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ギャルゲの主人公は、ヤンデレヒロインに好かれるのである。
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気まずい空気のまま、美月と別れた郁人は、自分の教室に入り自分の席に座る。すでに登校していた男子生徒と女子生徒から、一斉に視線を向けられ、居心地が悪い郁人は、視線をそらし時計を見ると、まだ、ホームルームまでには、少し時間があることに気がついた。
(さっき、美月とは少し、気まずくなったけど、俺の気持ちは伝わったはずだ。少し時間あるし、美月に会いにいくか)
先ほど別れたばかりなのに、美月に会いたくなった郁人は、そう考えて、席を立とうとしたところに、ゆるふわニコニコ笑顔の美少女が、郁人の目の前に現れる。
「フフ、郁人様、どうして逃げたんですか~?」
ゆるふわ宏美が笑顔のままに、怒気を放っている。かなり、お怒りのようである。しかし、郁人もたじろいではいられない。例のイタズララブレターの事を、追求しなければならないからである。
「……あの、細田さん……とりあえず、イタズラはやめてくれ……さすがに、困るんだが」
「ほむ~、なんのことです~?」
右手の人差し指を頬にあて、ゆるぶわな疑問顔を浮かべてるゆるふわ宏美に、郁人はため息をつきながら、スクールバックに無理やり詰め込んだラブレターを机の上にドサッと披露すると、それをあざとくのぞき込むゆるふわ宏美は、満面なゆるふわ笑顔を浮かべるのである。
「さすが~、郁人様ですよ~、超人気者ですね~。わかりました~。次回以降はプレゼントボックスを設置しますね~、そこに入れてもらうようにしますね~」
「いや、このイタズラをやめてくれないか?」
「イタズラって、なんのことですか~? よくわからないのですが~」
(ダメだ……このゆるふわ、完全にしらを切ってやがる)
郁人は、ため息をつく、そこに、自称幼馴染美少女の、三橋 梨緒が登校してくる。そして、真っ先に、清楚よろしくと郁人のところに来る。男子生徒からの、殺気が郁人に向けて放たれる。
「郁人君、宏美ちゃん、おはよう」
「あ……ああ、おはよう」
「おはようですよ~、梨緒さんは~、郁人様の幼馴染ですからね~。特別にですね~、郁人様に近づいてもいい許可を出しておきましたよ~」
そう郁人に向けて、ゆるふわ宏美は、ドヤ顔をしながら、ぺったんな胸を張っている。対する郁人は、コイツ何言ってやがる状態である。そして、郁人は自称幼馴染の梨緒のほうを向くと、昔のことを聞いてみようと決意したのである。
「……あの……そういえば、三橋さんは……」
「……梨緒」
「……は?」
「昔みたいに、梨緒って呼んでほしいなぁ」
郁人の全身に寒気が走る。梨緒は笑顔で清楚佇まいだが、彼女から放たれるオーラは、ドス黒いものを感じる。
「あの……みつは……」
「……」
「……みつ……」
「…………」
「……り、梨緒さん……」
「………………」
「……………………り、梨緒」
梨緒の圧倒的な、ヤンデレオーラに屈して郁人は仕方なく名前で呼ぶ。梨緒は満面な笑みを浮かべる。ちなみに、ゆるふわ宏美はゆるふわ笑顔で黙って立っている。郁人は内心で、このゆるふわ、面白がってやがるなっと怒っていた。
「うん。ふふ、懐かしいなぁ、郁人君は、私のことを、そう呼んでくれてたよねぇ」
「あ……えっと……」
「……あれぇ、郁人君……まさかと思うけど、私のこと覚えてないとかぁ?」
梨緒から、笑顔が消え、瞳から光が消える。そして、ジッと郁人の方を見ている。その姿に郁人は恐怖を感じた。
(やばい……これは、覚えてないって、言える感じではないな。あれか、ヤンデレってやつか? 俺は、知っている。なんか、ギャルゲーで見たことあるやつだ。まさか、俺刺されるのか? ご……誤魔化すしかないな……生きるために、美月、俺は生きて帰るからな)
「そ、そんなことないぞ……うん、ちゃんと覚えてる……気がするからな」
「本当にぃ? そんなこと言って、実は忘れてるとかぁ?」
「そ……そんなことはないぞ、梨緒」
郁人は冷や汗が全身から噴き出てくる、必死に誤魔化しにかかる。対する梨緒は名前を呼ばれたことで、上機嫌になったのか、ヤンデレモードから、清楚モードに戻っている。清楚スマイルを浮かべている。
郁人は思ったのである。こいつマジでやばい奴だと、とりあえず、今後あまり関わりたくはないと心底思ったのである。
「そうだぁ、郁人君……連絡先交換しない? あと、宏美ちゃんも交換しないかなぁ?」
郁人にとって、その一言は地獄に落とすための言葉に聞こえた。
(絶対に、教えたくないんだが、というか、もし、美月に、女子のアドレス登録してることを知られたら……浮気を疑われ、振られるに違いない。やばい、絶対阻止しなければ……)
完全に朝の件で、美月の彼氏面な郁人は、完全に考えが飛躍してしまっている。ダラダラと、さらに冷や汗を掻き、表情に動揺が浮かぶ。
「そうですね~、郁人様、連絡先交換しましょう~」
「郁人君、交換しようよぉ」
「あ……スマホもってな……」
「嘘だよねぇ? それ……私……知ってるんだよぉ」
笑顔で、そう言い放つ梨緒は、ヤンデレモードに入っていた。ゆるふわ宏美もニコニコしながら、スマホを押し付けてくる。
「いや、ほら、あれだ……今日はもってきて……」
「ズボンの右ポケットに、入ってるよねぇ? どうして嘘つくのかなぁ? まさかぁ、私たちと連絡先交換したくないとかぁ? フフ、そんなことないよねぇ?」
郁人は、梨緒のヤンデレ笑みに恐怖する。なぜそんなことがわかるのかと、実際に、郁人はズボンの右ポケットに、スマホを入れているのである。
「郁人様、幼馴染がここまで、お願いしてるんですからね~、連絡先交換しましょうね~」
(お願いじゃなくて、脅迫だろ!?)
心の中で、ゆるふわ宏美に、郁人はツッコミをいれる。二人は、ニコニコと郁人にスマホを押し付けてくる。郁人は観念して、スマホを差し出すのであった。
「ありがとう。郁人君」
「郁人様、これからのスケジュールなどは~、メッセージアプリでお送りしますね~」
素早く、郁人からスマホを奪い取り、二人は、素早く連絡先を交換する。そして、郁人のもとに返ってきたスマホには、ちゃんと二人の連絡先が登録されていたのであった。
(はぁ~……最悪だ……美月にも会いに行けなかったし)
郁人は、上機嫌の梨緒と宏美を、恨みの視線で一瞥すると、頬杖をつき、窓の外を眺めながら、ため息をこぼすのであった。
(さっき、美月とは少し、気まずくなったけど、俺の気持ちは伝わったはずだ。少し時間あるし、美月に会いにいくか)
先ほど別れたばかりなのに、美月に会いたくなった郁人は、そう考えて、席を立とうとしたところに、ゆるふわニコニコ笑顔の美少女が、郁人の目の前に現れる。
「フフ、郁人様、どうして逃げたんですか~?」
ゆるふわ宏美が笑顔のままに、怒気を放っている。かなり、お怒りのようである。しかし、郁人もたじろいではいられない。例のイタズララブレターの事を、追求しなければならないからである。
「……あの、細田さん……とりあえず、イタズラはやめてくれ……さすがに、困るんだが」
「ほむ~、なんのことです~?」
右手の人差し指を頬にあて、ゆるぶわな疑問顔を浮かべてるゆるふわ宏美に、郁人はため息をつきながら、スクールバックに無理やり詰め込んだラブレターを机の上にドサッと披露すると、それをあざとくのぞき込むゆるふわ宏美は、満面なゆるふわ笑顔を浮かべるのである。
「さすが~、郁人様ですよ~、超人気者ですね~。わかりました~。次回以降はプレゼントボックスを設置しますね~、そこに入れてもらうようにしますね~」
「いや、このイタズラをやめてくれないか?」
「イタズラって、なんのことですか~? よくわからないのですが~」
(ダメだ……このゆるふわ、完全にしらを切ってやがる)
郁人は、ため息をつく、そこに、自称幼馴染美少女の、三橋 梨緒が登校してくる。そして、真っ先に、清楚よろしくと郁人のところに来る。男子生徒からの、殺気が郁人に向けて放たれる。
「郁人君、宏美ちゃん、おはよう」
「あ……ああ、おはよう」
「おはようですよ~、梨緒さんは~、郁人様の幼馴染ですからね~。特別にですね~、郁人様に近づいてもいい許可を出しておきましたよ~」
そう郁人に向けて、ゆるふわ宏美は、ドヤ顔をしながら、ぺったんな胸を張っている。対する郁人は、コイツ何言ってやがる状態である。そして、郁人は自称幼馴染の梨緒のほうを向くと、昔のことを聞いてみようと決意したのである。
「……あの……そういえば、三橋さんは……」
「……梨緒」
「……は?」
「昔みたいに、梨緒って呼んでほしいなぁ」
郁人の全身に寒気が走る。梨緒は笑顔で清楚佇まいだが、彼女から放たれるオーラは、ドス黒いものを感じる。
「あの……みつは……」
「……」
「……みつ……」
「…………」
「……り、梨緒さん……」
「………………」
「……………………り、梨緒」
梨緒の圧倒的な、ヤンデレオーラに屈して郁人は仕方なく名前で呼ぶ。梨緒は満面な笑みを浮かべる。ちなみに、ゆるふわ宏美はゆるふわ笑顔で黙って立っている。郁人は内心で、このゆるふわ、面白がってやがるなっと怒っていた。
「うん。ふふ、懐かしいなぁ、郁人君は、私のことを、そう呼んでくれてたよねぇ」
「あ……えっと……」
「……あれぇ、郁人君……まさかと思うけど、私のこと覚えてないとかぁ?」
梨緒から、笑顔が消え、瞳から光が消える。そして、ジッと郁人の方を見ている。その姿に郁人は恐怖を感じた。
(やばい……これは、覚えてないって、言える感じではないな。あれか、ヤンデレってやつか? 俺は、知っている。なんか、ギャルゲーで見たことあるやつだ。まさか、俺刺されるのか? ご……誤魔化すしかないな……生きるために、美月、俺は生きて帰るからな)
「そ、そんなことないぞ……うん、ちゃんと覚えてる……気がするからな」
「本当にぃ? そんなこと言って、実は忘れてるとかぁ?」
「そ……そんなことはないぞ、梨緒」
郁人は冷や汗が全身から噴き出てくる、必死に誤魔化しにかかる。対する梨緒は名前を呼ばれたことで、上機嫌になったのか、ヤンデレモードから、清楚モードに戻っている。清楚スマイルを浮かべている。
郁人は思ったのである。こいつマジでやばい奴だと、とりあえず、今後あまり関わりたくはないと心底思ったのである。
「そうだぁ、郁人君……連絡先交換しない? あと、宏美ちゃんも交換しないかなぁ?」
郁人にとって、その一言は地獄に落とすための言葉に聞こえた。
(絶対に、教えたくないんだが、というか、もし、美月に、女子のアドレス登録してることを知られたら……浮気を疑われ、振られるに違いない。やばい、絶対阻止しなければ……)
完全に朝の件で、美月の彼氏面な郁人は、完全に考えが飛躍してしまっている。ダラダラと、さらに冷や汗を掻き、表情に動揺が浮かぶ。
「そうですね~、郁人様、連絡先交換しましょう~」
「郁人君、交換しようよぉ」
「あ……スマホもってな……」
「嘘だよねぇ? それ……私……知ってるんだよぉ」
笑顔で、そう言い放つ梨緒は、ヤンデレモードに入っていた。ゆるふわ宏美もニコニコしながら、スマホを押し付けてくる。
「いや、ほら、あれだ……今日はもってきて……」
「ズボンの右ポケットに、入ってるよねぇ? どうして嘘つくのかなぁ? まさかぁ、私たちと連絡先交換したくないとかぁ? フフ、そんなことないよねぇ?」
郁人は、梨緒のヤンデレ笑みに恐怖する。なぜそんなことがわかるのかと、実際に、郁人はズボンの右ポケットに、スマホを入れているのである。
「郁人様、幼馴染がここまで、お願いしてるんですからね~、連絡先交換しましょうね~」
(お願いじゃなくて、脅迫だろ!?)
心の中で、ゆるふわ宏美に、郁人はツッコミをいれる。二人は、ニコニコと郁人にスマホを押し付けてくる。郁人は観念して、スマホを差し出すのであった。
「ありがとう。郁人君」
「郁人様、これからのスケジュールなどは~、メッセージアプリでお送りしますね~」
素早く、郁人からスマホを奪い取り、二人は、素早く連絡先を交換する。そして、郁人のもとに返ってきたスマホには、ちゃんと二人の連絡先が登録されていたのであった。
(はぁ~……最悪だ……美月にも会いに行けなかったし)
郁人は、上機嫌の梨緒と宏美を、恨みの視線で一瞥すると、頬杖をつき、窓の外を眺めながら、ため息をこぼすのであった。
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