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イザック視点: 後悔2
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王女殿下との夢物語はあっさりと終ってしまった。
夢から覚めた僕は、己が一番守りたかったはずの存在を軽んじ傷つけ続け最後に最低なやり方でとどめを刺してしまっていたことを自覚した。
王女殿下がこの国でも婚約を破綻させたという事は既にあちらの国にも伝わっているらしい。
醜聞を恐れたあちらの国王は予定を大幅に繰り上げ、近日、王女殿下を帰国させそのまま例の婚約者のところへ嫁がせることを決定したと父に説明された。
それを聞いても僕は何も感じなかった。
国に戻ったあの王女殿下は前途多難な人生をおくっていくのだろう。
数々の婚約を破綻させたことにより多くのあちらの貴族からは恨みをかっているだろうし、婚姻後は夫となる男の女癖の悪さが本当なら最悪な結婚生活を送るのだろう。
あの日王子殿下に真実を知らされるまで王女殿下に溺れていたのに、もう王女殿下について聞いても何も思うところなどない。
なぜ僕だったんだろうと思うと憤りを感じる。
それは自分自身になのか、王子殿下になのかはわからない。
ローズマリーがいたのになぜ僕は王女殿下に心を許してしまったんだ。
そして、王子殿下はなぜ僕にあの王女殿下の世話係を任せてしまったんだ。
最初からあの王女殿下に気をつけろと一言でも伝えてくれても良かったんじゃないかと、今更ながらに王子殿下に対して怒りがふつふつと湧いてくる。
あの女のことを知っていたから自分たちは距離を置いて、僕を差し出したんだ。
影があの女についてるくらいなら、せめて僕の過ちが報告された最初の時点で警告してほしかった。
そうしたらせめてあの日、ローズマリーにあんなものを見せなくて済んだだろうに。
まさかローズマリーにあんな場面を見られていたなんて……。
後悔で握りしめたこぶしを壁にたたきつけ怒りをぶつける。
傷ついたのはローズマリーの方なのに、大切な存在にそんなものを見せてしまったというショックを受けている僕自身に腹が立つ。
あの日、僕は彼女と婚約出来て本当に嬉しかったんだ。
そうだ…そして、僕は彼女の為に責任感の強い男になりたくて頑張って来たんだ。
そう、彼女に好かれる男になる為に。彼女の為だけに。
それなのに僕は儚い見た目に目がくらみ、王女殿下の為なんて言って、頼まれてもいないのに休日も放課後も全ての時間をささげてしまった。
普通に考えて馬鹿だろ。
ああ、ローズマリーはそんな僕を見てどう思っていたんだろう。
後悔ばかりが頭をもたげる。
ローズマリーの笑顔を最後いつ見たのか、最後にいつ会話をしたのかなんて全く思い出せない…。
夜会や茶会の席で彼女は僕がいなくて大丈夫だったのだろうかなんて、今更心配してどうする…。
ずっと僕があの女をエスコートしているのをみて、ローズマリーはどんな気持ちでいたんだろうな…。
放課後や週末だってそうだ。
婚約者であった僕があんなだったからきっと、寂しい思いをさせたに違いない。
約束だって破ってばかりで…彼女はずっと約束場所で僕を待ってくれていたのだろうか…。
朝迎えに行った馬車の中で僕たちは一体何を話していただろうか。
僕はいつもあの女のスケジュールを確認するので忙しかったから、ローズマリーに気を配ることなんてできてなかった。
彼女はその時どんな顔をしていた?馬車から降りた後、ローズマリーをひとりにさせてしまっていたのに彼女は僕に何の愚痴も溢さなかった。
手紙やプレゼントさえ送らず、ましてや約束もすっぽかし手紙の返事も送らなかった。
愛想をつかされても当たり前のことを続けていたのにもかかわらず、彼女は僕を待っていてくれたんだ。
それなのに、彼女の理想の男になるために頑張ってきたはずの僕は、いとも簡単に道を踏み外してしまった。
婚約は解消されたと分かってはいるが、今はどうしても彼女の声を聴きたいと願ってしまう。
無理だと頭では理解しているが、跪いて許しを乞いたい。
夢から覚めた僕は、己が一番守りたかったはずの存在を軽んじ傷つけ続け最後に最低なやり方でとどめを刺してしまっていたことを自覚した。
王女殿下がこの国でも婚約を破綻させたという事は既にあちらの国にも伝わっているらしい。
醜聞を恐れたあちらの国王は予定を大幅に繰り上げ、近日、王女殿下を帰国させそのまま例の婚約者のところへ嫁がせることを決定したと父に説明された。
それを聞いても僕は何も感じなかった。
国に戻ったあの王女殿下は前途多難な人生をおくっていくのだろう。
数々の婚約を破綻させたことにより多くのあちらの貴族からは恨みをかっているだろうし、婚姻後は夫となる男の女癖の悪さが本当なら最悪な結婚生活を送るのだろう。
あの日王子殿下に真実を知らされるまで王女殿下に溺れていたのに、もう王女殿下について聞いても何も思うところなどない。
なぜ僕だったんだろうと思うと憤りを感じる。
それは自分自身になのか、王子殿下になのかはわからない。
ローズマリーがいたのになぜ僕は王女殿下に心を許してしまったんだ。
そして、王子殿下はなぜ僕にあの王女殿下の世話係を任せてしまったんだ。
最初からあの王女殿下に気をつけろと一言でも伝えてくれても良かったんじゃないかと、今更ながらに王子殿下に対して怒りがふつふつと湧いてくる。
あの女のことを知っていたから自分たちは距離を置いて、僕を差し出したんだ。
影があの女についてるくらいなら、せめて僕の過ちが報告された最初の時点で警告してほしかった。
そうしたらせめてあの日、ローズマリーにあんなものを見せなくて済んだだろうに。
まさかローズマリーにあんな場面を見られていたなんて……。
後悔で握りしめたこぶしを壁にたたきつけ怒りをぶつける。
傷ついたのはローズマリーの方なのに、大切な存在にそんなものを見せてしまったというショックを受けている僕自身に腹が立つ。
あの日、僕は彼女と婚約出来て本当に嬉しかったんだ。
そうだ…そして、僕は彼女の為に責任感の強い男になりたくて頑張って来たんだ。
そう、彼女に好かれる男になる為に。彼女の為だけに。
それなのに僕は儚い見た目に目がくらみ、王女殿下の為なんて言って、頼まれてもいないのに休日も放課後も全ての時間をささげてしまった。
普通に考えて馬鹿だろ。
ああ、ローズマリーはそんな僕を見てどう思っていたんだろう。
後悔ばかりが頭をもたげる。
ローズマリーの笑顔を最後いつ見たのか、最後にいつ会話をしたのかなんて全く思い出せない…。
夜会や茶会の席で彼女は僕がいなくて大丈夫だったのだろうかなんて、今更心配してどうする…。
ずっと僕があの女をエスコートしているのをみて、ローズマリーはどんな気持ちでいたんだろうな…。
放課後や週末だってそうだ。
婚約者であった僕があんなだったからきっと、寂しい思いをさせたに違いない。
約束だって破ってばかりで…彼女はずっと約束場所で僕を待ってくれていたのだろうか…。
朝迎えに行った馬車の中で僕たちは一体何を話していただろうか。
僕はいつもあの女のスケジュールを確認するので忙しかったから、ローズマリーに気を配ることなんてできてなかった。
彼女はその時どんな顔をしていた?馬車から降りた後、ローズマリーをひとりにさせてしまっていたのに彼女は僕に何の愚痴も溢さなかった。
手紙やプレゼントさえ送らず、ましてや約束もすっぽかし手紙の返事も送らなかった。
愛想をつかされても当たり前のことを続けていたのにもかかわらず、彼女は僕を待っていてくれたんだ。
それなのに、彼女の理想の男になるために頑張ってきたはずの僕は、いとも簡単に道を踏み外してしまった。
婚約は解消されたと分かってはいるが、今はどうしても彼女の声を聴きたいと願ってしまう。
無理だと頭では理解しているが、跪いて許しを乞いたい。
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