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第1部

ソフィの独り言

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 この度は魔王城の離れにお越しいただきありがとうございます。

 ルーナ様にお会いするあたりまず私から注意事項を何点か――。

 まず初めに、私はソフィ・スペンサー。20歳(なお、私は魔族のため人間の寿命で言うと――2歳くらいの赤ちゃんです。そう赤ちゃんなのです!!だから私がここでいろいろ問題発言をしても許されるというわけであります。ピーからのぺーのピーがピーでぺぺーのプーとかとかと。なんでも言っちゃってOKなのです!!――おっと、さすがにはじめから脱線は皆様に失礼ですかね。今は自粛します……)。
 再度、ソフィ・スペンサー。20歳。女。よくとも言われますが。正しくはソフィ。そこまで気にしてないですがね。一応はじめなので。
 皆さんはお好きな方で気軽に呼んでください。
 なお、などと呼ぶ場合それなりの覚悟をお願いします。まあこの美女に対してそのようなことを言うお方はいないと思いますがね。いないと思いますがね。大切なことなので2回言っておきます。

 そして、私に付き最年少で、魔王城離れの執事に少し前に任命されました。上級魔法?朝飯前ですよ。かかって来なさい。即炭にしてあげましょう。大丈夫骨も何も残りませんよ。と、言いたいところなのですが。あまりに強いアピールをすると、あっという間に魔王様の側近とかになってしまうので、今はまだ本気出していません。
 それでも、有能には変わりなかったのか。最年少で子守り係に任命――おっと。真実を言ってしまいましたね。でも大丈夫でしょう。魔王城で働く者は皆口をそろえてこういうので『無能の子守り係りは外れ』と。
 いや、あまりに私が有能すぎて、力を隠し過ぎた結果。子守りをしていろと言われてしまいまして、今に至ります。
 何故子守り係などと言われるのかは――今説明しなくてもそのうちわかるのでおいおいでいいでしょう。

 なので、私に関しての情報をお教えしますと。身長は161センチ。体重とかいろいろ知りたければ私の所に来い。すべてを赤裸々にお見せしましょう。ざっくり教えるとボンのボン。出るところは出ているです。自分で言うのもですがスタイルは抜群ですので。
 もしかすると、そのうち次期魔王様が嫉妬してキレるかもしれませんが。あっ、次期魔王様も女性なのですよ。赤ちゃんの私から見てもさらに小さいのですがね。名前はルーナ様。そしてすべてが子供なのですよ。チビでぺったんこで、それはそれは。ふふっ。おっと、今の勝者の笑みが見えたかもしれませんが。それは皆さんの気のせいです。もし見えてしまった方。ルーナ様には内密に――って、完璧に勝っていますがね。あら、失言。
 でも今のルーナ様は周りのことなど、気にしていないので大丈夫でしょう。
 あれは――白馬に乗った王子様でも出てこない限り。そのようなことを気にすることはないと思いますね。いや、同じ仲間が来たら目覚めますかね?

 話がそれてしまいましたね。私の自己紹介の続きをしましょうか。
 私の趣味、好きなことはイチャイチャしている人たちをこっそり見ることです。あれはおかずになります。自分がするより良い。好物です。少し前は魔王城にてこそこそやっている人たちをおかずにしていました。どこでもみんなイチャイチャはしているんですよ。
 ちなみに、自分がするのも好きですが。どうも私踏みつける癖があるみたいでして、物好きさんしか集まってこなくてですね。ちょっと最近は困っているんですよ。おまけに離れ(田舎)の方に飛ばされてしまうので――これはしばらく寂しい生活になる可能性もありますが。でも面白いことを起こせればいいでしょう。
 再度話を戻しまして、基本私はスーツ姿でぴしっと。大胆な露出なく。仕事をします。残念。この私のナイスなスタイルをお見せする機会が――。
 そもそも魔王城勤務の時も同じだったのですがね。でも、だから脱いだ時すごいのです!そうです。私のファンは既にたくさんいるのです。なので――ここは『ソフィの独り言』などというものを使い。大胆自分も登場させないとですね。もちろん自室では――マッパ!隠していては意味がない。勝者は見せることを恥じないのです!今もマッパ!開放的に自己紹介中だったりします!なお、決して露出魔ではないですから、外ではピシッとしています。
 再再度話を戻しまして、私のこだわりポイントは髪型。いつもサイドの編み込みをしていること。このこだわり大切。皆さまに覚えてもらうためです。普段はルーナ様を隠さない程度のアピール。そもそも私。スタイルで目立ちまくっていますが。ふふっ……勝った。

 そうそう、職務中の私は基本無口です(大嘘)。なので皆さまの前ではあまり話すことは今後ないかもしれません(多分めっちちゃ話すと思いますが。一応個人的には無口有能執事設定です)。必要最低限のみとなる場合がありますがよろしくお願いします(大嘘)。

 私のことはこれくらいに――そろそろこの場のお話をいたしましょうか。えっ?自己紹介が無駄に長すぎでもう飽きた?それはそれは、私の身体をすでに妄想ですか。さすがです。どんどん勝手に妄想してください。私がトップなのですから。有能はすべてをいただいていくので。そうファンの皆様もいただいていくのです。
 またまた話がそれましてね。失礼。皆さまの熱烈な歓迎はあとでお受けします。では、現在のことを――。

 ★ ★

 には大切にされている次期魔王ルーナ様とお会いするには、事前にいろいろ知っておいていただかねばならぬことがあります。
 まずこちらで起こる出来事それはすべて――フィ……フィ。フィックション!あー、ずっずっ。失礼。子守り係の職に就いてから、本当に私自身の夜の方が寂しいもので。なんせここは男がいない!そもそも人が居ない!人間でも魔族でもどちらでもいいので、良い男が居れば是非!――って無理か。

 ちなみにですがこの世界。人間界と魔界があり。人間と魔族が生活しているのですが――今は超超超対立中です。人間界の王と魔界の王が仲悪くてですね。
 ちなみに、人間と魔族の見た目はどちらも同じ。そしてどちらも魔術が使える生き物。しいて言うなら魔族の頭に角があるだけですね。もし魔族に角が無ければ見た目人間と全く同じ。
 ぱっと見は同じ生き物なのに、みんな何を好んで戦っているのか。私みたいな人ばかりなら、子も増えるし。争いもない。あちらこちらでハーレムが多発と。ムフフ~な世界を作れるのに、何故戦うのでしょうかね。
 ちなみに私は今までずっと激しい生活をしていたのに、今まで子供できていないんですよ。なんでですかね?私いろいろ有能すぎて今はまだ子供を作る身体じゃないんですかね?えっ?はじめに自分は赤ちゃんと言っていいただろ?あー、なるほど。見た目は大人。中身は子供というやつですね。まさかそんな事だったとは――つまり私の子はまだまだ先――でもまあいいでしょう。有能な私今が絶好調。魔術バンバンいけますよ。ですからね。子育てはもう少し後――って、子守り係に任命されたんでしたよ。子供と住んでますわ。自分の子ではないですけど。

 話しを戻しまして、今のところ人間界と魔界での戦いは休戦状態です。
 私の住む魔界は日常が戻り普通に平和な生活をしているので――今はどこかでイチャイチャ起こらないかなー。とか私は思っています。
 そして私自身も寂しい……ずっずっ。なんで私がこんな田舎で――このままでは私の身体が冷えてしまう……あれ?えっと、私はどこまで何を話ましたか?くしゃみをしたらいろいろ吹っ切れましたね。えっ?くしゃみ前から脱線しかしていなかった?まさかー。有能な私が無駄話ばかりして自分のアピールばかりするなどないじゃないですか。

 ということで、この後、突然激しいことが起こったり。ベロベロの少年少女がいたり。残虐なことがあるかもしれませんが。ここはいろいろと決まりが違う世界。どこかの国の決まりなどに縛られませぬように……この国にはこの国の決まりがあるのです。
 ちなみに私はとっってもお酒好きです。樽でいけますね。

 ――――えっ?私ちょっと自分の事を話し過ぎ?全然前に進んでいかない?仕方ないじゃないですか。私は主人公でもヒロインでもないんですから。今話さないでいつ話すんですか!話せるときに話しておかないと。

 しかし確かに話過ぎたので――私が得ている今後のこの場所での出来事でも先行でお話しておきましょうか。
 えっ?未来が見えるのかって?いやいや、私は単なる有能な子守り係ですから――見えますよ?

 ★ ★

 ソフィの独り言

 プロローグ 
 魔王城の離れ
 路地裏の生活
 
 第1章 新しい勤務地。
 1-1 求人。 
 1-2 魔王城へ。
 1-3 任命。
 
 間章
 ソフィの独り言2

 第2章 次期魔王様。
 2-1 1人ぼっち。
 2-2 雑用係。
 2-3 無防備。
 2-4 真っ暗闇。

 間章2
 ヴアイデ陥落。

 第3章 俺のできることを。
 3-1 とある1日。
 3-2 真夜中の会議。
 3-3 次期魔王様笑う。
 
 間章3
 趣味旅行

 第4章 変わりはじめた日常。
 4-1 失敗しても。
 4-2 休憩。
 4-3 先生最強説。
 4-4 ヤればいいんです。
 4-5 希望の光。

 第5章 ヴアイゼインゼル侵略。
 5-1 いち早く気が付いた者。
 (気が付いた者。それはこの私の事です。私が活躍します。2発で相手を粉砕します。乞うご期待!)
 5-2 早々と失敗。
 5-3 魔王の決断。
 5-4 忍び寄る影。

 第6章 子守り係。
 6-1 空を操る者。
 6-2 内戦
 6-3 ヴアイゼインゼルの長。

 間章4
 混ざりあう……。

 エピローグ 
 再建。

 ★ ★

 ――上記のように物事は進んでいくようです。時たま唐突なことが起こると未来変更が起こる可能性がありますが。基本そのようなことはないと私は信じております。予定変更があると私の仕事が増えますので、じゃなくても私はイチャイチャを見るために忙しいのですから。変なこと起こさないでくださいよ?皆さん。

 ――?なんですか?話の途中で私情を挟んでいた?まさか。私がそのようなことをするわけないじゃないですか。()←を使って自分のことを話した?まさか。再度となりますが。私は主人公でもヒロインでもありません単なる有能です。

 話しを変えまして、この後ご登場なさる方がについて、私の知っている情報をお教えしましょうか。
 
 ★ ★

 ルーナ・ヴンサン。17歳。女。水色っぽい銀髪ボブカット。身長145センチ。魔族。無能のため魔王城を追い出され、離れに住む時期魔王。ぐーたら?

 セルジオ・クシランダー。19歳。男。初期は黒髪でボサボサ長髪。身長172センチ。人間?魔術が使えない無能底辺庶民。魔術に関する知識量だけは◎。
 
 テオドール・ヴンサン。720歳。男。銀髪大男。身長198センチ。魔族。ルーナの父。現魔王。妻溺愛中。

 リリー・ヴンサン。412歳。透き通った水色の髪のロングヘア―。身長178センチ。魔族。テオドールの妻。魔性の女。旅行好き。

 ミリア・ヴンサン。16歳。女。金髪セミロング。身長162センチ。魔族。ルーナの妹。魔術に関しては天才レベル。父にも負けない可能性を秘めている。

 アイザック・ベーカー。218歳。男。グレーの長髪。身長182センチ。魔族。テオドールの側近。何でも屋。爆破とお酒が大好き。

 ミア・フローレス。99歳。女。ピンクのミディアムヘア。身長167センチ。魔族。魔界で人気のお店の店主。良い香りがする。

 フィンレー・ベルナルド。28歳。男。金髪。身長185センチ。人間。人間界勇者。戦いと女が好き。

 べレンジャー・ベルナルド。48歳。男。金髪。身長181センチ。人間。フィンレーの父。元勇者。現在人間界の王。

 リアム・アンルー。29歳。男。青色長髪。身長178センチ。人間。人間界の長《おさ》の1人。魔術を使わない戦いが好き。

 ドミニク・カーター。51歳。男。黒髪短髪。身長174センチ。人間。人間界の長の1人。食べる事大好き。
 
 バーナーデット・フロスト。34歳。女。白髪ロング。身長167センチ。人間界の長の1人。お金大好き。

 コウ・イガ。?歳。?。?。?。?。
 
 ニーナ・?? ?歳。女。身長144センチ。金髪碧眼。?。?。?。
 
 ★ ★

 以上となります。
 えっ?自分の時の説明と違う?雑過ぎる?何を言いますか。私自身の時もそんなに話してませんよ?話してませんから。
 おっと、そろそろ彼が到着なさいますので。はい。皆さん解散解散ですよ。解散。

 パンパン。

 ★ ★

「――よし。脳内再生完了。データ完璧。これでセルジオ様が来ても大丈夫でしょう。早くルーナ様とイチャイチャしてくれないかなー無理か」

 これは魔王城の離れの子守り係に任命された有能女性の独り言(妄想?)である。
 
 ※女性が紹介した事が正しいとは限らない。あくまで独り言である。
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