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本編

10話

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「いたっ」

ドンという鈍い音ともにイツキの背中が壁に押し付けられる。

「ん」

ショウはイツキの両手を壁に押し付けると唇を奪った。
激しくむさぼりつく。

「んんんんん」

イツキは必至で抵抗するが、ショウの手を振りほどくことができない。

「んふっ」

息継ぎのためにイツキが唇を少し開いた瞬間、ショウは舌をねじ込んだ。

「んん、んんん」

イツキの口内をショウの舌が犯していく。
唇が離れるころにはイツキは頭がぼーっとしていた。

「はぁ、はぁ、」

「もっとしなれてるかと思った」

ショウの冷たい声にイツキは背筋が寒くなる。

「こ、こんなの、家族じゃないとよ」

「かもね」

「じゃ、じゃあどうしてこんなことを!」

イツキがショウを睨む。

「したかったからかな」

ショウはイツキの腕を引っ張ると、自分の部屋に連れ込んだ。
ショウの部屋は殺風景で、おいていく予定のものしかない。
新しいベッドを購入したため、今の家にあるベッドはおいていく予定だった。

「ほら」

イツキの身体がベッドに投げ出される。

「うっ」

イツキの上にショウが跨る。

「脱げよ」

「え」

「どうせ今日で最後なんだから…何してもいいだろ」

ショウは再び、イツキの腕をつかんでベッドに縫いとめると唇に吸い付いた。
呑み込めない唾液が顎を伝ってシーツに零れ落ちる。

「は、エロ」

イツキの身体から力が抜けてきたことを感じたショウはそのまま服を脱がし始めた。

「乳首、たってんじゃん」

トレーナーをまくるとピンクに主張した二つの突起が現れる。

「や、やめっ」

イツキの手が抵抗する前に、ショウが両方をつまんだ。

「ほらよっ」

「んああああっ」

「乳首触られて、エロイ声出してんじゃねーよ。もしかして母さんとやってる時も乳首いじってんのかよ」

「ち、ちがっ」

「こっちも勃ってんなぁ」

スウェットパンツの上からでもイツキの肉棒が固くなっていることがわかる。
ショウは上から強めに握って軽く上下に擦る。

「や、ダメだって、ああ、ダメ」

イツキが首を振って嫌がるが、ショウの手を払おうとする手に力がない。



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