14 / 47
本編
14話
しおりを挟む
「バイトお疲れ」
ショウがいつもより急ぎ足で大金すると、コンビニの入り口近くでイツキが待っていた。
「お、おう」
「どこかファミレスでも行く?お腹すいてない?」
「あ、ああ」
ショウの短い返事に微笑むとイツキは歩き出した。
…
ファミレスに向かう道すがら、イツキはショウによく話しかけた。
「大学ではどんなことやってるの?」
「経済学、とか」
「サークルとか入った?」
「まぁ」
「どんなとこ?」
二人の会話は二人が思っていたよりも続いた。
ファミレスにはいるとすんなり四人掛けの席に案内された。
「何食べる?」
「…ハンバーグ」
「ハンバーグ好きなの?」
「そこそこ…あ、あんたは?」
「んー、俺もハンバーグかな」
「好き、なのかよ、ハンバーグ」
「そこそこかな」
イツキはいたずらっ子のように笑いながら、先ほどのショウの返事を真似た。
…
「明日も早い?」
「二限からだからそうでもない…あんたは?」
「俺は有給」
「へぇ」
食事を終えて二人はなんとなく歩き出した。
「…俺帰るけど、あんたは?母さん、心配してねぇの?」
「ああ、彼女は旅行に行ってるよ。近所の婦人会の集まりだとかで」
「へぇ」
「だからさ…ショウの家に行っても良いかな?」
「え、ああ、汚いけど」
「よかった、帰れって言われるかと思った」
「まぁ」
ショウはなんだか歯切れが悪かった。
「話してぇこと、あるし」
「そっか」
徒歩十分ほどでショウの家に辿り着いた。
「お邪魔します」
「…どうぞ」
ショウがいつもより急ぎ足で大金すると、コンビニの入り口近くでイツキが待っていた。
「お、おう」
「どこかファミレスでも行く?お腹すいてない?」
「あ、ああ」
ショウの短い返事に微笑むとイツキは歩き出した。
…
ファミレスに向かう道すがら、イツキはショウによく話しかけた。
「大学ではどんなことやってるの?」
「経済学、とか」
「サークルとか入った?」
「まぁ」
「どんなとこ?」
二人の会話は二人が思っていたよりも続いた。
ファミレスにはいるとすんなり四人掛けの席に案内された。
「何食べる?」
「…ハンバーグ」
「ハンバーグ好きなの?」
「そこそこ…あ、あんたは?」
「んー、俺もハンバーグかな」
「好き、なのかよ、ハンバーグ」
「そこそこかな」
イツキはいたずらっ子のように笑いながら、先ほどのショウの返事を真似た。
…
「明日も早い?」
「二限からだからそうでもない…あんたは?」
「俺は有給」
「へぇ」
食事を終えて二人はなんとなく歩き出した。
「…俺帰るけど、あんたは?母さん、心配してねぇの?」
「ああ、彼女は旅行に行ってるよ。近所の婦人会の集まりだとかで」
「へぇ」
「だからさ…ショウの家に行っても良いかな?」
「え、ああ、汚いけど」
「よかった、帰れって言われるかと思った」
「まぁ」
ショウはなんだか歯切れが悪かった。
「話してぇこと、あるし」
「そっか」
徒歩十分ほどでショウの家に辿り着いた。
「お邪魔します」
「…どうぞ」
0
お気に入りに追加
111
あなたにおすすめの小説
溺愛前提のちょっといじわるなタイプの短編集
あかさたな!
BL
全話独立したお話です。
溺愛前提のラブラブ感と
ちょっぴりいじわるをしちゃうスパイスを加えた短編集になっております。
いきなりオトナな内容に入るので、ご注意を!
【片思いしていた相手の数年越しに知った裏の顔】【モテ男に徐々に心を開いていく恋愛初心者】【久しぶりの夜は燃える】【伝説の狼男と恋に落ちる】【ヤンキーを喰う生徒会長】【犬の躾に抜かりがないご主人様】【取引先の年下に屈服するリーマン】【優秀な弟子に可愛がられる師匠】【ケンカの後の夜は甘い】【好きな子を守りたい故に】【マンネリを打ち明けると進み出す】【キスだけじゃあ我慢できない】【マッサージという名目だけど】【尿道攻めというやつ】【ミニスカといえば】【ステージで新人に喰われる】
------------------
【2021/10/29を持って、こちらの短編集を完結致します。
同シリーズの[完結済み・年上が溺愛される短編集]
等もあるので、詳しくはプロフィールをご覧いただけると幸いです。
ありがとうございました。
引き続き応援いただけると幸いです。】
アダルトショップでオナホになった俺
ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。
覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。
バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。
※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
夏休みは催眠で過ごそうね♡
霧乃ふー 短編
BL
夏休み中に隣の部屋の夫婦が長期の旅行に出掛けることになった。俺は信頼されているようで、夫婦の息子のゆきとを預かることになった。
実は、俺は催眠を使うことが出来る。
催眠を使い、色んな青年逹を犯してきた。
いつかは、ゆきとにも催眠を使いたいと思っていたが、いいチャンスが巡ってきたようだ。
部屋に入ってきたゆきとをリビングに通して俺は興奮を押さえながらガチャリと玄関の扉を閉め獲物を閉じ込めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる