がっちゃったんだよ」

イツキの答えにショウは全力で頷いている。

「そう、なの。仲がよさそうでよかったわ」

お母さんは何も疑問に思うことなく再び朝食に舌鼓を打った。
イツキとショウは目を見合わせている。



「はぁ、癒された」

旅館を出たお母さんは身体を思いっ切り伸ばしている。
とても満足そうだ。

「今度は二人で来ような」

「うん」

お母さんに見られないように二人はそう囁き合ってこっそりと唇を合わせる。


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