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言うね
しおりを挟む日が沈み、闇に包まれた。これ以上の飛行は危険が伴うため、一旦どこかに離陸して、整備をする必要があった。
「飛衛…疾風の状態は右翼の軽微だけだよ。これなら、明日の朝には直りそうだね」
「そうだな…春流は先に休んでいいよ。あとは僕がやるから…」
「飛衛…」
春流は、疾風を触れていた手が僕の方に伸びる。そして、ぎゅっと僕を抱きしめた
「飛衛…昼間はその…ごめんね。飛衛の気持ちを分かっていたのに、デリカシーのないことを言って本当にごめんなさい」
「春流…別にいいよ。勝手に機嫌悪くしたのが僕なんだから」
「そうだとしても、私が言った言葉に私が責任を感じてるのっ!飛衛が自分のことを責めているのと同じなんだよ?それに、私は飛衛に言わなくちゃいけないことがあるのっ!」
その時だった、遠くの距離からドーンっ!という轟音が響渡った。魔眼で、遠くを見るとなんの船か分からないが、炎上していたのが目に入った。
「飛衛、何が見えるの?」
「…燃えてる、船が燃えてる…」
「船って、まさかっ!艦長さんたちじゃない?!」
春流は、勢いに任せて疾風に乗り込んで飛ぶ体制にしようとした。それを慌てて制しする僕。
「春流!ダメだっ!いくらなんでも危険すぎるっ!!それに、右翼の修理をまだできていないんだぞっ!!」
「それなら大丈夫」
春流はどこか自信に満ちた顔で、僕のことを見る
「さっき言いそびれたけど、私の魔法はね完全回復なんだ」
「へっ?」
春流が何を言っているのか瞬時にはわからなかった。
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